第2話

「だんだん,ちゃーちゃらっ,どんどん,んぱっぱ,どんかっ」

「待ってっ!

長いっ覚えらんない.」

「節まで一気にやった方がいい.

もう少し先まで気持ち続けて保った方がキマる.」

「キマるキマらないじゃなくて,

今出来る出来ないが問題で.

なんとか形にしないといけない段階で…」

「下向かない.」

「今上向けない…」

「角度変える?

だ」

「ちょ!ちょっと待って!」

「何?」

「下危ない」

「あー…

拭きロボ6台全部動かしてみる?

鬼ごっこ的に面白そう.」

「それ,1個壊したらしいよ.

トゥエルヴが.」

「え…

まじ.」

「まじ.

時間勿体無いとかで,真面目に踏みつけて蹴り飛ばしたらしい.」

「…

モップで地道作業選ぶ.」

「了解.」

「はい.意外に重い.」

「持った.確かに.

ロボなのに,衝撃で壊れるんだねー.」

「えーそこー?

ロボだからじゃないの?中身精密っぽいし.

それもSNS経由?

逐一あげてんね.

それくらいしないと数字取れないのか…

全部切り売りして何が残るんだろう.

だけど,

寝て起きて誰とも合わない生活.」

「それもこれも接触で問題起こした人らの…」

「せいだけど,

まぁいいとこもあるしね.

心乱れないし集中できる.

だけど,目に見えるのは数字だけだからね.

これ操られてるだけだったらって思うときも.」

「うん.無きにしも.」

「誰も,訂正.

一緒にやってくれて有難う.」

「ふっ急に?

なんでデュオを選んだの?」

「あんま人が苦手で」

「へっっへーぇ.」

「まだ途中.」

「ごめん.」

「審査員が目に入るのも辛くて.

照明強めにリクエストして.」

「あーだから,すごく光り輝いてたんだ.」

「意地悪反対.」

「いや,多分それだけじゃない.」

「え?」

「ぅふっふ.」

「笑い方変.」

「それこそトゥエルヴやテンでいくんじゃないかと思ってた.」

「ん?

無作為に選びだされたって.」

「あっあー.

組み合わせでしょ?」

「そう.

最適を選び出されても最終を択び出すのは人だから.」

「うん.

プレで光ってたよ.」

「え?」

「ライト」

「ライト…」



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