ローズとの関係修復作戦!!

滞在し始めてから2週間が経過した。その頃には俺たちはこの土地に馴染んできていた。民と一緒に毎日農作業をして過ごしている。折角の機会なので、滅多にできないことをしてみようと思ったのだ。初めての経験だが、なかなかに楽しい。ここでの生活で一つ問題があるとするならば、リリーの妹であるローズのことだ。なんか嫌われている…。俺がここにいること自体、気に入らないようだ。「早く帰って」と言われてしまった。特にリリーと話しているときには、ことごとく邪魔される。こんな扱い初めてだよ…。これでは関係が全然進展しない。できることなら、ローズとも仲良くしたい。リリーとの関係進展のためにもまずは、ローズに俺を認めてもらおうと努力することにした。俺が良い人物だと頑張って思わせよう。そうしたら認めてくれるはずだ…たぶん。


「やあ、ローズ、少しいいかな」

「何よ、私はあなたに用なんてないわよ」

「俺はあるんだが。どうしてそんなに嫌われているのかと思ってね」

「あなたがお姉様にひっついてるからに決まってるでしょ!!馴れ馴れしくしないでよ」

「君はリリーのことが大好きなんだね」

「そうよ。何か問題でもあるの?」

「いや、正直仲が良さそうで羨ましいところだよ」

「え?」

「俺はまだまだ仲良くはなれていないからね」

「…十分仲良さそうに見えるけど」

「あの頃と比べるとまだまだだからね」

そう、なぜか今の二週間よりあの頃のたった1日の方が仲が良かったのである。

「まさかっ!!あなたがあのっ!!」

「どうかした?」

「っなんでもないわ。特別にあなたがお姉様と関わることを認めてあげるわ。特別だからね!!」

「っああ!!ありがとう!!」

よく分からないが認めてもらえたようだ。良かった!!

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