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第三世代の、人を殺す為だけに与えられた特殊な力が二つある。指先の細胞を
シンエイとサイカに、緊張が走る。エイキの殺気は重苦しく体に絡みついてきて、呼吸をするのもやっとだ。
だが、サイカはその極限の中でも対抗しようと、右手を薄刀へと変化させる。一秒未満でサイカの手は鋭利な
それを見たエイキの口角は上がり、肌が粟立つような、不気味な笑みを見せていた。
どちらかが少しでも動けば、殺し合いが始まる。サイカは覚悟が決まったのか、落ち着き、エイキを見据えている。一方でエイキは、不気味な笑みを浮かべたまま、隙を伺っている。
シンエイは、サイカの横でただひたすらに、浅い呼吸を繰り返していた。二人の極限の殺気に晒されて、動けないでいるのか。
エイキは、痺れを切らし、乾いた上唇を舐め、動こうとした。だが、サイカは見逃さなかった。直感で動くタイプのエイキには、意図せず、攻撃に移る際に瞬きを二回連続する癖があるのを知っていたのだ。
狙うは最短で頸動脈だが、それはお互いに想定しているだろう。
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