第10話 ショッピングモール


「サンダーショック」

 ゴブリンが溢れているので魔法を使えば大量に消滅して行く。

「いくよ!サイクロン」

「あいよ!ファイヤーウォール!」

 火を巻き上げた炎の渦がゴブリン達を巻き込んで大量に消滅させる。


「少しは減ったかな!」

「まぁ少しはね!」


 と言いながらゴブリン達を駆逐していく。


「にしても多い!」

「だな!でも勝てない相手じゃないでしょ!」

「まぁな!よしこのまま、倒しまくろうか!」

 と言って魔法や剣技を使いながら倒して行くがなかなか多いな。

 けど少なくなっていってるのは事実だからやるしかないんだけどな!


「とう!やっと先が見えてきたかな?」

「だな、長かったな!」

 と倒しながら2人で笑う!

 ドロップも大量に収納している。

“ドン”

 と一際大きなゴブリンが出てきた、頭には王冠がついている、ってことはゴブリンキングか!

「気を抜くのは早そうだな」

「だね、んじゃ!サイクロン!」

「ファイヤーウォール」

 ゴブリンキングは避けるが最初からそれが狙いだ!

「瞬歩」

 ゴブリンキングの懐に入って腹を斬る!

『グギャアアァァァ!』

 腹を押さえるゴブリンキングの首を刎ねて、ゴブリンキングは消滅する。

 ドロップはゴブリンキングの剣と魔石だ。

「よし主を倒したからあとは有象無象だな!」

「よし!一気に倒すぞ!」


 隅からも出てくるので倒して行く。そして見える範囲はようやくいなくなった!

「おしっ!て、でも反応があるけどな」

「そこに行ってみよう!」

 まだいる残党を倒しながら、2人で進んでいく。

「おっ!こっちに気配があるぞ」

「生き残りか?」

 とある一角の方に行く。


 そこに行くと凄惨な光景だった。

 女は裸でゴブリンを産んでいて、男は餌になっていた。

「ウェェエェェ」

 アキラには刺激が強すぎたようだ吐いている。

 「こ…殺して」

 女は動けないように縛ってあってゴブリンを産んでいた。

「今楽にしてやる…」

 俺はゴブリンを殺し女も殺した。


 大量の死体を外に出して焼いてやる。

 流石にあれで生きろとは言えなかった。

 ようやく終わったと俺は吐き気を我慢して少し離れた位置で外を眺める。

 ショッピングモールもそれなりに被害が大きいのと、ゴブリンが巣にしていたのでかなり汚い。


「おい、あんまり気なするなよ」

「あぁ、魔物は酷いな。倒して良かったよ」

 あれで俺らが逃げていたら女はまだ地獄を見ていただろうな。

 あんな状況でも自分で死ぬことができなかったんだ、どれだけ辛かったか…


 俺たちはショッピングモールを散策して物資を収納して行く、使えそうなものは収納に全部入れて行く。誰が使うかわからないからな。


 生産食料品はほぼダメになっていた、食い散らかされていない保存食などを片っ端から収納に詰めて行く。

 今度はゴブリンがどこからきていたのかを探す。


 普通の人でも戦えるようにして行くのが1番いいのだが、間に合わなかったな。


 ダンジョンはショッピングモール内にあった。

 ゴブリンが出てきたところを偶然見つけ倒して中に入って行く。

 1階層はもちろんゴブリンだ石造りの普通のダンジョンのようだな。

 倒して久しぶりに一服する。タバコはやめていたがやはり心が痛い。

「ゲホッゴホッ」

「煙たいからやめろよ」

「だな…」

 とタバコを捨てるとボス部屋に向かう。

 ホブゴブリンだ、ゴブリンキングより弱いな。

 2人がかりで倒すのに時間はかからなかった。ドロップは剣と魔石。

 宝箱には黒鉄の剣が入っていたがキングソードがあるからな。



 2階層はマーマンだ、魚人だな。

 三又の槍を持って襲いかかってくるが水の中だとわからないが外では逆に足ヒレが邪魔になり動きが遅い。素早さでは負けないので倒して行くドロップは槍と魔石だ。

 槍を合成していっても三又は変わらないのでやめた。代わりにゴブリンキングの剣とキングソードを合成しようとしたが出来なかった。キングソードはそこまでみたいだな。


 3階ボス部屋はマーマンキングだった。

部屋の中に水がありそこから水を吐いて攻撃してくる。

「サンダーショック!」

『ウガァァァァ』

「おら!出ろ!」 

 とアキラが出して2人で斬りつけると消滅した。

 形状の違う一本槍と魔石をドロップ。

 宝箱からは水の魔導書が出たのでアキラが読む。

 水魔法を覚え、レベルが50に上がったみたいで短剣術にしたらしい。


 4階層に進むと今度はオークだったので2人で無双して行く。

「オラァ!サイクロン」

「デヤァ!」

 無傷とまではいかなかったが片付けて回復魔法で傷を癒す。

 とここで休憩する。

「菓子パンある?」

「あるよ?ほれ」

「疲れると甘いもの欲しくなるよな」

「だな!俺もそうしよう」

 缶コーヒーと菓子パンで腹を満たす。

「しかし自衛隊を見ないな」

「全国的にこうだったらなかなかこっちまで来ないんじゃないか?」

「いや、木更津なんかにもあるから回ってきてもいいと思うが」

「木更津だったら東京のほうに行くんじゃねぇ?こっちは下の方だし」

「来てくれたら情報を教えられるのにな」

「そうかぁ、そうだな」

 と駄弁りながら菓子パンを腹に収め、ボス部屋に行こうと言うことになった。

「っしゃ!いくか!」

「だな!」


 4階層のボス部屋を開ける

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