mission 11 ヤレッテイワレルトヤリタクナクナル


今なんて言った…?桃太郎の父親とか聞こえた気がする。


「ち、父親ですか!?」


「そうだ…。息子と妻を止めるために協力がしたい。」


「それは心強いですが、私たちは…。」


「殺してでも止めるか…?あいつらの罪は止めることのできなかったわしの罪でもある。覚悟はできておるよ。」


「いやいや、息子を殺すかもしれないって話っすよ!?」


「ああ。」


おそらくこの人は相当な覚悟を持って俺たちと話をしているんだろう。しかし、犯罪者の父親か…。


「あなたを協力者として認めるには私たちでは判断できません。一度上に相談させてください。」


そういうとヒナタは通信機でクソメガネは連絡をとった。

クソメガネの返答はこうだ。


「桃太郎の父親ですか…?その人物が本当に父親である証拠は…いえ、どちらにせよその人物は桃太郎の名を知っている、関係者の可能性が高いです。なので可能な限り彼に協力をして捜査を続けて下さい。」


危険とか考えたりしない?ねえ?いいよなぁ!?メガネは安全な場所でお茶してるだけだもんなぁ!?くそが!


「日本中に語られている桃太郎…あれはわしが作った。」


!?!?桃太郎の作者ってこと?


「とんだ嘘つきじゃん!」


あ…しまった心の声が…!


「場所を変えよう。今からお前達に桃太郎の原作を話してやる。」


だれも必ず読んだことのある『桃太郎』作者についてはよくわかっていなかったがこの人だったなんて。しかし…桃太郎の真実だって?やばい匂いがぷんぷんするぜ…。


「俺は聞かんっ!」


そうだ。どうせ危ない話だ。聞かないのが1番!


「あの…アラタくん。任務真面目にやらないとお金貰えないよ?」


!?!?…は?なんて?

ニンムマジメニヤラナイトオカネモラエナイ?

いやいや…クソメガネは毎月給料を振り込むって…給料!?給料とは労働に対する対価…待てあのクソメガネあの時、確か任務成功によるボーナスって言ってたな…。


「ヒナタさん…任務成功によるボーナスっていくら…?」


「んー任務の難易度によるけどA級なら日本円で3億は行くかなー?」


さんおっく!!??


「おじいさん…。」


「…?」


「さあ。話を聞かせてくれ!」


「アラタ…今までで1番爽やかな顔をしているな…。」


「アラタくん…。」


そうして俺たちは桃太郎の父親を名乗るおじいさんに案内され家?と呼んでいいのかはわからんがおじいさんは我が家に連れて行くと言っていたから家にきた。


「…さあ始めよう。」


いきなりかよ!?


「昔々ある所に1人の青年が居ました。」

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