おさかなの反省会置き場

蒼魚二三 >゜ )彡))二ヨ

「限界社畜おじさんは魔法少女を始めたようです」の雑多

 どうして魔法少女は戦わなければならないのか。

 それは十五歳で脳の成長が止まり、魔法の才能が頭打ちになるからだ。

 実践経験を積んでいない者ほど遅れは顕著になる。


 夜見ライナには無理をさせている自覚はあっても、社会人なので乗り越えられると思っていた。

 しかし筆が滑っていくうちに思ったよりも甘ったれで、融通が効かない、そのクセ流されやすい主人公が出来上がってしまった。


 はっきり言って過去一の失敗作だ。

 続きを書かないほうが幸福なままでいられた。

 最初は十万文字縛りで書き、まだ書き足りないから、書ききれてないからと連載再開したが、いかんせんメンタルが弱すぎた。

 だらだらと五十万文字を超えて誰も読まないような微妙な小説に仕上がって、尻すぼみに終わる。最悪だ。


 なので反省も兼ねて作品の問題点を分析し、改善点を出していこうと思う。

 TS魔法少女学園モノを書きたい人の参考になれば幸いだ。


1.いきなり実戦に出すのはやっぱり厳しい。


 まずこれ。普通の社会人という設定が足を引っ張って一ミリも役に立たない。

 生まれついての特異な能力をもたせるべきだった。

 それでも序盤の展開は最高だったが、魔法体育とマジカルスポーツチャンバラを思いつくのが遅すぎた。

 先に魔法体育のアイデアを思いついていれば、今頃は高等部まで仲間と訓練し、足並みそろえて魔法少女活動が出来た。反省。


2.全学年で競い合う謎競技は不要。


 分かりやすく言うとシャインジュエル争奪戦。

 これがまた設定も盛りすぎて邪魔。ストーリー上で重すぎた。

 体育祭という形でピンポイントで行えばよかった。

 もし本格的にストーリー上で扱うなら、外部でも名のある魔法少女たちが勢揃いして競い合うお祭り競技として書くべきで、もっと対戦相手になる魔法少女を深堀りするべきだった。中等部一年組にこれまた足を引っ張られた。

 とにかく、設定の盛りすぎはよくないと自覚する章だった。


3.怪人が邪魔。


 マジで極論。生半可に人なせいで主人公が殺すのをためらってしまう。

 年中通して出現する敵は魔物とか魔獣にしておくべきだった。

 ただ、物語の悪魔テラーはとても魅力的なキャラだったので、それだけは次に活かしたい。


4.先輩が強すぎる。


 設定的に強キャラが多すぎ。主に前作主人公の赤城恵とか。

 彼女の固有魔法テレポートがチートすぎてまともに扱えなかった。

 他にも、プロットアーマーを多用しすぎて敵になってくれた大半の登場人物がただの舞台装置になってしまった。敵の内面を深堀りする機会を逃した。もったいない。

 次からは先輩・後輩間の交流がとても厳しく制限されているか、まともに交流することも許されない校則を作るとか、もしくは常に任務に出ていていないとか、そういう戦力の空白を作ろうと思う。

 なのでこの課題を「術師の数が少ない」でクリアしてる呪術廻戦はマジで凄い。

 やっぱ正義の味方は数が多いとダメだな。


5.魔法少女を完璧にメタれる敵側勢力を思いつくのが遅かった。


 魔法少女は感情の力で魔法を使っている、と書くとマジで分からない。

 当時から意味不明すぎて常に「エモ力ってなんだ」「なにそれ作者も知らない」と頭を悩ませる設定で、ほぼノリと勢いでここまで書いてしまった。

 だからどういう能力の敵を出せば魔法少女を無力化できるか、拮抗するかと常に悩み、結局思いついたのは最終話の「完全掌握」を持ったミステリスト「奈々氏」のみ。

 こいつだけで100万文字引っ張れるくらいには悪役としての才覚と格があっただけに、もう少し作者の頭の回転が早ければと悔やむばかり。

 ともかく、次に活かしたい(後悔後先役立たず)


――


 反省点はこれくらいかも。

 まとめると、「設定過多」「師匠キャラ参戦させすぎ」「敵の魅力を全く引き出せていない」のダメダメ小説三点セット。

 それでも最終話まで読んでくれた数名の読者さんには感謝だ。


 しっかり反省して、魔法少女モノを書き直したいと思う。

 はあ、プロットどおりに書けるようになりたい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

おさかなの反省会置き場 蒼魚二三 >゜ )彡))二ヨ @Bluefish_1229

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る