第2話 ダンジョン


 とりあえず送ることになったが、それからもゴブリンやオークが出てきたのでなんとか剣で対応している。

 いま持っているのは剣が2本に棍棒が6本。

「あ、ありがとうございます、ここがうちですので」

「そうか!なら気をつけてな!」

「は、はい!」

 なんとかマンションに送り届けることができた。

 このモンスターはどっからきてんだ?

 原付を出してエンジンをかける。

 とりあえず元来た道に戻ると今度は三匹のゴブリンに遭遇するがバイクで体当たりして一匹、降りて二匹、三匹と斬っていくと体当たりで投げ出された一匹目にトドメを刺す。

これで剣が3本手に入ったな。


 原付を起こし、石がなんなのかわからないがとりあえずは収納しておく。

 でまたバイクで走るとコンビニが見えた!

「うわっ!店長が」

 店長は刺し殺されてゴブリンが中にいるな!ここかよってたのに!

 バイクを収納して、店長の敵討ちだ!

 中に入ると、

『グギャアアァァァ』

 と襲ってくるので剣で斬り倒していく!

「剣術極舐めんなよ!」

 と10匹以上のゴブリンを倒したが店長は息をしていないな。剣を抜いてやると奥にある部屋に寝かしてやる。

 

 とまた何か入ってきたな!

「きゃ!え?えーと、店員さん?」

「違うけど?」

「そ、ならいいわ」

 と店の中を物色し始める。

「おいおい、火事場泥棒はやめとけよ?」

「は?こんな時に何言ってんの?食料確保しないとしょうがないでしょ?」

 女はヒステリックな声で言う。

「はぁ、わかったよ」

「チッ!やりにくいなぁ!」

 女はキレながら食料をバッグに詰め込んで出て行った。


 はあ、どうせ取られるなら俺が持って行こう。

 収納に入れていき奥の在庫も収納に入れる。


 外に出て周りを見渡すとまたオークがいたので倒すと、レベルが10になったようで、ステータス画面が開く。

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 米本 夏ヨネモト ナツ 42歳

 レベル10

 職業 冒険者

 スキル 剣術極

 ユニーク 収納 幸運

     スキル取得(合成or火魔法)

 称号 ダンジョン攻略第1号

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 ここはどう考えても合成だろ?と、合成を選択する。

 ゴブリンの剣は今12本あるので全部合成する。

 強度が増したように思える。

 そしてまた遠くからゴブリン達がやってくるので走って斬り殺していく。

 来たのがこっちからか、そっちにいくと何があるんだろ?

 とオークと、ゴブリンを倒しながら先に進むとちょうどゴブリンが出てきた洞穴のようなものがあった。

「せや!って、ここか?…行くか」

 と中に入っていくとオークやゴブリンがわんさかいるのでそれを倒していく!道は一本道のようになっている。


「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、お、俺はもうオッサンだぞ?」

 だが、体が勝手に動き、剣でオークの首を落とし、ゴブリンを一刀両断にする。

 収納で今まで倒したゴブリンの剣を合成すると剣が進化したみたいで長く大きくなった。ゴブリンの剣は短く小さめだったのでこれで俺サイズだな。


 なんとかゴブリンやオークを倒しているとようやく途切れてきたので少し休憩する。

 収納から水を出して飲むと、一息つく。

「よし、もう一踏ん張りか?」

 なんだか体の調子が良くなったようで身体のキレが違う気がするな!


 だいぶ倒したぞ?これでもまだ出てくるか?と少し待つがどうやら出てこないみたいだ。

 ちょうど良い岩があったので腰掛け、また水を飲む。

 今のうちにステータスを見ると、

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 米本 夏ヨネモト ナツ 42歳

 レベル26

 職業 冒険者

 スキル 剣術極 合成

 ユニーク 収納 幸運

     スキル取得(瞬歩or火魔法)

 称号 ダンジョン攻略第1号

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 えっ?火魔法はデフォなのか?まぁ、いい、瞬歩を選択だな。


 で、ゴブリンの剣を合成していき同じような剣にするのに30本いるようだ。で、これを合成すると模様がついたかっこいい剣になったし鞘がついてるのでそれをベルトにつける。

 よし、奥に進んでみるか。


 奥に進むと扉があったので意を決して扉を開くとそこには鬼?オーガかな?が立っていた。

 金棒を持っているな。

 剣術極がどれだけできるかだな!

「ウオォ!」

『ウガァァ!』

 と横降りの攻撃を躱して腕を斬り落とす。

『ウガッ!』

「トドメだ!」

 そのまま瞬歩で首に迫り斬り落とす。


 オーガはそのまま消滅して革の胸当てと大きめの石を落とした。

 これデカいな。

 とここでまたステータスに(鑑定or火魔法)と出ていたので鑑定を選ぶ。

 胸当てを鑑定すると、

 オーガの胸当て…オーガの革でてきた胸当て、フィットが付与されている。

「へぇ、フィットね、おぉ、身体に合う大きさになるのか」

 脱ぐ時はパージらしいこともわかった。


 よし!とりあえずは倒したがこれからどうするんだ?


 と思って見渡すと宝箱があったので後ろに回って開ける。流石に正面から開けるようなことは出来なかったな。毒針でも飛んできたら怖いし。


 中身はブーツが入っていた。黒いブーツで疾風のブーツだそうだ。

 これもフィットが付与されているみたいで今のスニーカーから履き替える。

 そして階段があるのを見つけたのでどうしようと悩んでいると、下からオークが上がってきた。


 悩んでる暇はないようだ。

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