第6話 異世界端末凄かった!

そして、私達はこの世界に帰ってくると


「いや、あれどうすれば良かったですか?」


と聞いてくる藍に対して、私はとある事を思い出していた。


「もしかして・・・

藍にも、適性があるかも・・・」


と私はちょっと気になることがあった為、藍にとある状態のとある石を渡した。


「おい!藍!この石持ってくれ!」


「はぁ?意味が分からないが、おっととっと!

持ったぞ!」


そして、藍がその石を持ったのに何も無かったことで、私は理解した。


「ああぁ〜、藍もこちら側に来てしまったか!」


そして、私は藍に自分の刀を渡した。


「おい!要!

自分の大切な刀だろ!

急に鞘ごと投げるな!」


そして、私は一言


「おい!藍!

その刀を抜いてみろ!」


そう言うと、藍は首を傾げて


「まあ、分かった・・・」


と言って刀を抜いた。

そして、その刀は白い光を纏って、光り輝いていた。


「おい!藍!

お前すごい奴だな!」


と私は、この意味を知っている為

すぐに驚いてしまった。


しかし、この驚かれている理由を知らない藍は


「?」


となっていたので、私は説明することにした。


「藍には説明していなかったか・・・」


「まあ、何も知らないけど・・・

さっきの石とこの刀何なの?」


と言ってきたので私は簡単に


「石の方は、真核と言う石で、さっき渡した状態は、触れた人間を一瞬で廃人にする程度の力を持った状態の石だ。」


と言うと、彼女は


「いや、そんな危険な状態の石持たせないで!」


と言ってきたので、さらに続けて


「いや、今持っている刀の方が酷いぞ!

適性が無いと魂を吸い取り、殺すからな!


まだ、廃人の方がいい方だぞ!

永遠の苦しみを味わうよりな!」


と言うと、何故か汗をかき出した藍に私は一言


「何驚いているか知らないが、もうお前は人間では無い・・・

人間の型に入った。魂の塊だ。」


そう言って、私は真核を持って、藍の刀に触れた。


「おい!私の刀に何を!」


その瞬間、刀は真核を吸収した。


「これから、私達を襲ってくる怪物対策だ。

絶対に真核を吸収した刀にもう1つの刀をぶつけてから切れ!」


そして、私は自分の刀を藍から勢いよく奪い取り、走った。


「おい!急に走り出して何を!!なっ!」


そして、目の前には異形の結晶が居た。


「お前にも見えるか?

この怪物が」


そう私が言うと彼女も頷き


「もしかして、旅をしている理由って・・・」


と言ってきたので、頷き


「この旅には二つの目的がある。

1つ目は、真殻刀と真核の浄化と回収

コレは私のやりたい事であり、これからもやり続ける事だ。


そして、もう1つは、コイツらだ。」


そして、私はその化け物に刀を向けて、虹色に輝く光を真殻刀に纏わせて、化け物に突き刺しながら言った。


「コイツらは、真核から出た悪意の化身だ。

元々真核は魂の欠片であり、善の思いが籠ったものだった。

そこに、人が悪意を少し加える事で、心で触れられる結晶に変化した。

それこそが、さっき手にした真核だ。


だからこそ、心がしっかりして居て、異界で心を固形化したお前なら持てると思って渡してみたが持てた。


なら、という事で、お前の刀に固形の思いを吸収させた。


と言うだけだ!

悪意があってしたことでは無い。」


そして私は、本当の意味での戦闘をするこなった。


「ここで使いたくないが、1度見てもらった方が早いから使うか!」


そう私が言うと、怠惰様が


『分かった。私も力を貸そう、そうすれば回復が早まるはずだ!』


「了解!じゃあよろしく!」


そう言うと、それを聞いていた藍は


「お前、誰によろしくと・・・」

と言った瞬間


ドゴゴゴゴゴゴ〜

という音?のようなモノが聞こえたような気がしたが、何も動いてないし変わってもいなかった。


「これが、コイツら化け物共を簡単に倒す必殺のような技


魂動切断(こんどうせつだん)


分かりやすく言うなら、相手の魂を強制的に動かして、相手の魂が勝手に自分の肉体を切り裂き、魂が勝手に抜ける技だ!」


そう言った瞬間・・・


目の前に何かが見えたような気がした藍は一言


「魂ってこんな色なんだ・・・」


それを聞いた私は


「魂自体に色は無いよ!

だけど、魂を見る為には色が必要なんだ!

その色は、一人一人違うし見え方もバラバラ・・・


だけど、たった1つ・・・いや、2つだけ決まっている色がある」


そう言うと藍は


「へぇ〜!その2つて何?」


と何も知らないように言ってきたので、私は一言


「白と黒、正確に言うなら、善と悪だね!

その2つだけ何故か決まってるんだ!」


そう言った瞬間目の前に黒と白の丸い玉が現れた。


「これは全ての生物が基本的に持つ色、例外は無い

だから、魂が見えるようになったら見るようにすると面白いよ!


だって、悪人の魂の方が白が多くて、前任の方が黒が多いんだから!」


そして、私は何事も無かったかのように歩いて、次の村に向かった。

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