だいじゅうごわ ひとつに

智が帰ったあと、片づけを済ませるといきなりソファーに押し倒される

奈々の眼は真剣だ。


「あいつに汚されたから我慢なんないんだよ」

そういうと私に口づけをしてきた

蛇のような舌が私を犯す

それと同時に下の方に手を伸ばし、触ろうとしてくる


「ま、待って奈々、お風呂まだだから」

「…そうだな」


初めての出来事に動揺を隠せなかった。

お風呂を済ませて戻ると、奈々もお風呂に向かった。

覚悟はできていたはずなのにどうしてだろう。

すごく恥ずかしい。

奈々にドライヤーをしてもらっている間も気が気じゃなかった。


寝室に二人で行くとすぐベッドに押し付けられた。


「ごめん、我慢できない」

首筋に噛みつかれる。涙が自然と出るほど痛い。

血が出ると奈々はいつものように舐めたり吸ったりしていた。

その手は、再び下に触れる


奈々の手が私をかき乱す

声が止まらない


「あいつがきっかけなのも嫌なんだけどさ、俺のものにしておかなくちゃって思ったんだ」

涙目で見つめるとキスで口をふさがれる

「声、かーわいい」

耳元でささやかれる

奈々が避妊具を用意しているのを見てふと現実に帰ったような気がして一気に恥かしさが増した。


「いい?大丈夫?」

「うん…」

「やっと俺のものになるな。」

「もう奈々のものだってば」


奈々と一緒になる

こんなにも嬉しいことなんてこれまであっただろうか。


奈々は最中も噛んだり、頬を叩いたりする。

痛みが気持ちい。

もっと突き刺して、奥の奥の奥まで

首を絞められて耳が聞こえなくなる。キーンッという音でいっぱいになる。

やっと解放されると奈々の吐息が聞こえる

その吐息がものすごく色気にまみれていて私はイってしまった。


「さゆ、今イッたね。俺ももう…」

避妊具越しに温かいものがでるのがわかる。


避妊具なんてなしでいいのになぁ

生で奈々を感じたい


使い終わった避妊具を見ていると、

「さゆの身体が大事だから、ナシはよくないよ。できても俺は嬉しいけどね」

「じゃあいいじゃん」

「さゆと二人きりの時間が減るでしょ?」


奈々の身体にそのまま抱き着く

胸に爪を立てる

なぜか涙が出てくる


「あ、あれ、うれし泣き?」

「さゆはかわいいなぁ」

涙をぬぐってくれる

腕枕で横になると眠気と気持ちよさでうとうとしてきてしまった。

まだ起きていたいのに。


「さゆ、俺やばい幸せ」

「私も」

その夜のことはきっと一生忘れないだろう


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