第86話 九十八日目〜百五日目
朝起きて、匙で女王蟻の蜜を掬いクイッと気合いを入れると、これまで通りに探索の準備を始める。
必要な物は昨日のうちに購入しているので、あとは探索中の食料を料理して収納空間に入れていくだけだ。
前日に作っても問題ないのだが、泊まりがけで探索をする朝のルーティンになってしまっているので仕方ない。
今日の天気は晴れ、朝のニュースでも降水確率0%と言っていたので間違いない。
そのはずなのだが、玄関を出ると土砂降りの大雨だった。
おい天気予報!しっかりしろ!
傘を差してダンジョンに向かうのだが、風が強すぎて途中で折れてしまう。
これが降水確率0%の力かと恐れ慄くが、この程度で挫ける俺ではないと、土砂降りのなか走って駅まで向かった。
駅のホームには珍しく俺一人で、雨音をBGMに電車が来るのを待つ。
やがて来た電車に乗り込むが、そこでも一人だった。
もしかして俺は、俺一人しか居なくなってしまった世界に迷い込んだのかと不安になる。
やがて発車した電車の窓からは、街並みが見えるようになり、走る車と人の行き交う姿を見ることができて安堵する。
天気も、先程までの荒れた天気が嘘のように晴れており、通り雨だったのだろうと一人で納得した。
そしてダンジョンのある最寄りの駅に到着した瞬間、大雨に変わった。
これは恵みの雨だ。
俺を祝福してくれてるんだ!
そうだ!そうに違いない!
無理矢理テンションを上げて、雨の中を突っ走った。
ダンジョン23階
濡れた服をポッタクルーの上に干し、新しい防具服に着替えて探索に挑む。
天の恵みを頂いて、上がっていたテンションも正常に戻り、暴君の戦斧を手に進んで行く。
オークを撫で斬りにし、サイレントコンドルを砂で包み込んで圧殺して進んで行く。
最近、魔法の発動が早くなっているのを実感する。
魔法陣を使い出してから、魔力操作に意識を集中するようになったからか、自分でも魔法の使い方が上達しているのが分かる。
試しに『速度上昇』と『倍化』の魔法陣を展開して土の弾丸を撃って見ると、チッと小さく弾けた音と共に打ち出され、一本の木が折れ倒れてしまった。
なかなかの威力である。
その代わり、魔力を一気に四分の一消費してしまったが、爆発と分裂の魔法陣に比べると消費量も少なく済んでいる。
やはり、魔力の消費量は、魔法陣の効果にも関係しているようだ。
魔法陣のトレースは続けているからか、最近は慣れてきて、二つトレースしても頭が痛くなる事は少なくなっている。
種類によっては痛くなるが、これも一つの成長ではないかと思う。
いつもキャンプしている川に到着すると、早速テントを設置する。
川底に何かいないか確認するが、特に何もなく綺麗なので、いつものように生まれた姿になると、本日の汗を流すために飛び込む。
飛び込むと同時に小魚が寄ってきて突いて来るので、くすぐったくて仕方ない。
そんなに俺の事が好きなのか、それとも俺の垢を……。
この川で魚釣りしている探索者を見たことはないが、魚を釣ったら是非刺身で食べてほしい。きっと美味しいから。
スッキリしたところで川から上がると、テントにモンスターは寄ってなかったが、ポッタクルーの上にグリーンスライムが乗っていた。
別に危害を加えなければ襲っても来ないので、とりあえず放置しておく。
そのうち、川に入っていなくなるだろうと考えての判断だ。
テントの近くで、収納空間から取り出した料理を取り出して、携帯コンロで温める。
今日の夕飯は、以前、東風達と食べたシチューだ。
一人分をよそって温めているので、あっという間に温まりパンと一緒に食べる。
一人での食事は慣れているのだが、この味はわいわいして食べた記憶があるので、少しだけセンチな気持ちになる。
時刻は夕暮れ時で、ダンジョン内だというのに夕日に照らされたように、辺は赤く染まっている。
夕暮れになると、子供の頃の懐かしい思い出が蘇り、食事とのダブルパンチで哀愁が漂ってしまう。
ふうと気持ちを切り替えるように息を吐き出し、食器を片付けると、周辺の安全を確認しようと辺りを見回す。
すると、ポッタクルーの上に積み上がったグリーンスライムの山を発見した。
……どうしようこれ。
山盛りになったグリーンスライムを見て困惑する。
夕焼け色に照らされたグリーンスライムは、きらりと光って綺麗な饅頭に見えなくもないが、問題はそこではない。
この数のグリーンスライムが暴れたら、下にあるポッタクルーは間違いなく壊れる。
ホント株式会社から依頼されて使っているが、壊れて弁償なんて事になったら堪らない。
ポッタクルーの値段は知らないが、絶対に安くはないはずだ。
俺は指を咥えて、どうなるか見ておく事しか出来なかった。
テントに付いている椅子に座って、山盛りのグリーンスライムを監視する。
何か動きがあれば、直ぐにでも収納空間にポッタクルーを納めようと思って……その手があるやん。
閃いた俺は、自分の頭の良さに脱帽する。
早速、ポッタクルーに近付いて収納空間に入れると、上にいたグリーンスライムがドンッと地面に落下する。
これでひと仕事終えたなと踵を返すと、背後から高速で接近する触手に弾き飛ばされた。
ぎゃっと川まで飛ばされた俺は、何が起こったのか分からないまま川から上がると、殺気立っているグリーンスライムがいた。
そこで理解した。
グリーンスライムは、落下させたのを攻撃と判断したのだと。
「……リミットブレイク」
結局こうなるんかいと思いながら、暴君の戦斧を手に突っ込んだ。
ダンジョン24階
インプの魔法を魔鏡の鎧で受けながら、真っ直ぐに向かって戦斧を振り下ろす。
魔法が当たったのに動きを止めない俺に驚いたのか、驚愕した表情を浮かべて戦斧に斬り裂かれて絶命した。
魔鏡の鎧の効果で、インプの魔法はまるで脅威にならない。その気になれば
深い霧のなか、出会うモンスターを蹴散らしながら進んで行く。
次のキャンプ地は25階の洞窟にしたかったが、前回の探索では、その洞窟が無くなっていたので別の場所を探さなくてはならない。
まあ、そのキャンプ地は25階に着いてから考えるとして、今は霧で視界が悪くなっているので、いつもより遅い歩みとなっている。
必死こいて進んでいると、隣でこっちだと指を向けられたので、その方向に進む。
俺はオークにお礼を言ってそちらに向かうと、辺りが急に暗くなった。
これはモンスターに騙されたのかと疑うが、上を見上げると、霧の中に大きな大きな大樹のシルエットが映っていた。
いきなり現れた大樹の影に、また強力なモンスターが現れるのかと警戒するが、強い風が吹き全ての霧を吹き飛ばすと、そこには何もなくなっていた。
やっぱりモンスターに化かされたんだなと自分を納得させて、大樹の影があった湖を迂回して25階に向かった。
ダンジョン27階
25階で、もう一度洞窟を探したのだが、残念ながら発見できなかった。
やはり地殻変動か、ダンジョン自体が地形を変えたのが有力説ではなかろうか。11階から20階を採掘しても、一定期間空けると元に戻っていると聞くし、ダンジョンには不思議が一杯なのだろう。
26階では相変わらずのモンスターの数に嫌気が差すが、トレントのランダム果実を齧りながら、必死に無双して突破する。
以前、モンスターの氾濫を経験したのと、キラービー相手に全力で挑むと決心したおかげで、短時間でモンスターを倒せるようになったのも大きい。
戦いに心構えって大事なんだなって、改めて実感した。
不屈の大剣の効果でもあるように、戦いに意識を集中させると、そのパフォーマンスは上昇するのだ。
そのおかげで魔力がガンガン減っていくが、魔力循環のフル活用でどうにか補えている。
体力も最近得たスキルの消費軽減(体力)と守護の首飾りのおかげで、化け物並みの体力になっている。流石に、全力で何時間も動けば疲れるだろうが、そんな場面はそうそう訪れないだろう。きっと。
ウッドゴーレムの拳を伏せて避けると、上を通過する腕を戦斧で斬り落とす。残った腕も同じように斬り落とし、腕が再生する前に体を切り開いて核を破壊する。
核を失ったウッドゴーレムは、体をツタに変えて地面に落ちると、地面に吸い込まれるように無くなってしまった。
ウッドゴーレムは強い割に得る物が無い。
稀に琥珀が落ちるそうなのだが、これまでに見たことがない。その琥珀も高値で取引されるわけではないので、どちらにしてもコスパの悪いモンスターである。
28階に続く階段に向かっていると、広場になっている場所を発見した。そこには、人の足跡やキャンプをした跡が残っており、時間もそう経っていないようだ。
恐らく今朝方出発したと思われる。
俺も今日はここでキャンプしようと、ポッタクルーを停止させるとテントを取り出して設置した。
ダンジョン28階
多くのキラービーが追いかけて来る。
前回の探索で発見した巣に行き、蜜を取ろうとしたのだが、破棄されたと思っていた巣は復活しており、大量のキラービーが飛び回っていたのである。
話が違うじゃねーかと、ポッタクルーを収納空間に回収して逃げ出した。
そして囲まれた。
どうやら逃げているつもりが、道を迂回してキラービーの巣に戻って来てしまったようだ。
ちくしょうと地属性魔法で砂埃を起こすと、一気にキラービーを包んで圧殺する。しかしそれは、近くにいた個体の数十匹のみで、まだまだ数百から千匹以上のキラービーが残っている。
俺はここで死ぬかもしれん。
なんて、そんな予感はしないが、死ぬ気で生き残ろうと戦いに身を投じた。
時間が掛かった。
前の日に体力自慢なんかしたからだ。
魔法陣を使用した魔法で一気に殲滅なんて出来れば良かったのだが、次から次に増えていくキラービーを見ては、それが悪手だと理解してしまう。
だから、体力にものを言わせてひたすらに戦斧を振り、神鳥の靴の鉤爪で捕らえ、地属性魔法で倒して行った。
毒針で刺されたり、熱殺蜂球ならぬ圧殺蜂球を食らうが、なんとか倒しきる事ができた。
おかげで一昼夜戦い続け、今は朝日に照らされて倒れている。
自分に治癒魔法をかけて、魔力循環で魔力の回復に努める。一時間もすれば完全回復するが、そんな時間横になっていたら寝てしまいそうなので、ある程度回復すると、蜜を回収するために巣の中に向かう。
以前空けた穴は塞がっていたので、よっこいしょと爆発の魔法陣を展開して石の槍を放ち穴を空けた。
蜂の巣の中にはキラービーが残っていたが、襲って来る気配はない。
寧ろ、巣を放棄して飛び出してしまった。
以前と違って、そこかしこの巣穴には蜜が詰まっている場所が多く、採取するのに苦労しない。
今回は多めに入れ物を用意してきており、蜜をじゃんじゃん汲んでいく。これで百万、二百万、三百万……あまりにも魅力的なので、うへへへっと涎が落ちてしまう。
蜜を回収していると、ふと探索者がキラービーの幼体のようなものがいたと言っていたのを思い出した。
なので巣穴を覗いてみたりするが、それらしいのは見当たらない。
トレースを使って何か発見できないかと試しに使ってみると、巣の奥、以前蜜を回収した場所に、何かがいるのを感じ取った。
その場所には一匹の蜂がいた。
その蜂に羽は無く、かつて見た女王蟻と同じように腹部が異様に大きくなっていた。
恐らくキラービーの女王蜂なのだろう。
女王蜂はギチギチと口をカチ鳴らして威嚇して来るが、残念ながら脅威には感じない。
何故ならその命を終えようとしていたからだ。
女王蜂の大きな腹部は、半ばから破裂していた。
明らかに致命傷であり、助かる見込みは一切ない。
そして、その近くの巣穴には一匹の幼虫が入っており、女王蜂が守ろうとしている存在でもあった。
その姿が、まるで子を守る親のように見えて、俺は何も出来ずにこの場を後にするしかなかった。
29階に続く階段を発見したのは、キラービーの巣から出て二日後だった。
ダンジョン29階
一匹のイタチが走り、風の刃が空間を切り裂いて敵を両断せんと迫る。
俺は魔鏡の鎧に盾を出現させて、風の刃を受け止めると、風の刃は霧散して微風に変わった。
俺はイタチを追いかけて戦斧を振り下ろすが、避けられて逃げられてしまう。
その後もイタチ、疾風イタチは風の刃で襲って来ては距離を取られ、ヒット&アウェイを繰り返し仕掛けられる。
身のこなしが俊敏で、戦斧を避けられてしまう。
なので、地面から土の杭で貫いて倒した。
動きが速く、武器の届かない位置まで逃げるので厄介ではあるが、虚を突いた魔法には対処しきれていない。
それに見た目通りに体は弱く、インプと変わらない体の弱さだ。
疾風イタチの攻撃手段も風の刃と単調で、離れたら魔法が飛んで来ると思えば、対処は簡単だった。
勿論、複数体で死角から狙われたりすれば危険ではあるが、魔法の予備動作で風が発生するので、注意しておけば気付けるはずだ。
ウッドゴーレムを倒して、キラービーに狩られ、丸められている疾風イタチを見送って29階の探索を進めて行く。
29階には多くの川が流れており、一時間も歩けば新しい川に行き着く事が出来る。
水には困らないが、向こう岸に渡るのに一度装備と服を脱いでから渡るか、川幅が狭くなった場所を渡るしかない。
俺は当然の如く前者なので、装備を外して服を脱ぎ、ポッタクルーを収納空間に入れてダイブして向こう岸に渡る。
これがパーティを組んでいれば、こういう選択肢も取れないのだろうが、サクって脱いでスイスイと渡れるのは一人ならではの強みかもしれない。
向こう岸に到着すると、モンスターが俺の到着を今か今かと待ち構えていた。
探索を進めて行くと、他の探索者がキャンプを張っていた痕跡を見つけた。
もしかしたら、30階に続く階段が近くにあるのかもしれない。だとすれば、今回の探索はかなり順調と言える。
そこら辺を探ってみようかと思うが、それは明日にしよう。もう日が傾いて来ており、辺りが暗くなり始めていた。
明日、29階を探索したら帰ろうと思う。
今日で七日目の探索だし、食料はまだまだ残っているが、ここから帰るまでに三日から四日は掛かる。
30階突破した方が早いかもしれないが、ボス部屋がどこにあるのか分からない以上、無理をするべきではない。
そう考えていたのだが、もう少し探索してみようと考えを変えた。
おう、一週間ぶりだな。
東風率いるパーティが29階にまだいたのだ。
東風達は驚いた顔をしており、何でここにいるのかと聞いて来る。
普通に探索をしてここまで来たと答えるが、他に仲間がいるのかと聞かれて、どうにも困惑している様子だ。
ここまで一緒に来た仲間と呼べるのは、背後にいるポッタクルーくらいだなと答えると少しだけ寂しい気持ちになった。
どうしたんだよ、探索は上手くいってないのか?
順調なのか、明日にはボスに挑戦するんだな、頑張れよ。
本当にどうしたんだ?
一人でここまで来るのは大変だったろうって?
大変だったよ。
一晩中モンスターに襲われるわ、ポッタクルー破壊されそうになるわ、(経済的に)死にかけたな。
まあ、飯でも食おうぜ、話はそれからでも良いだろ?
それから、俺が持っている料理を取り出して配る。
シチューは残念ながらもう無いので、パスタとスープとサラダ、あとはお好きなようにと焼いた肉を置いておく。
ついでにランダム果実も人数分置いているが、どの味が当たるかは運次第だ。どれも美味しいのでハズレはないがな。
食事をしながら話をしていると、モンスターが近付いて来たので、サクッと倒しに向かう。
ウッドゴーレム一体と疾風イタチ二匹だったが、空間把握の範囲内に疾風イタチが入っていたので、そちらを見る必要もなく土の杭で串刺しにし、ウッドゴーレムを連撃で削り核を破壊した。
その様子を見ていた東風達は、凄いですねと言って称賛してくれる。少し戸惑っているようにも見えるが、きっとモンスターに驚いたのだろう。
東風達は今日やっとボス部屋を発見したようで、休息のために29階に戻って来たそうだ。30階はモンスターとのエンカウントが多いので、休むのは不可能に近いらしい。
探索もモンスター除けを使いながら進んでいるそうだが、ウッドゴーレムが突然現れるので、効果は余りないそうだ。
そうなのかと聞いていたが、何気に30階に行く階段はどこにあるんだと尋ねると、この先にありますよと気軽に教えてくれた。
途中で千里が近付いて、肩をぽんと叩いて話かけて来る。
なに?
美桜達が残念がってた?なんで?
お礼を言いたかったって、前にも言われたけど……。
他のメンバーもいたのか、気にしなくて良いって言っておいてくれよ。あれが俺の仕事だったって。
渾名の由来?何だっけそれ?
ああ、ダイコとかのやつね。
それも合わせて気にすんなって伝えてくれ。
自分で言えって?
そもそも、俺だけじゃ会う事もないだろ。
場を設けるって、そこまでする必要はないって。
え?ダイコが仲間に加わる?
どういうこと?
美桜が仲間になる理由はまだ話せないが、ある事情でプロの探索者パーティに加わりたいそうだ。
実力は足りないが、それでも加入して悪い事にはならないからと、東風達も賛成したらしい。
以前、東風が仲間になるのを待ってもらっていると言っていたのを思い出す。それが美桜の事なのだろう。
その話を聞いて、まあ仲間になるならと了承する。
すると千里は微笑んで、
「もしものことがあったら、美桜を守ってあげてね」
と、よく分からない事をお願いされた。
次の日、朝食を摂ると東風達は出発した。
冗談で俺も一緒に行こうかと言ってみたが、それは次の探索からお願いしますと断られてしまった。
頑張れよと言って送り出したが、俺はきっとこの時の判断を一生後悔するだろう。
あの時、どうして一緒に行かなかったんだと。
ダンジョン30階
東風が教えてくれた通り、道の先に30階に続く階段があった。
東風パーティがどこに行ったのか分からないが、適当に回ってみるかと探索を開始する。
探索を開始して一つ気付いた事がある。
30階、いや29階もだが、モンスターの現れ方に一つの傾向がある。
ウッドゴーレムとキラービー、ウッドゴーレムと疾風イタチの組み合わせでは現れるが、キラービーと疾風イタチの組み合わせでは現れないのだ。
きっと昨日見た、狩られる疾風イタチの姿が関係しているに違いない。
ウッドゴーレムの攻撃をやり過ごして、キラービーに接近する。持ち前の機動力で俺の攻撃を避けようとするが、神鳥の靴の効果で空中を蹴って追いかけ、戦斧で斬り裂く。
残ったウッドゴーレムの一点を、力任せに戦斧を振り抜き、見事に核を破壊した。
暫く探索していると、離れた場所で大きな竜巻が上がる。
急に発生した自然現象に何が起こったのか分からず呆然としていると、なんだか妙な胸騒ぎがした。
あそこに行かないと、あそこで何かが起こっていると、どうしようもない焦りに襲われる。
そして、気付けば走り出していた。
そしてたどり着いた先で見たものは、吐き気を催すほどに拒絶したい現実だった。
ーーー
田中 ハルト(24)
レベル 21
《スキル》
地属性魔法 トレース 治癒魔法 空間把握 頑丈 魔力操作 身体強化 毒耐性 収納空間 見切り 並列思考 裁縫 限界突破 解体 魔力循環 消費軽減(体力)
《装備》
俊敏の腕輪 神鳥の靴 暴君の戦斧 守護の首飾り 魔鏡の鎧
《状態》
デブ(各能力増強)
ーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます