第14話 美少女、義兄の幼馴染のブラジャーに戦慄する。

「最後にしらたきを入れて、このまま10分にこんで、そのあと落し蓋をして10分煮込めばOKだよ」

「なるほど、なるほど」」


 アタシはメモを片手に、茜子あかねこセンパイのレシピをメモしていく。

 野菜の下ごしらえはアタシも手伝ったんだけど、手際が全然違った。アタシが玉ねぎ1個を細ぎりにしているあいだに、じゃがいもの皮むきがおわってるんだもの。

 

 アタシは自分の料理スキルにしょんぼりする。


「んー。そんだけできれば充分だと思うんだけどなー。ところでリコちゃんって、中学まではルーマニアにいたんでしょ? その時はどうしてたの?」

「ルーマニアでは、お手伝いさんがいたの。ふたり」

「なぬ? ロカちゃんはお嬢様でしたか!」

「そんなんじゃないよ。ママの仕事がいそがしかったから、お手伝いさんがいたってだけで……」


 アタシは慌てて否定をしていると、40代くらいのおじさんが、台所に表れた。


「おかえり、お父さん」

「おじゃしています!」

「ただいまー。ん? 茜子あかねこ、この子は?」

流斗りゅうとの妹さん。泊まりに来たの」

「あー、壬生みぶさんの再婚相手の!」


 茜子あかねこセンパイのパパはネクタイを緩めると、リビングのソファに腰かける。


「今日は、茜子あかねこセンパイに肉じゃがの作り方を教わっています。

 アタシのワガママで2日連続肉じゃがになっちゃって、申し訳ないです」


 アタシがおずおずと事情を説明すると、茜子あかねこセンパイのパパは大げさにリアクションをする。 


「なぬ? 茜子あかねこが料理を教える? いっちょ前になったなお前。まぁ茜子あかねこがまともにつくれるのは、肉じゃがくらいしかないものな」

「む、別にいいでしょ!」

「で、肝心の肉じゃがはできたのか?」

「うん。あとは煮込むだけだよ」

「じゃあ、夕食の前にお風呂をすませちゃいなさい。オッサンの入ったお湯を、お客さんに入ってもらうのも気がひけるから。肉じゃがの煮込み加減は、俺が見張っておく」

「そうだね! じゃ、リコちゃん、いっしょにお風呂入ろっか!」


 茜子あかねこセンパイは、アタシの手をぐいと握って、階段へとむかっていく。


「え? え??」

「ん? アタシとじゃイヤ?」

「ううん。ぜひ、いっしょに入りたいです!」


 アタシは、茜子あかねこセンパイの豊かな胸をガン見しながらうなずく。敵の最強戦力を視察するまたとないチャンスだ!!


「んじゃ、決定!! さ、行こ行こ!!」

「は~い♪」


 アタシと茜子あかねこセンパイは脱衣所につくと、いそいそと服をぬぎはじめる。


「わぁ、リコちゃんその下着カワイイ!」

「えへへ♪ ありがとうございます!!」


 当然だ。いつ、おにぃからお誘いがあってもいいように、アタシは365日、毎日勝負下着を装着している。

 それにくらべて、茜子あかねこセンパイのブラは、ずいぶんと地味な色あいだ。


「いいなぁ。あたしのサイズだと、あんまり種類もないんだよね。値段もお高いし」


 そう言いながら、茜子あかねこセンパイはブラのホックに手をかける。

 !? なにあのブラ、ホックが3つもある!!


 3段ホックを外すと、窮屈そう包まれていた茜子あかねこセンパイのおっぱいは、アタシの前で乱舞する。


 レ、レベルがちがう!!


 脇と背中の肉を、よせてよせてよせてよせてよせてようやくCカップを作り出しているアタシは、言いようのない敗北感に打ちひしがれていた。


■次回予告

 トリプルホックの圧倒的なおっぱいに打ちひしがれるリコ!

 次回、湯船につかった茜子あかねこセンパイのおっぱいが…………お楽しみに!!


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 最後までお読みいただきありがとうございます。

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