何も無い世界に差し込む光

第23話 変革をいい加減に持ったら?


私は歩いていた。

どこに向かっているのかと言えば簡単にいえばコンビニ。

だけど近所のコンビニじゃない。

遠くのコンビニまで来た。


誰にも会わなくて済むから。

それに...私は佐藤に会いたくなかった。

だから近所のコンビニは止めた。

それから私は遠くのコンビニまで来てからドアを潜る。

そしてコンビの店員に挨拶をしてから気晴らしに買ってから食べ始める。


買ったものはアイスだ。

バーゲンダッツのアイス。

これは私が好きなアイスだ。

それからゆっくり食べて外で色々なものを食べる。


そうしていると「お前」と声がした。

顔を上げるとそこに泥だらけのサッカーボールを持った男が立っている。

というかコイツ確か。

そう思いながら私は「何」と威嚇する様に聞く。


「お前さ。そういうの止めたらどうなんだ。...人を呪うな」

「...私の勝手でしょう。確か下野よね。アンタ」

「そうだな。下野祐樹。...アイツの友人だよ。お前の元彼の」

「...私の勝手でしょう。呪おうが」

「それをしている限りお前はお前のままだな。人に嫌われて」

「は。見下しているの?」

「違う。哀れと思っている」


そう言いながら下野は私を見ながら飲み物を飲む。

私はその姿に「哀れ。私が?」と聞く。

すると「哀れだな。お前。佐藤と協力もしているんだろ。哀れ中の哀れだわ」と言ってくる。

私はイラッとした。


「私はこうするしか無かった」

「だがお前は別の道があったのにそれを切り捨てたろ。別の事が出来た筈なのに捨てた。それはこうするしか無かったとは言わない」

「...アンタと話しているとイライラする」

「それはお前が自分を自分でイライラさせているだけだ」

「...もうどっか行ってくれる?」

「そういう訳にもいかないな。お前に忠告しておく」


言いながら下野は敵意をむき出しにして私に向いてくる。

「あくまでアイツ。俺の友人に手を出したらただじゃすまないぞ」と言いながら睨んでくる。

私は「...私にはそんな気は無いんだけど」と言う。

だが下野は「いや。あるね。お前の行動は今までずっとおかしかったから」と言う。


「お前のそれも嘘だろう」

「...嘘じゃない」

「そうか。だが半分しか捉えないよ。俺は」

「...そう。勝手にすれば」


そう言いながら私は一刻も早くこの場所を去りたいと思い。

そのまま壁から身体を離す。

それからそのまま歩いていると下野が「あくまでお前は変わるべきだ」と言葉を発してきた。

その言葉に「は」と言ってから私はそのまま歩き出す。


そうしているとまた知っている奴に出くわした。

今度は...コイツ確か千佳とかいう奴だ。

そう思いながら私は千佳を見る。

千佳は「山柴」と言う。


「何。アンタ」

「いや。何でもないけど。何でこの辺りに居るの?アンタの家から遠くない?」

「いや待って。何でそれを知っているの」

「アンタの家の近所だしね。私の家。知らないだろうけど」

「...あっそ」


そして私はそのまま去ろうとした。

すると千佳は「ねえ。もういい加減にアンタ悔い改めたら」と言った。

私は「は?」となって千佳を見る。

千佳は「アンタのその行動。性格。全てが悪い事ばっかりに繋がっている」と言う。


「...そして私の大切な人に迷惑ばかり」

「...仕方ないでしょう。迷惑ばかりなのは」

「仕方が無いとか言える立場?貴方」

「...アンタもそうだけど下野もイライラする」

「勝手にイライラしていれば良いけど。だけど一つ言わせて。もう近付かないで。あの2人に」

「...それは私の勝手」

「そう。あまりに近付くならアンタの事。警察に訴えても良いけど」


そう言いながら千佳は警戒しながら私を見る。

私は切れそうになりながらも「そう」とだけ言ってから去ろうとする。

すると千佳は「アンタ自分自身を大人にしなさい。もう子供じゃないんだから私達は」と言う。

私は遂に切れた。


「アンタねぇ!!!!!知った様な口を利くな!!!!!」

「アンタは子供だよ。...私から見ればね」

「アンタ忌々しいね!!!!!千佳!!!!!」

「そうやってすぐ切れるのもどうにかしたら。...私、先急いでいるから」

「逃げるな!!!!!」


去ろうとした私が言う事じゃない。

だけどもうたまったもんじゃないと思える。

イライラして仕方が無い。

そう思いながら絶叫をした。

千佳は静かに見てくる。


「...アンタの行動は何1つとして変えられない。全てを」

「...?!」

「私、アンタが嫌いだけど。...だけどアンタが変わるなら知り合いになってやっても良いって思っているんだけど」

「...!」

「だけど今の状態じゃ無理。...アンタもいい加減に変わりなさい」


そう言ってから千佳はそのまま「じゃあ」と言ってから去って行った。

後に残された私は「...」となって千佳の去った方角を暫く見てからそのまま舌打ちをしてから人込みに紛れた。

どいつもこいつも...クソクソクソ!!!!!

忌々しい!!!!!

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俺の大切な彼女が浮気した。絶望していたのだがそうしたらそんな俺は同じ様な絶望を抱いた同じクラスの美少女と知り合いになったのだが アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou

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