第2話 剣姫の居た里

その日私の前に1人の女の子が現れた。


「あなたは何者ですか?」


そう、私が聞くとその女の子は


「なぜ、我らが里に近づく、そこのおなごよ!」


と言ってきたので私はすぐさま


「私は男だ!

名前も見た目も声も女だが!

性別はれっきとした男だ!

その証拠を見せてやろうか!」


とズボンに手をかけた瞬間その女は顔を背けて、謝ってきた。


「それはすまないことをした。

それにしては、お主は何故ココにやって来たのか、さらに分からなくなってきた。」


と言って来たので、私は当初の目的を伝えた。


「この地の近くに、血を与えると凄い力を発する刀は無いか?」


と私はその者に聞くと、その者は一言


「昔、そのようなモノがあったと聞き及んでいますが、現在は行方知れずになっており、誰も知らない事にございます。」


と言ってきたので、私は普通に大丈夫そうだと、離れようとしたが次の瞬間


『おい!要!なぜ引き返す!この先に我らと同じ刀が有るのだぞ!』


という声が聞こえ、私はその一瞬で身を翻し


「すまないが、ココを通してもらわないと行けなくなった!」


そう言って、その女性を刀の持ち手部分で2~3mぶっ飛ばし、気絶させ、俺は里の方に走った。


ついでに、刀の力を使う為に手の平を刀で切って力を使っていた。


「コレで中に入れたな!」


そう言って、私は里の者達をある程度無力化して、滝の中に入り、そこにある刀に触れた。


次の瞬間

どごーーん


という爆発が起きた様な感覚に幸那だけ襲われ、根性が流れ込んで来た。


すると次の瞬間

『ありがとう、要

コレで今しばらく、人を傷付けなくて済みそうだ!』


その声が聞こえたと思った。


それから、約120年間大きな災害が起きない地域になったのだが、知らない村人達は、要の事を村を襲った人影として、悪人と思われる事になった。


まあ、そのおかげというか、せいでたった一人の旅の友が出来たのだが、その時はまだ知らない事だった。

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