ディラン伯爵side
正直なところ、ジェラルドにはかなり驚かされていた。ジェラルドは完璧王子と謳われていた。それは我々貴族家の当主から見てもそうだった。仕事上、何かと関わる機会は多かった。たびたび相談に乗ってくださり、完璧な答えをくださる。そして、常に冷静で表情を変えることのない完璧王子。伯爵も例外なくそのような印象を抱いていた。だから、あのような王子を見るのは初めてで驚いた。そして、先ほどの話し合いで伯爵は何となく分かっていた。
(おそらく王子はリリーのことを…。しかし、あのジェラルド王子がなぜリリーのことを?一体どこで我が娘は王子と出会ったのだ?)
伯爵には分からないことが多すぎて頭が追いついていなかった。そして、考えるのを止めることにしたのであった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます