第28話 親子対決


俺達は死者退治人を倒しながら進んで行く


「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!」


「ぎゃっ!!」「きゃっ!!」「うわっ!!」


並の死者退治人じゃ、俺達の相手にはならない

俺達は圧倒しながら進んでいた。


そこに、茶色い着物を着た黒髪ロングヘアーのおじさん。

俺のお父様が現れた、俺のお父様十文字 家元(じゅうもんじ いえもと)が


「お父様…」


お父様は怒っていた


「十文字家の跡取りともあろうものが、死者と組んで。

 本部を攻めるなど、何を考えているんだ。」


怒ってるお父様は怖い。

だけど俺は怯まず思いのたけを伝えた


「死者と共存する社会を作りたいのです、お父さま。

 そのために本部に殴り込みをかけに来ました」


お父様はバカにするような口調で言う


「死者と共存出来るわけない、死者は人を殺す」


俺は反論する


「お言葉ですが、死者の中には正当防衛以外で殺しをしない。

 死者も多く居ます。共存は可能なのでは?と俺は思います。」


お父様は呆れたように言った


「話にならないな。」


お父様は拳を構えた

俺も拳を構えた


「お父様、邪魔する気ですか?」


「あぁ、お前たちをこの先の

 リーダーの元へは行かせない。」


俺はみんなに申し訳なさそうに言った


「ここでの戦い、黙って見ていてくれ。

 手出しせずに」


灯は笑顔で言う


「十兵衛のお父さんだもね、いいよ。ただし…

 絶対に勝ってよ。」


「あぁ。」


俺は本格的に戦意を上げて行く

相手は父親、とは言えやるしかないんだ


俺はお父様に殴りかかった

お父様は俺の攻撃を受け流し、蹴りを入れて来た


「がはっ!!」


お父様は呆れるように言った


「まだまだ未熟だな、その程度では俺に勝て…つっ!!」


俺はお父様の足を掴んだ。

掴んでお父様を地面に叩きつけた


「ぐはっ!!」


「誰が勝てないですって?」


お父様は口から少し血が出ている

それを拭きながら立ち上がった


「食らっても反撃か、少しはやるようになったじゃないか。」


お父様は俺に殴りかかって来る

俺はお父様に殴りかかる


お互いの攻撃が当たる、攻防戦が続いた


「オラオラオラオラオラオラ!!」


「とりゃとりゃとりゃとりゃとりゃとりゃ!!」


お互いダメージを受けて後ろに下がった


お父様は言う


「なかなかやるな」


俺は返す


「そっちこそ、年齢の割には動けますね。」


お父様は怒った


「生意気な!!」


お父様は俺の腹に蹴りかかって来る


「がはっ!!」


俺はお父様の顔面に殴りかかる


「ぐはっ!!」


お父様が吹っ飛んで行った


「あきらめて降参したらどうです?」


「…降参しないさ、俺のとっておきをお前に見せてやる。

 死ぬなよ」


お父様はそう言うと手の平と手の平を重ね

霊力を溜め始めた。


霊力を溜めて放つ気か!!

かわすか?だけど…


後ろには仲間達が居た


「後ろに仲間がいるからかわせまい、本気で行くぞ。」


お父様はチャージした霊力の波動を放った

俺は…


「ぬぉおおおおおおおおおおお!!」


全霊力を拳に込めてチャージした霊力に向かって行った

チャージした霊力は拳に削り取られていく


「なっ!!」


お父様は驚いている

俺は驚いているお父様の目の前までやって来る。


俺はお父様の腹を霊力を外して、思いっきり殴った


「がはっ!!」


「霊力を込めると、殺してしまいますから」


「見事だ、俺の負け、だ。」


お父様は倒れた。




灯は笑顔で言う


「やったね、お父さんに勝ったね」


「…俺は、勝ったのか?あのお父様に。

 俺は…」


「勝ったんだよ!!」


雷子が言う


「勝ちは勝ちやが、まだリーダーが残ってるで

 ここの大ボスや、それをどうにかしないと

 うちらに平穏は訪れない」


そうだ大ボス、リーダーをどうにかしないと

ていうかクリス


「クリス、お前合流していたんだな」


「茜ちゃんは倒したよ~、手ごわかったけど。」


さすがクリスだ、強子を昔圧倒しただけの事はある。


「クリスも合流したし、大ボス

 死者退治人のリーダーのところへ行こう。

 話をつけるんだ」


『おー!!』


俺達は死者退治人のリーダーのところへ向かう。

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