第16話 レベル上げ
倒し終わると汗を拭う。
「あっちいなぁ!」
「動けばそりゃな、でも冷えてる方だぞ?」
まぁ、洞窟内だから冷えてはいるが動くと汗が出てくる。
「まぁ、そうかな?でも汗がとまんねぇ」
「ちょい休憩するか」
と冷たい飲み物を出すとアキラは一本とってゴクゴクと美味そうに飲む。
「ッハァ!うめぇ!やっぱ冷たいもの飲むと違うな」
「ハハ、おじさんはゆっくり飲むか」
と缶コーヒーを開けて座って飲む。
「ナツも言うほどおっさんじゃないって」
「もう42だからおっさんだよ」
「見えないから、大丈夫」
何が大丈夫なんだと笑ってコーヒーを飲む。
十分暑さも無くなったからボス部屋に行く。
「げっ!またキングかよ!」
「もう慣れただろ?」
「まぁあいつはな!」
まず取り巻きを倒すと立ち上がるので、
「ファイアーボール」
を撃つと剣で消し去るがそこにアキラが飛んで首を斬り落とす、までは行かなかったが消滅した。
ドロップは霜降りの肉と剣と魔石だ。
で、宝箱も出て、マジックバッグが入っていた。
「お、まぁいい方じゃねぇ?」
「だな」
収納に入れておく。
3階層はリザードマン、倒して行くがやはり強いので広域魔法を使う。
「なんだよ!もうバテたのか?」
「ウルセェ!俺をお前と一緒にするな!」
となんとか倒しきると、ようやくレベルが60に上がったらしくどっちにしようか悩んでいる。
「なぁ、短剣術と直感なんだがどっちがいいと思う?」
「んー…お前は直感かな?俺も持ってるけど大事にした方がいい気がする」
「じゃあ直感だ!」
と言って直感をとったらしい。
2人で直感は持っていた方がいいだろう。
ボス部屋に近づくとすぐに直感か?
「はぁ、またドラゴンかも」
「まぁ、倒せないわけじゃないから行くか?」
「だな」
扉を開けるとやはりドラゴンだ。
「サンダーインパクト!」
『ググゥッ!』
「レイジサイクロン!」
暴風が吹き荒れるので、
「ファイヤーピラー」
炎の柱が立ちサイクロンに飲まれ炎の渦と化す。
『グギャァァァァ』
こんがり焼けた地龍は消滅して行った。
ドロップは黒のドラゴンメイルとグリーブ、魔石。宝箱からはドラゴンソードが出た。
「またオソロかよ」
「まぁ、色が違うからいいんじゃないか?」
「だよな、俺の黒っぽい赤だもん」
黒の鎧とグリーブ、そしてドラゴンソードに変えて俺もドラゴン装備だ。
キングソードは合成できるか試すとできたのでクリムゾンソードになった。
ダガーも合成しようと思ってしてみたら真っ黒なルーンダガーというものになった。
まぁ、気に入ったようだからいいか。
2人で4階層に行くと、今度は熊だな。
2人とも新しい武器を試すためにわざと突っ込んでいって切れ味を確かめる。
「いいねぇ!怖いくらいだ!」
「だな!オラァ」
ファングベアを倒しまくって最後に広域魔法を使う。
「ぅぉーい!魔法使うなら言えよなー!」
「悪い、鬱陶しくなってな」
「分かるけどな」
と最後の一匹を倒す。
ふぅ。ファングベアも、それなりに暑苦しいな。
ドロップは毛皮と魔石だ。
ボス部屋に入るとデモンベアだ。
5メートルくらいの巨体が走ってくるので2人で避けようとするが爪に引っかかり投げ飛ばされる。
「うおぉぉ!」
「くっ!っと、と」
なんとか着地して破れた服を見る。
「ヒール」
「おぉ、サンキュー、てかあいつデカすぎだろ!」
アキラも服に引っかかったみたいだな、直感で避けたがかなり危ない。
「レイジサイクロン!」
「っとに、ファイヤーピラー!」
炎の渦がデビルベアーを巻き込んで燃え上がるが。なんとか生き残ったようだな。
「うお、タフだな」
「くるぞ!」
「オラァ!」
「とに!倒れろ!」
俺が爪を押さえ。アキラが首にダガーを差し込む。
力が弱まってきたので怪力まかせに爪を弾くと正面から斬る!
「うおぉぉぉおぉぉぉ!」
何度も斬ってようやく倒れて消滅した。
「くっそタフだったな!」
「おっ!手甲がドロップしてるな!もらっていい?」
「おういいぞ」
ドロップは手甲と毛皮、魔石だった。
宝箱にはマジックバッグと月魔法の魔導書だ。
「んじゃ俺はこれをもらうよ」
と月魔法を取得する。重力や空間魔法だな。
よし、5階層は無いようでここで終わりか。
4階層のダンジョンもあるんだな。
まぁその分強かった気がするけどな。
ダンジョンコアが出てきたのでスキルをもらい、俺は氷結魔法になり、アキラは短剣術だ、あと一つで極めかな?
とりあえず外に出たので、もう一度入ってダンジョンコアを取るとダンジョンは無くなった。
夜中までやっていたのでもう眠いな。
「寝るか」
「だな、まずは飯食ってからな!」
「お前まだ食うのか?」
「育ち盛りだからな!」
しょうがないので弁当を出してやり、俺は車を出して先に寝ることにした。
「ナツ!ナツ!」
「う、…どうした?」
「多分だけど人がいる気配がする」
「ん?…あぁ、いるみたいだな」
「どうする?」
「…まぁ、ほっとくわけにもいかないか」
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