第49話 四十四日目〜四十五日目

 テントと水の入ったポリタンク、予め調理した食料を収納空間に入れて準備完了だ。紙やタオル、着替えなどは前回のがまだ残っているので、今回は用意していない。


 愛さんに連絡を入れレポートが完成したので郵送すると伝えると、確認し次第、代金を振り込むとのことだ。最後にまたよろしくと言われたので、こちらこそよろしくお願いします!と愛想良く返しておく。


 ふう、これで五十万…楽勝だな!


 繋がり云々もあるのだろうが、それでも収入になるのならば悪くはない。



 るんるん気分でアパートを出ると、ドスンドスン五月蝿いと苦情を言われた。


 …ごめん。



 ダンジョンに潜る前にギルドの売店に立ち寄る。

 今回は念のためにポーションを多めに購入して、マジックポーションを追加で一本購入する。モンスター避けのアイテムを買おうか迷ったが、21階〜23階で出現するモンスターは暗くなると行動しないようなので、今回は購入はしない。


 買い物も終わり、さあダンジョンに行こうと意気込んでいると、ハーレムパーティと出会った。


 おう久しぶり。

 ん、なんだよ?前よりも太ったって?

 太ってねーし!むしろ痩せてるし!

 開口一番にそれかよ、失礼だな。

 え?これからダンジョンだけど、お前達もだろ?

 ああ、お互い頑張ろう。

 ん?一緒に潜らないかだって?

 今、何階潜ってんだ?

 19階?悪いけど、俺はもう23階まで行ってるんだ。

 また何かあったら言ってくれ、助っ人くらいするからさ。

 じゃあな、良い探索を!



 ハーレムパーティとは一度飯を食った仲である。

 それだけでも親しみを持てるのは、あいつらの人柄が好感を持てるからだろう。

 少年は、今後あの中の一人を選ばなくてはならないのだろうが、血みどろの結末にならない事を祈るばかりである。



 ダンジョン23階


 この階から新たに出現するのは、グリーンスライムと呼ばれる緑色のスライムである。

 このモンスターは基本的に大人しく、こちらから攻撃を加えない限り襲って来る事は無い。

 食事は光と水だけで生きており、完全に植物である。いや、土からの栄養を必要としない為、それ以上にエコなモンスターじゃないだろうか。


 一体のオークを倒すと、なにすんだと怒り狂った仲間のオークが近くにいるグリーンスライムを掴んで投げてくる。

 迎撃するため、土の散弾を放ち核の破壊を試みるが、散弾は全て吸収され無効化されてしまう。


 サイドステップでグリーンスライムを避けると、土の散弾を攻撃と判断したのか、こちらを排除する敵と認めたようだ。


 一本の触手が伸びる。

 グリーンスライムの体積の半分で作られた触手だ。


 一閃。


 瞬きする間も無く振られた触手を、地を這うように低くし避けるが、触手が通過した木々は切断され、こちらに向かって倒れて来た。


 俺は這った姿勢のままスタートダッシュを切る。そしてグリーンスライムに向かって行く。木々を避けるのと同時にグリーンスライムを先に片付けるのが目的だ。


 触手が戻り、体積が元通りになったグリーンスライムは、触手を再び伸ばす。今度は線ではなく、俺に向かって点で攻撃するつもりなのだろう。


 一瞬の集中。

 点の攻撃、触手による突きを大剣で受け逸らす。

 激しく散る火花が触手の強さを物語っている。だが、俺だって負けていない。


 勢いを落とさずに接近すると、そこには大きさが半分になったグリーンスライムの本体。その中には核がハッキリと見えていた。

 大剣を勢いよく振り下ろしグリーンスライムの核を潰す。

 すると、形を保てなくなったのか溶けるようにして消えていった。


 残されたのは、緑色のスライム玉と緑色の石だけだった。



 中々の強さである。

 グリーンスライムには、極力手を出さないようにしよう。

 油断出来ないって言うか、複数いたら死ぬ可能性大である。

 グリーンスライムを投げたオークなんて、最初の一閃で切断されている。死ぬなら投げるなと言ってやりたい。


 その後も探索を進めていく。


 極力、グリーンスライムに近付かないようにしているが、何故か決まってオークが投げて来る。

 一匹だけならまだ余裕はあるが、二匹が相手になると途端に難易度が上がる。触手による横薙ぎが速すぎて、避けるのに手一杯になってしまうのだ。


 地属性魔法で地面を浮かせて一匹を遠くに飛ばし、残った一匹を倒して事なきを得たが、二匹以上が相手なら逃げた方が良さそうだ。



 更に探索を進めていると、水の流れる音が聞こえて来た。

 何処からだろうと音の鳴る方へ向かって行くと、川を発見した。

 大きな川ではなく、精々幅10mくらいの川だ。

 その川の水は澄んでおり、泳いでいる小魚が見える。目視で川底が確認できるが、深いところでは川底が暗く見え難い。

 川沿いに多くのグリーンスライムがいるが、攻撃しなければ大丈夫だろう。


 今日24階にたどり着かなかったら、ここでキャンプをしよう。


 そう決めて何気に川底を覗いていると、川底に半分埋まっている宝箱を発見した。


 俺は一も二もなく生まれた姿になると、宝箱に向かってダイブした。


 よっこいしょと宝箱を地上に上げる。

 少しばかり錆びてはいるが、問題なく開ける事が出来る。


 姿はそのままで、正座をしてパカリと開けると、中には首飾りが入っていた。


 首飾りの装飾品は、以前にも解毒の首輪を手に入れているが、それは既に売却済みだ。

 今回も似たような効果があれば、また高値で売れる。

 心と懐が満たされた気持ちになり、ニンマリ笑顔で首飾りを自分の首に掛ける。

 売るにしても、一度くらい付けても良いだろう。

 銀の首飾りの真ん中にはビー玉のような水晶があり、それをよく見ると、キラキラと光る小さな粒が動いていた。


 なんだろうかと疑問に思うが、高く売れそうなら何も問題は無い。


 うん、俺には似合わないな。


 俺は水面に映る姿を見てそう思い、自分の首に掛けた首飾りを外そうとする。

 だが、これが中々外せない。

 首の後ろに留め具があるはずなのに、何処にも見当たらない。

 手触りで探してみても、見つからない。


 どういうだろう、この首飾りは俺から離れたくないのだろうか?


 いや、唯の呪いのアイテムだね。


 必死に外そうと熱くなるが、引っ張ってもびくともせず、逆に自分の首がダメージを負う始末である。

 とりあえず一旦保留にして、明日ギルドで見てもらうとしよう。

 妙なデバフ効果が付いてなければ良いが。



 気を取り直して装備を身に付けると、引き続き24階に続く階段を探して行動する。

 時間はまだ昼を過ぎたあたりで、まだ十分に探索は可能だ。


 木々の隙間から差す木漏れ日が、ダンジョンの中だというのに心を癒やしてくれる。

 この日の光はどうなっているのだろう、気候は違えど、外と大差ない環境を作り出している。それに、地上では日が暮れて夜になるように、ダンジョンも日が暮れて夜が来る。

 どういう仕組みなのかは分からないが、とにかくダンジョンは凄いなと思う。


 そんな風に和んでいると、サイレントコンドルに襲われた。


 気を抜くものではないなと反省する。



 少し離れた所から、誰かが戦っている音が聞こえて来る。

 邪魔しちゃ悪いかなと思い、草むらに隠れてこっそりと見学する。


 戦っているのは探索者七人とオーク三体とサイレントコンドル一羽だ。

 探索者側は前衛四人、後衛三人といった役割だ。前衛は剣の種類に違いはあるが、三人とも剣技のレベルは高く、彼らだけでもオークを仕留めれそうだ。もう一人はタワーシールドと呼ばれる大きな盾を持っており、このパーティのタンクを担っている。

 後衛は魔法使いが二人と指示を出す者が一人いる。魔法使いは指示の通りに魔法を放ち、サイレンコンドルに攻撃を加えていく。


 やがてモンスターは、探索者パーティに傷を負わせることも出来ずにその命を散らした。



 まるで、パーティでの戦闘のお手本のような戦い方だった。危なげなく、確実に勝つ手段を構築し実践していた。あの指揮者は、状況の把握と判断が的確であり、それを信じた仲間達はただそれを実行するだけでいい。

 勿論、実行する側にも相応の実力が必要となるが、それを活用するのは、それ以上の経験と実力が必要となる。

 指揮者の女性は、それだけ優れた存在なのだろう。


 その後の彼らの戦いは安定しており、完成されたパーティのように見えた。


 俺は彼らに感心した。

 感心したので尾行することにした。


 別に仲間に入れてほしいとか、あわよくばメンバーに入りたいとか、お近づきになりたいとか下賎な考えはない。

 彼らは24階に向かっているのではないかと思っただけだ。


 はっきり言って21階以降のフィールドは広い。

 一日や二日探索した程度では発見は困難であり、情報を仕入れるか余程の運がない限りは、たどり着くまでに時間が掛かる。


 だから彼らの後を追うのだ。



 尾行を開始して一時間、彼らは何度か後ろを振り返るが、こちらには気付いていないようで、先を進んで行く。


 偶に、気にするな、相手にしちゃいけない、なんて言葉が聞こえて来るが、何のことを言っているのか分からなかった。


 本当だよ、ホント。


 

 そして無事、24階に向かう階段にたどり着いた。

 その場所は川沿いにあり、俺が宝箱を開けた場所の向かい側に位置していた。


 …無駄じゃない無駄じゃない。

 こういう事もあるもんだ。


 そう自分を慰めて、俺は24階に向かった。




 ダンジョン24階


 体長30cmほどの羽根の生えた小さい悪魔が、火の球を作り出し発射する。

 それを軽々と避けて、お返しに土の杭を体にお見舞いして絶命させる。


 ここに来て魔法を使えるフィールドモンスターが出てきた。


 そのモンスターの名前はインプ。

 小さな小悪魔である。

 全身が黒く目は赤く充血しており、尻尾を生やしている。

 小さな羽をパタパタさせて飛ぶ姿は愛らしいのだが、容赦なく魔法を使って来るので、下手に近付けば火傷だけでは済まされない。


 インプは魔法を使えるが、防御力は低くゴブリン以下である。その分、魔法による遠距離攻撃を得意としており、数が揃えばそれなりの火力を発揮する。



 時刻はそろそろ夕暮れ時。

 ダンジョン24階に来たは良いが、何度かモンスターと戦闘しただけで収穫は何も無かった。


 強いて言うなら、インプのあっかんべーが可愛らしかったくらいだろう。

 思わず甥っ子と姪っ子を思い出して、手元が狂う所だった。


 24階の探索もそこそこに引き上げて、23階の川沿いに戻る。

 当初の予定通り、川辺でキャンプを張るつもりだ。

 

 収納空間からテントを取り出すと、背後で何かが動く音がした。

 何かいるのかと振り返ると、グリーンスライムが草むらから出て来る。このノソノソと移動するグリーンスライムが、攻撃を加えるとあんなに凶暴になるのだから驚きだ。


 この川辺には多くのグリーンスライムが集まって来ている。

 何をしに来たのだろうと観察していると、グリーンスライム達は次々と川に飛び込み、川底に沈んで行った。

 もしかしたら、この川はグリーンスライムの住処なのかもしれない。


 キャンプの準備も終わり、たっぷりと食事をして寝る時間まで刺繍をして過ごす。

 最近寝る前にやっている趣味の一つだ。

 スキル裁縫を得てからやり出した事ではあるが、自分の手で何かが作られて行くのは楽しいものである。

 それが、目に見えて上達していると分かれば尚更である。


 そして見よ!この薔薇の刺繍を!


 僅か30分でこれである。

 スキルの力とは凄まじいものだ。


 俺は完成した刺繍に満足すると、寝る準備に入った。

 少し早いが寝るとしよう。

 明後日は会社の面接があるのだ。

 昼には帰って準備をしておこう。



 こうして床に着いたのだが、何故か俺の安眠を邪魔する存在が現れた。



 テントの外で、パリンと何かが割れる音が聞こえて来る。

 それは一度だけではなく、何度も繰り返され、タチの悪い目覚ましのように鳴っていた。

 そして現れるモンスターの反応。


 俺は即座に飛び出すと、地属性魔法で壁を作り出しテントを覆う。チラリと見えたが、夥しい数のモンスターがこちらを睨んでいた。

 どうして攻めて来ないのか分からないが、準備を待ってくれるならば好都合だ。

 

 装備を装着すると、テントを収納空間に収める。


 戦う準備が終わり、モンスターと対峙する。


 川に飛び込んで逃げようとも思ったが、川辺にはグリーンスライムがおり、飛び込んだ振動さえも攻撃と捉えられたらアウトである。

 ならば、まだ倒しようのあるモンスターを相手にした方がマシだ。



 目の前に立ち並ぶのはインプ、オーク、コボルト、ジャイアントスパイダー、そしてウッドゴーレムやキラービーなどの、これから先現れるであろうモンスター達が数多く戦闘体勢に入っていた。


 魔力を不屈の大剣に流し込み、横一文字に剣閃を飛ばす。

 これだけで、先頭の何体かは倒す事が出来たが、ウッドゴーレムには効果は薄いようで、切断された箇所から枝が伸び再生される。


 そして、この攻撃を皮切りにモンスター達も動き出す。


 最も早かったのはコボルトだ。

 剣を手に勢い良く斬り掛かって来るが、そんな大振りに当たる訳もなく、大剣で斬り捨てる。

 続くコボルトには蹴りを食らわせ、神鳥の靴の鉤爪で深く突き刺して絶命させ、足を振って死体をオークに投げつけた。


 背後から接近するジャイアントスパイダーの糸を避けると、土の杭で突き刺し倒す。以前は土の棘を避けられていたが、速度と威力の増した杭は避けれないようだ。


 インプの魔法が飛んでくる。

 火に水、石に風圧と地味に嫌な攻撃も混ざっているが、的を絞らせなければ、どうという事はない。

 身体強化を施し、俊敏の腕輪のある俺を捉えるのは難しいはずだ。

 動き続けて大剣を振るい、キラービーを両断すると、インプに向かって土の弾丸を放つ。頭部を狙ったつもりだったが腹に当たってしまい、地に落ちた瞬間に他のモンスターに潰されて絶命した。


 ウッドゴーレムとオークが迫っている。

 動きの遅い鈍重組は、速さがない代わりに必殺の一撃がある。

 ウッドゴーレムの腕が平らになり、勢い良く降って来る。

 点ではなく面での攻撃を盾で受け止めるが、威力が強く唸り声を上げてしまう。

 土の刃を作って飛ばし腕を切断すると、身体強化をさらに高めて連続で体を斬り刻み、どこかにあったであろう核を破壊する。


 バラバラと崩れて行くウッドゴーレムの横から多くのオークが襲い掛かる。

 土の棘を大量に突き刺すが、ものともしないのか、棘が突き刺さった状態で向かって来る。

 力任せの一撃を避け、続く他のオークの一撃を盾で受け流し、次の一撃が来る前に土の散弾で頭を吹き飛ばして、大剣を力任せに薙ぎ、三体纏めて腹を裂いた。


 それからも、大剣に魔法に神鳥の靴を使って倒して行くが、どうにも終わりが見えない。

 というよりも、逐次投入されているような気がする。


 何とかしないと、俺の体力が限界を迎える恐れがある。

 いや、朝まで行けそうな気もするが、それはやっぱりめんどい。


 なんて考えていると、大きな雄叫びと共に一際大きな気配が現れた。


 それは体長3m以上あるオーク。

 体の装備は腰蓑だけだが、その肉体は筋肉で溢れており、見ているだけで暑苦しくなる。

 右手には大きな棍棒を携え、左手には最近見たタワーシールドが備わっていた。

 きっとコイツが、このモンスター達のボスなんだろう。

 


 ……。



 俺には最近、必殺技が出来た。

 武人コボルトを倒したおり、レアスキルである限界突破を得てから、その方法が頭に流れ込んできたのだ。


 スキル限界突破の能力は二つ。

 一つは、他のスキルの能力を向上させる事。

 どの程度かは使ってみて分かったが、例えて言うなら、空間把握の範囲がこれまで半径5mだったのものが、7mまで伸びるような感じだ。

 まだまだ伸びそうな感覚はあるが、それは、これからの成長次第だろう。


 二つ目は、魔力を消費して限界を超えた力を発揮する事だ。それは身体能力や魔法の威力も同様であり、スキルの能力も一時的に向上する。


 そして、これから使うものでもある。



「リミットブレイク」






 死屍累々とはこの事か。


 そう目の前の光景を見て恐れ慄く。

 俺がしでかした結果ではあるが、ドン引きである。


 大きなオークの装備は破壊され全身解体されている。

 フィールドモンスターはそれ程酷くはないが、素材が取れない状態まで痛め付けられている。


 どちらにしても酷いな。

 遺品であるタワーシールドも破壊してしまってるし、得るものが何も無い状態だ。


 これは反省しなければならない。

 はっきり言おう、俺は力に溺れていた。

 リミットブレイクを使うと、全能感が脳を支配して歯止めが効かなくなるのだ。これは精神修行でもしなければ、乗り越えられないかも知れない。


 とりあえず女王蟻の蜜で心を落ち着けよう。


 ひとまずクィーっとして心を平常心にすると、何か落ちてないか調べて周る。


 すると、唯一スキル玉が落ちており、それを拾って手の中に消えるのを見届ける。

 明日の面接で役に立つスキルが手に入ったら良いな。

 そんな事を思いながら、タワーシールドの破片を拾い集めていった。




ーーー


グリーンスライム


ダンジョン23階から26階に出現するフィールドモンスター。性格は温厚で、いつも日向ぼっこと水を少し飲んで過ごしている。攻撃されない限り敵対する事は無く、実力の無い者が手を出すと瞬殺される。高い魔法耐性と攻撃力を持ち、ダンジョン30階までに出現するモンスターの中で最強である。

普通の探索者は逃げる。

オークが投げようとしたら逃げ出す。

倒せないわけではないが、その代償が大き過ぎて皆無視して進んで行く。

(グリーンスライムの素材は緑地化の効果を持っており、それなりのお値段で取引されている)


ーーー

ーーー


ハイ・オーク(ユニーク)


筋骨隆々の体長3mのユニークモンスター。

物理に特化した存在で、純粋に強い。魔法にも耐性があり、弾丸程度では傷付けることもできない。

長い間、21階〜26階の探索者を狩り続けて来たが、この度、お役御免となった功労者。かつて本田実が率いていたパーティを壊滅させたのもこのモンスター。


《スキル》

鉄壁 怪力 魔法耐性 物理耐性 


ーーー


田中 ハルト(24)

レベル 17

《スキル》

地属性魔法 トレース 治癒魔法 空間把握 頑丈 魔力操作 身体強化 毒耐性 収納空間 見切り 並列思考 裁縫 限界突破 解体

《装備》 

俊敏の腕輪 不屈の大剣 神鳥の靴 守護の首飾り

《状態》 

デブ(各能力増強)


ーーー

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