第4話 避難所
5階層も洞窟のような場所で広めの一本道だな。
夏なのにひんやりしている。
今度は巨大なアリだな。
こんなの出てきたらたまらないだろ!
とりあえず斬っていくが蟻酸が飛んでくるので避けるのに一苦労だ。時間も結構かかってようやく全部のアリを倒せたが回復魔法がなかったら厳しいな。
防具も一部変色してるし。
ドロップの蟻の甲殻と魔石は収納にいれ、少し休憩する。
「俺は何を頑張ってるんだ?」
そんな思いは忘れるようにして次の扉を開く。
クイーンアントか…醜いな。
軍隊アリが守っているようだ。
蟻酸を飛ばしてくるがファイヤーボールで相殺して斬る。
ようやく倒してもクイーンアントがまた生み出すので、クイーンアントを狙って斬りかかるが邪魔をされる。
「邪魔なんだよ!!」
と斬り裂いてクイーンアントの首を斬り落とすと軍隊アリ達も消滅した。
ドロップにクイーンアントの鎧があったのでオーガの胸当てと替える、オーガの胸当てもだいぶ痛んでいたからちょうど良いな。
魔石もデカいのがあった。なんに使うかわからんがとりあえず収納だ。
とここでステータスに(風魔法or雷魔法)と出ていたので雷魔法を取る。
でここも宝箱があったので開くとダガーが入っていたのでそれを腰の後ろにつける。
とここでダンジョンコアが出てきた。
「多分これを取ればいなくなるんだよな?」
ダンジョンコアに触るとダンジョン消滅orダンジョンコアを取るorスキルを取るとなっている。
「悩むな…スキルでいいか」
またくれば良いしな。
スキルを取るを選ぶと土魔法がもらえた。
そして一階に戻るとゴブリンが少なくなっていた。
石碑に触ると5階層に飛べるらしいので飛んでまたダンジョンコアに触りスキルは選べなかったのでダンジョンコアを取る。
気付けば外に出ていて洞窟も無くなっていた。
「よし…これで大丈夫かな」
車を出して防具を外し蟻酸で溶けた服を着替える。ブーツはそのままであとは収納に入れておく。
とりあえずこの街自体そんな大きくない街だし安全かな。
原付を出して割れてる道路をゆっくりと走って行く。
たまに見かける魔物を狩って回るがもう大丈夫だろうな。と避難所になっている学校近くになると魔物が多い。
とりあえず防具をつけずに剣を取り出して倒していくと、
「オッサンつえぇな!」
と壁の上から声がかかる。
「ウラっ!は?中は大丈夫か?」
「おうっ!助太刀するぜ!」
と悪ガキみたいな若い子が一緒に戦ってくれるようだ。
俺は剣でその子はバットで倒していくとようやく周りの魔物がいなくなった。
「はぁ、はぁ、ふぅ、すげえなオッサン!」
金髪にしてるこの子も結構倒していたな。
「まぁな、で?中の様子は?」
「大人が何人か怪我してるな」
「そうか」
「オッサンがくれば怖いものなしだな」
「そんなことないだろ、それより魔物はどっちから来てるんだ?」
「さぁ、あっ!出てきやがった!」
「あっちからか!」
と、斬り裂く。
「よしと、行くかな」
「オッサン1人じゃあぶねーぞ?俺も行ってやる!」
「危ないから中にいた方がいいぞ?」
「中にいても一緒だろ?なら戦う」
「ふぅ、ならこれを」
と腰のダガーを渡すと、
「おっ!カッケェじゃん!サンキューな」
「おう、あんまり無茶するなよ?」
「分かってるって!オッサン名前は?」
「ナツだ」
「俺はアキラだ!」
と言って腰にダガーを付けている。
「んじゃアキラ行くぞ」
「おう!」
と2人で魔物が来た道を行くと魔物が人間を食っている場面だった!
「おぅえぇぇぇ!」
「アキラは見るな!」
と言って倒して回る。
「ゔー、あ、いなくなったオッチャンじゃん」
「よく見れるな、ウッ」
と俺も吐いてしまう。
「ナツも我慢してたのか、これ昨日騒いで外に出て行ったオッチャンだ」
「そうか、と、とりあえず先に進もうか」
「だな、オッチャン後でな」
と手を合わせて付いてくる。結構いい子だな。
「やっぱりあったか」
「なんだあれ?あんなのがあんのか?」
「あぁ、あれから出てるみたいだ」
「そうか」
ごくりと唾を飲むアキラに水を渡す。
「飲んどけ、こっからが本番だ」
「サンキュー、ってどっから出した?」
「まぁ、色々ある」
はぐらかして、歩いて行くとちょうどゴブリンが穴から出てくるところだったので斬る!
「中に入るぞ?」
「おう!行こう!」
中に入るとゴブリンだらけだ、とりあえずアキラには後ろで一体づつ倒してもらえるようにゴブリンを調整しながら倒して行く!
ここは石造りのゲームのようなダンジョンだな。
「ウオオォォ!」
ダガーを持ってればそれなりに戦えるようだな。全部倒してアキラを見ると結構怪我をしているのでヒールをかけてやる。
「お!おう!すごいなナツ!」
「…そこの石碑に触ってみろ」
「これか?ウッ!」
やっぱり石碑に触ると痛みがあるようだがすぐに立ち上がる。
「なんかもらえたから強くなったな!」
俺の時はあの倍は苦しんだが、1号だったからか?
「何がもらえた?」
「短剣術、後これまで倒したのでレベルが8になってる、よし!これで俺も強くなれる!」
ステータスを見てるんだろうな。
「そうか、それは良かった」
「ナツもこれで強くなったのか!すげえな」
「あぁ、それじゃ、ボス部屋に行こうか」
扉の前に行き、
「行くぞ?」
「おう!」
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