第11話 異世界・翻訳アプリ、爆誕★(余計な機能付き)
★異世界・翻訳アプリ取扱説明書★
〝 〟←この内側が手紙本文で……。
< >←この内側が勝手に読み取られた、存在しない行間ですニャ。
―――――――――エメリナ姫からの手紙―――――――――
〝親愛なるルーク様へ。あなた様へお伝え申し上げます〟
<恨み節たっぷりでお届けしますニャ。目ん玉ひん剥いて良く読めですニャ>
〝昨夜はご無礼、失礼いたしました。一国の姫として、そして長としてあるまじき言動、恥じ入るばかりです〟
<まあ恥を忍んだわたくしの気持ちに応えてくんねぇアンタの
〝ですが、ルーク様の
<でもニャ、それはそうと、もうちょい言い方とか断り方ってあるニャろ。正直、クソがって思いますニャ。怒りに文字が震えますニャ>
〝かくなる上は、わたくしの恥を
<つまり、やけっぱちっつーことですニャ。ルーク様の断り方がクソだったからですニャ。わたくしが死んだらオメーのせいですニャン>
〝たとえわたくしが戻らずとも、どうかルーク様は、お気になさらないでください……あなた様が元の世界に戻り、幸せになってくれさえすれば、エメリアは本望です〟
<要するに、気にしやがれクソが、っつーことニャ。本音と建前を理解しろニャ。それが乙女ニャ。わかりましたかニャ、クソが>
〝突然の手紙、ましてや乱文、お目汚し申し訳ございませんでした〟
<クソがは言い過ぎましたニャ。ごめんなさいですニャ、言い直しますニャ。この、おウ〇コ様がですニャ>
〝願わくは……エメリナが死して、魂のみとなったならば。せめて、愛するルーク様を見守ることだけでも……お許しくださいませ〟
<つまり化けて出てやるっつーことニャ。震えて眠れニャ>
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