弱く
俺の学校生活はただ、暗く、切なかったという一言に尽きる。このようにしか生きられない俺なのか、という嘆きであった。落伍者気どりの軽快な洒落心などはなかったものだと思う。
陰鬱、冷酷な気持ちの俺を見たそのとき、おれが周りの人相に特別暗く身震いしたのも、俺が俺を突き落そうとする現実の暗さの影を見たから。
青春は絶望する。なぜなら大きな希望がある。少年の希望は自在で、王者にも天才にも自ら夢と現実の区別がないが、青春の希望の裏には、限定された自我がある。わが力量の限界に自覚があり、希望に足場が失われている。
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