第13話 美少女、ライバルのセンパイの家におじゃまする。
*今回は、ヤンデレ妹の視点でおとどけいたします。
アタシは、
話題はさっきからずっと、ちっちゃい頃のおにぃの話だ。
「おねしょは、小三のころまでだったかな? だよね、
「そ、そんな昔のこと忘れたよ!!」
「んふ♪ 照れちゃってる? おにぃカワイイ♥」
「じゃあ、リコちゃん。あたしん家はこっちだから。また後でね」
「はぁい♪」
アタシはかわいく返事をすると、
「
「な、なんだよそれ!」
「まったく、
「んふ♪ おにぃの秘密、たくさん聞けちゃった」
アタシは、おにぃと一緒に家に帰ると、まっすぐ自分の部屋にかけこで、リュックに1泊分の下着と部屋着を詰め込む。
でもって、リビングでくつろぐおにぃに話しかけた。
「じゃあね、おにぃ。寂しいと思うけど我慢してね♪」
「了解。女の子どうし、楽しんでくれよ」
「んふ♪ おにぃの子どもの頃のはなし、もっともっと聞いちゃおうっと」
「ほどほどにしといてくれよ……」
帰り道で、すでに
「でもまあ、それでリコと
やっぱりおにぃは優しい! 好き!! 大好き!!
でも、裏返すと
アタシは、なんとも言えない複雑な感情を飲み込んで、
「じゃあ、おにぃ行ってきまーす」
と、満面の笑顔で
・
・
・
ここが、
今のアタシの家とおんなじ、三階建ての建売っぽい住宅だ。
ピンポーン
インタホンを押すと、ほどなく、
「早いね! リコちゃん。カギは開けてるから、そのまま入っちゃって」
「はぁい♪」
アタシは言われるがまま、横開きの玄関のドアを開ける。すると、
「まぁ。まぁ。まぁ。あなたがリコちゃん? ホーントお人形さんみたいねー」
パジャマ姿で、薄手のカーディガンを羽織っている40代くらいの女の人が、にこやかな笑顔でアタシを出迎えてくれた。
「お母さん! 今日、体調悪いんだから横になっておかないと!!」
「でも、せっかくお友達が来たのよ。それも
「はいはいはい、わかりました! 今日は、あたしとリコちゃんで晩御飯作るから、お母さんはゆっくり休んで!!」
「まぁ。まぁ。まぁ。お客様を厨房に立たせるなんて申し訳ないわ……」
アタシは、気配り全開の
「おきづかいなく! 今日は
「まぁ。まぁ。まぁ。
「もう! なによ、その言い草! いいから!! お母さんは横になってて!!」
「はい。はい。はい。わかりました。わかりました。ゆっくりしてね、リコちゃん」
「はい! 本当に、おかまいなく」
アタシが答えると、
「ごめんねー、リコちゃん! とりあえず荷物、アタシの部屋に置いてこっか!!」
そう言って、
……
アタシは、
■次回予告
家での
次回、リコと
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