第26話 襲撃(後編)
私、強子は死者退治人達を倒していくわ。
「とりゃ!!」
男の死者退治人が私の腹パン一撃で倒れる
「がはっ!!」
「せいやっ!!」
「きゃっ!!」
女の死者退治人も私の腹パン一撃で倒れたわ。
私、確かに強くなっている。
死者退治人相手に無双する私に
敵リーダー格っぽい奴が立ちふさがったわ。
ピンク髪ロングヘアーの美女
ピンクの着物上下を着た巨乳が。
「子供相手に、ずいぶんと死者退治人は情けなくなったものね。」
こいつ、私を子供扱いしたの?
ムカつく女ね
「私は強子、アンタ名前は?」
「女文字 京(おんなもんじ きょう)よ」
女文字、十文字と同じ四名家の1つか。
「炎文字と合同で今回の死者退治では、リーダーを任されているわ。
死者に味方する人間も蹴散らしてあげる」
そう言うと京は霊力を手から放って来た
「きゃっ!!は、速い…」
私はあまりの速さに、それをかわせない。
霊力を腹に食らってしまう。
京は近接戦を仕掛けて来た
「遠距離戦が速いだけじゃないわよ!!」
京は私を次々と殴って来る
「がはっぐはっきゃふ!!」
私は吹っ飛んで倒れた
京は髪をかき上げながら言う
「実力の差は歴然ね。」
「これは恥ずかしいから、使いたくなかったけど。」
私は霊力を利用して血液を活性化、体の体温をあげる
熱により下着が、服が溶けていく
私は全裸になった。
京は驚いている
「服が溶けた、それはなに…」
私は京に殴りかかる
今日は霊力を放出して来る
しかしその霊力は私の体の熱で溶ける
「れ、霊力が効かな…」
私は京の腹を殴った
京の腹が溶け、京の腹に穴が開く
「そんな馬鹿な、こんなの、致命傷。よ…」
手加減する余裕がなかった。
私はまた人を殺してしまった事になる
それは悲しい事だけど
「ここは戦場だから、襲い掛かって来たのはそっち
死んでも仕方ないわ。」
「炎文字様と女文字様がやられたぞ」「ひ、引くのよぉ!!」
死者退治人達は引いて行く。
「京、何か言い残す事はある?
まだ死ぬまでに時間はあるでしょう」
京は霊力をそこらへんの死者に放出した
「きゃっ!!」
そこら辺の死者死んだ
「なにを!!」
京は笑った
「言い残す事?そんな甘えはないわ。
私は死者退治人、致命傷だろうが、殺せる限り死者を殺すのみ!!」
つっ!!
これ以上こいつを、生かして置けない。
致命傷状態だろうが!!
私は熱の手で、京の頭を貫いた
「きゃっ!!」
私は手を引っ込める、京は地面に倒れて動かなくなった
致命傷を負っても死者を殺し続ける。
死者退治人としては立派だった。それはともかく…
私はそこら辺に倒れている死者退治人の服とズボンを拝借した
いつまでも全裸はまずいからね。
俺、十兵衛達はどうやら死者退治人の迎撃に成功したようだ
みんな去って行く
だが、灯は心に深い傷をおったようだ
「灯…」
「私は人間を、人間を殺してしまった。
私は!!」
強子が灯に声をかけた
「甘ったれてるんじゃないわよ」
俺は強子を諫めた
「そんな言い方ないだろ」
「だって戦場だったのよ、人間だろうが死者だろうが死ぬ。
敵を戦場で殺して後悔してどうするのよ?」
確かに、あの場面は戦場だった
人を殺してしまっても仕方ないと思えるけど
「私甘ったれてたのかな、共存を目指すって決めた時
何も殺さず共存できる、ハッピーとか思ってた。
それ、甘えなのかな?」
「灯…」
俺は何も言えなかった
甘えじゃないよと言ってあげたい
だけど現に灯は人を手にかける事になったのだから
強子はハッキリと言った
「甘えよ、それ。
共存を目指すにも殺すべき敵は出る。
覚悟を決めた方がいいわ」
強子の言う事は事実なのだろう
だけどその事実をありのままに伝える強子が
俺には冷たく感じた
でも灯は、強かった。
「私覚悟を決めるね、殺す覚悟を。
じゃないとみんなに迷惑かけちゃうかもしれないから」
灯…
灯は覚悟を決めたんだな。
「それでリーダー、これからどうする?
死者退治人が狙って来るって分かったけど、それで、これからどうする?」
「リーダーが覚悟を持って決断する時よ」
リーダー、俺か。
俺が決断する時か
「死者退治人の本部に殴りこむ。
そして話が分かる死者は退治しないように、説得する」
強子は懐疑的な目で見て来た
「説得、出来るの?」
俺は自虐的に笑った
「出来なきゃ、死者退治人全員と戦争して
俺達が死者を管理する新たな機関になるだけさ」
自分で言っていていかに無謀かは分かって居る
だけど死者退治人に狙われた以上、道はそれしかない
こちらから打って出るか、おとなしくやられるかだ
ならば俺は打って出る方を選びたい。
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