第5話 アキラ


 扉を開けるとゴブリンがデカくなったようなやつだ、ホブゴブリンか?

 後ゴブリンがいるな、

「瞬歩!オラァ!」

 と一刀両断、ホブゴブリンを瞬殺した。

 あとはアキラに任せるとアキラもゴブリンを短剣術で倒して行っている。

 全部倒してレベルが上がったようだな。

「短剣術or索敵だから短剣術にするわ!…お、中級に上がったな!」

 ドロップはホブゴブリンの持っていたショートソードと魔石。宝箱からはダブルベルトとダガーが出たな。

「ほら、これで装備しろよ」

「おっ!ナツはいいのか?」

「俺は今から装備するからな」

 と言ってクイーンアントの鎧とグリーブ、小盾を取り付ける。

「おぉ、カッコいいな!」

「とりあえずないよりはマシだろ」

 とオーガの胸当てを渡す。

「これは俺にはデカいぞ?」

「着てからフィットって言うんだ」

「?…フィット、おぉ!?」

「な?」

「おぉ!ちょっと痛んでるけどないよりはマシだな!」

 なんだかんだで気に入ったみたいだ。

 2階層に降りて行くとやはりオークか!

 斬り倒していくが、アキラにも残して行く。

「オラァ!」

 とアキラもなんとか倒しているのでこのまま倒していく。全部倒す頃にはレベルが上がったみたいでまた短剣術を選んでいた。が今度は何も上がらなかったみたいだな。

 俺もレベルが上がったので(風魔法or氷魔法)だったので氷魔法を選んだ。

 ドロップはとりあえず全部収納に入れている。

「ちょい休憩、はぁ、はぁ」

「だな、ほら、これでも食え」

「さ、サンキュー」

 おにぎりとお茶を渡してやるとガッツいている。

「あの中に食い物はあるのか?」

「一応は備蓄があるから少しはあるけどあんまり回ってこないな」

「そうか、まだ食うか?」

「いやいい、あんま食うと動けなくなりそうだし」

「んじゃ行くか!」

「おう!」

 次の扉を開いて中に入るとオークが鎧を着ているな、オークキングより弱そうだがデカい。

「サンダーストライク!」

『プギャァァァ』

 と感電してる間に首を落とす。

「す、すげえな」

「俺も初めて使った」

「おっ!まだレベルが上がった!」

 と言っているから近くにいると上がるんだろうな?

 ドロップでオークの鎧と肉と魔石が手に入ったので鎧を渡す。

「フィット!よし!」

 宝箱からはグリーブが出てきたのでそれも渡す。

「よしよし!ナツ!サンキュー!」

「俺も付けてるからな」


 3階層に降りると今度はアントだ、グールじゃないのかよ。

 アキラも頑張って仕留めている!俺も負けじと倒していく。

「余裕だったな!っとレベルが上がったな。また短剣術っと、おお!上級に上がったな!」

「それは良かった、じゃあ、先に進むぞ?」

「おう!」

 扉を開けるとクイーンアントだ!

「アイスランス!」

 もう、先にクイーンアントを狙うが軍隊アリが邪魔をする。

「こっちだ!」

 と軍隊アリをアキラが引きつけてくれるのでもう一度アイスランスをお見舞いしてやるとクイーンアントは消滅して軍隊アリも消えた。

「ふぅ、冷や汗が出るな」

「ありがとうな!」

「こっちこそ!」

 クイーンアントの鎧とグリーブが出たのでアキラもそれに取り替える。

「おそろかよ!」

 と笑っている。

「だな!」

 宝箱には火の魔導書と言うものが入っていたのでアキラに渡してやると、パラパラとめくれて消える。

「おぉ、火の魔法覚えたみたいだ!」

「そりゃ良かったな!使い勝手はいいぞ!」

「なんだ覚えてんのかよ!」


「んじゃ4階層行ってみようぜ!」

「あぁ、そうだな」

 ウルフ系だな。

「あ、これやる」

 と素早さの腕輪を渡す。

「おっ!カッケェ!」

「瞬歩!」

 速さで勝負だ!

「おっ!体が軽くなった!行くぜ!」

 と2人で倒して行くとあっという間だった。

 ドロップは毛皮と魔石、収納に入れて行く。

「ナツは1人で攻略したのか?」

「あぁ、死にそうになったぞ?」

「そりゃ1人ならそうだろうな」

「たぶん次はワーウルフじゃないか?」

「そっか!んじゃ頑張りますか!」

 と扉を開けるとワーウルフじゃなくて白い狼、ホワイトウルフだった。

 全長3メートルくらいあるんじゃないか?

「どこがワーウルフだよ!」

「俺の時はそうだったんだ!」

「サンダーストライク」

“バリバリ”

「と、逃すかよ!」

 ホワイトウルフが避けた先にアキラがいるが爪で弾かれる。

「瞬歩!」

 急加速で懐に入って斬ると同時に雷魔法を使う!

「サンダースピア」

「ギャウンッ!!」

 硬直しているので首を落とすと消滅する。

「大丈夫か?」

「くっそ、狙いは良かったんだが」

「そうだな、ヒール」

「おっ!回復」

 ドロップは毛皮と素早さの腕輪と魔石。

 宝箱には疾風のブーツが入っていた。

「うぉ!ブーツカッケェ!ってまたお揃いかよ」

「しょうがねぇだろ?嫌なら履くなよ」

「履くけどさ!」

 俺は腕輪を着ける。

 装備は一緒になったな。


「5階層で終わりならいいんだがな」

「もうそろそろ終わってもいいんじゃないか?」

 5階層はオーガだった。

「っとにこんなところで鬼かよ!」

「スピードで勝負だな!」

「おう!」

 ドロップは皮と魔石だ。

 全部倒してオーガの胸当てに皮を合成して行くとオーガの胸当てが直っていく。

「おっ!すげえなぁ!」

「着るか?」

「いやいいよ、こっちの方がしっくりくるからな」

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