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「どうなんだろう。 僕たちは学校から出られないから、その辺の真偽は分からない。 エイキの方が知ってるんじゃない?」
エイキは、サイカの言葉に過去を振り返るが、思い当たる節がないのか、また肩をすくめる。
「知識は詰め込まれた分はあるけど、僕は本当に、自慢じゃないけど頭は良くないんだよね。 サイカが言ってたけど、特S部隊でもチームリーダーって必ず諜報員と組んでるんだけどさ、僕たちは、諜報員の顔を知らない訳。 普段どこで何をしてるのかも知らない。 任務遂行中に、怪しい奴がいたら殺しちゃうでしょ?」
エイキの言葉に、シンエイとサイカは悟って、ため息を付いた。
「そんな訳で、僕はこの一年半は単独任務しか、してないんだよね。 一年半より前は情報が入るより前に、間違えて諜報員を殺しちゃってたから、情報は入らなかったし、第四世代の事はさっぱりわからないのだよ」
自信満々で尊大不遜、シンエイとサイカは、更に深いため息を吐いて、遠い目をしていた。
「血染鬼童……。 サイカの仕入れてた情報より、思った以上に手の早い奴だったな」
シンエイの言葉に、サイカはうんざりするように続けた。
「うん。 この二週間で、僕と組んでた諜報科の奴が、二人も消えた理由がやっと分かったよ」
サイカ言葉に、エイキは目を丸くして、大袈裟にわざと驚いて見せた。
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