第2話

ボクはハンモックでグースカいびきを

かいて寝ていたチサトの後ろから

音もなく忍び寄った。

 つもりだった。

「あーた、出刃包丁を振りかざして

なにするつもりなの?」

だがチサトはボクに見事に

気づいてそのカマキリのように

鋭く醜い両眼をギョロリと

光らせた。

「あっ、いっ、いや、何か料理

でもご馳走しようと思って」

「あっ、そう。タカシ、そのほかのみなさん

も宅の主人が何か手料理をふるまってくれるそうよ」

タカシ他紋々の十人登場。

「悪いね、旦那、チン●の皮はいだのに」

タカシが余計なことをいった。

「いえいえ、実はそのチン●の皮を使って

天ぷらでも揚げようかと思いまして」

「テメエ、オレたちにテメエのチン●の皮を

食わせようっていうのかい」

「ほらね、やっぱりこうなった」

「オどりゃーっ、ぐさーーーーーーーーーっ」

「ぐえーーーーーーーーーーーーっ」

タカシのドスは最高の刺さり具合だったそうな。

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