第18話 女は怖い


「グウゥゥ…」

 と失神したようで目が覚めたら誰かの膝枕で寝ていた。

「う…ゔん?」

「起きたぞ!」

「お!よかったな!膝枕だ!」

 俺は起き上がると膝枕をしていたのはあの親分肌の子だな。

「悪いな」

「べ、別に」

 と言って顔を赤くする。

 ステータスを見てみると、

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 米本 夏ヨネモト ナツ 39歳

 レベル 88

 職業 冒険者

 スキル 剣術極 合成 瞬歩 火炎魔法 回復魔法 大地魔法 迅雷魔法 氷結魔法 怪力 直感 月魔法

 ユニーク 収納 幸運     

 称号 ダンジョン攻略第1号

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 とほんとに若返っているが、流石にもう飲む気はしないな。

「若返って感想は?」

「もう二度と飲むか!」

「だろうな」

 とアキラは笑っている。


 ここはダンジョン5階層のボス部屋か、ダンジョンコアが出てるのでみんなで触る。

 スキルを選択し、俺は鉄壁、アキラは短剣術を手に入れてようやく極めになったらしい。外に出て喜んでいた。

「と、とりあえず学校に来ないか?」

「ん?行ってもいいのか?」

「あぁ、これで全員じゃないしな」

「んー、…分かった、アキラもそれでいいか?」

「俺はさすがに眠いから寝かせてもらえるなら」

「だそうだ」

「わかった!着いてきて!」


 とみんなで歩いて行く、流石に街中にある女子高だな。なかなか立派だ。

 オークやゴブリンがいたので倒しておく。

 中に入ると、Theお嬢様が出てきた。

「この学校に男を入れることはなりません!」

「五月蝿い!お前たちの世話にはならない!私達はもう食料の調達方法を知ったからな!」

「なっ!ど、どうやって?」

「さあな?知りたかったらその硬い頭を下げるんだな!」

 あぁ、派閥があるみたいで、あっちが食料の権限を持っていたみたいだな。

「よし、家庭科室に行こう!」

「な、なりません!」

「家庭科室はこっちの領分だろ?」

「お、男を入れるなんて不潔ですわ!」

「ふん!男みる目を養いな!!」

 と歩いて行くので着いて行く。

「くぅ!華園学園に男が入るなんて!」

 と口では言ってるが止めないな。


 家庭科室に入り肉の塊を出すと切って焼いて行く女の子たちをよそ目に俺らは寝てしまう。

「ねぇ?食べないの?」

「ぅ、あぁ、食べてていいぞ?俺らは寝る」

「分かりました!みんな食べよう!」

「「「いただきまーす」」」

「久しぶりのお肉!」

「うまっ!」

「美味しい!」

 と言って喜んでるのでその声を聞きながら寝る。

 

 起きると全員が満足げな顔をしていたのでよかった。

「ん?あぁ。食べたんすね」

「みたいだな?よかった」

「まぁ、食料があるのと無いので違いますからね」

 だよな。こんな時だ、取れる取れないも大事なところだよな。

「あ、ありがとう」

「どういたしまして」

 と伸びをして、

「おう!さてと、寝れたかアキラ?」

「バッチリだ」

「んじゃそろそろいくか!」

 俺たちも旅に戻んないとな。


「えっ!?」

「俺らは旅してんだよ」

「そうそう、これを知らない人に教えにな」

「できればみんなにな」

「そ、そうなんだ」

「お前名前は?」

「え?ヒカルコだけど」

「じゃあヒカルコ!元気でな!」

 とグータッチする。

「おーれも!」

 アキラもすると。

「ず、ずるいヨォ、私達最初は貴方を襲ったのに」

 泣き出すヒカルコ。

「なーに、気にすんな」

 と頭を撫でると立ち上がる。

「そうそう!出会いがなんであれ、もうダチだろ?」

 アキラも立ち上がる。

「んじゃ、喧嘩してっと疲れっからちゃんと仲直りしろよ?」

「そうだね、これは情報だから教えてあげなきゃね」

「え、えぇー。分かった…そのうち」

「まぁ、ヒカルコに任せるよ」

「だな」

 と言って外に出ると、

“グサッ”

「お、おお…」

「ナツ!」

「アンタさえいなければ!」

 と刺された俺は最初は気が動転して忘れてたけど、

「グブッ、ひ、ヒール」

「お前何してんだ!」

「ギャァ!」

「ふぅ、ふぅ、ふぅ、はぁ、なんとかなったな。焦ったよ」

 こう言う時の直感だろ?仕事しろよ!

「このクソブスがぁ!」

「いや…だって、ギャァ!」

「やめとけアキラ」

 と言ってアキラを止めるとアキラは女を離すとこっちに向かって、

「なーに刺されてんだよ!ちゃんと気をつけろよな!」

「あぁ、悪いな」

「で?大丈夫なのかよ?」

「この通りだ」

 ヒールで治したからな。

「ひ、ひいぃ…」

「あんたねぇ!やっていいことと悪いことくらいケジメつかないの?」

 女の子達が出てきて喧嘩になるがレベルが上がっているので喧嘩にもなっていない。 ヒカルコに、

「やめさせろ!こんなの望んでないぞ」

「いや、ケジメだ!こいつは私達のテリトリーに入ってきたし、な、ナツにも怪我をさせたんだ!」

「か、顔はやべて」

 とボコボコにされる女達。

 俺は着替えを出して上を着替え、タオルで顔を拭くと元通りだ。

「ひ、ひぃ!化け物」


「化け物呼ばわりは酷いな」

 本当になんなんだか、殺されかけたのはヤバかったな。

「アンタらあたし達に逆らえると思ってるの?」

「ふ、ふざけるな!」

「よーく教えてやるよ!」

「ギャァぁぁ!」

 

 とりあえず女は怖いな…

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