第4話 聞こえなくても

翌日僕は、真里亜に抱かれた。

わけがわからなくなるまで。


翔との事を話すと、押し倒されてそのまま乗られた。真里亜が服を脱ぎ捨てて、僕の服を剥いだ。


不安と寂しさが埋まる感覚…。

与えられる甘い痛みの中で『愛されてる』量を測る。


「もっと…ねぇ真里亜…もっとして…」


爪、唇、歯、、、。


その繊細な部分を一番真里亜は理解してくれていた。男ほど力はない。あの執拗さもない。

でも真里亜は僕の手をベットの柵に拘束して愛してくれる。


「愛してる。」「可愛い」「これ好きだもんね」「痛い?」「嬉しいよね?」「足りないよね?」「もっと欲しい?」「言ってごらん?」


真里亜は言葉を雨の様に降らしてくれる。


僕の反応を見て愛してくれる。


聞こえてること が全てじゃない。


目で見て手を変え品を変え…

愛情をくれる…

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