第5話 もらっていい?

暫くしてある日の夜、急遽翔と会うことに。


僕の運転する車で迎えに行くと、助手席に座るやいなや、襲いかかってきた。


「会いたかった。」

唇を重ねたまま耳を触られて溶かされる寸前だった。


「ホテル…行こう。」

「家でいいよ?」

「ホテルにしよ?」

「どうして?」

「おかしくしてほしいから。」


――――――――――――。


翌朝、僕は真里亜の元へ。


勝手に入って、寝てる真里亜の横に潜り込んだ。


「ん…どした?…」

僕が真里亜にキスすると、真里亜が微笑む。


「俺…真里亜がいい。」

「どうしたの。」


僕はそのまま真里亜の胸の中で眠りについた。



――――――――――――。


目を覚ますと、真里亜は居なくて、リビングへ行くと翔と話していた。


翔が僕の姿を見ると真里亜に話しかけた。



「ママ、稜太もらっていい?」

「なんで?」

「欲しいから。」

「嫌な女。」

「僕は男だよ。女にはなれない。ならない。」

「もうしたの?」

「したけどしてない。」

「入れてないってこと?」

「触ってもないし触らせてもない。」

「面倒見れる?本当に面倒臭いやつだよ。」

「大丈夫。」

「あたし居なくて夜泣くかもしれないよ。」

「……やっぱりそれある?」

「あると思うよ。覚悟できる?」




「……ねぇ。翔。真里亜。」

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