ワイ勇者やけど、王様ムカつくんで魔王に肩入れしますwwwww
みなみがわ
第0話 酒とつまみと大魔王。
「おぉぉおお! 元気な男の子ですぞ!! 流石は勇者の血筋!!」
そういって一人の赤子が産声を上げる。そして、
「酒くれ酒、あとつまみも頼むわ。」
この赤子の母、そして出産に携わった医師やその周りの人々全員が絶句していた。
この世界では、生まれた直後の子供のステータスを鑑定するという習慣が存在する。
赤子の手に、先程の赤子が喋った一件で顔の青ざめた老鑑定師が触れる。
「うぎゃああああああああああ!バケモノじゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
老鑑定士は泡を吹いてその場で痙攣している。
「い、いったいなにが見えたのですか!鑑定士様!」
赤子の母親がそう問いかける。
「あ、あ、あ、あ、あ、あああああ、ああ、あれは人間の域を…こ、超えとる… 150年以上修行を続けた仙人達より遥かに強い…。ステータスが高いのはもちろん、全属性の超高度な耐性、受けたダメージを即座に5倍返しするカウンター、全ての職業に転職可能なほどの知能指数、そして物理アタッカーをこなしつつ、魔法職まで同時並行できる魔力…、こいつはこいつは正しく魔王じゃ…」
青ざめていた周囲の人々はそれを聞き、凍死するのではないかというレベルに青ざめていた。
「決めた!この子の名前はバルード、バルードよ‼‼」
それは、『大魔王バルディアス』つまり、世界最悪の存在の名から取られたものだった。
ワイ勇者やけど、王様ムカつくんで魔王に肩入れしますwwwww みなみがわ @SuperRamen
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