第7話 俺、義妹の身体を洗う。

「ほらぁ。おにぃ。はやくうぅ!!」


 リコは、金髪をかきあげて、青色の瞳でこちらを見つめてくる。


「わ、わかった。わかったから、一度あっちをむいてくれ」

「うん♪」


 リコはご機嫌に返事をすると、正面に向き直って腕にはめていたヘアゴムで髪をアップにする。


 俺は、震える手でボディソープをプッシュして、タオルを泡立てながら、リコの背中を見る。


 俺は、リコの肢体の美しさに目を奪われた。


 艷やかなうなじに、シミひとつない背中。抱きしめてしまうと折れてしまいそうな、か細いウエスト。そしてそして瑞々しい果実のようなヒップライン……。


「ねぇ、おにぃ。早くぅ。身体がひえちゃうよぅ」


 リコの甘ったるい声で俺は我に返る。


「わ、わかった。今から洗うから」


 俺は震える手で、ボディタオルをリコの背中にあてがって上下させる。


「あんっ……」

「ど、どうした? リコ!!」


 リコの快楽とも悲鳴ともつかない声に、俺はあわてふためく。


「ん。普段はこんなにゴシゴシ洗ったことないから……やっぱり、男の人って感じ」

「ごめん。もう少しやさしく洗うね」

「大丈夫。痛みを感じたほうが『愛されてる』って実感できるから♥」


 いやいやいや! 重いんですけど!!

 俺はリコの背中を、撫でるようなやさしいやさしいタッチで洗う。


「もう♪ さっきくらい強いほうがよかったのに……」


 俺は、聞こえないふりをして、もくもくとリコの背中をやさしく洗う。


「じゃあ、今度は腕をお願い♪」


 そう言ってリコは右腕を上げる。

 俺は言われるがまま、リコの指先から二の腕へとやさしくやさしく洗っていく。


「もぅ。ちゃんと脇もあらってよぅ♪」


 優しく甘ったるい、でも、どこか脅迫めいた猫なで声に、俺はまるであやつられるようにリコの脇のしたをボディタオルで洗っていく。


「やん♪ くすぐったいよぅ。あ……あぁん……」


 リコは甘い吐息を吐きながら、小刻みに肢体をふるわせる。


「次は、左手もお願いね♪

 …………あ……あぁん……あぁ……」

 

 ボディタオルでリコの脇のしたをやさしくなでるたび、リコはビクンビクンと震えて、俺の理性の糸がプチリプチリと切れていく。

 マズイ! マズイ!! マズイ!!!


「じゃあ、今度は前もおねがいね♪」

「ま、ま、前も?」

「モチロン。アタシが洗ったトコロを、おにぃにも洗ってほしいなぁ。ダメ?」

「ダ、ダダダダメに決まってるだろう!」

「どうしても?」

「どうしても!!」

「ブーブー、男女平等! 男女平等!」

「こういうところは、男女平等じゃなくていいの!! さっさと泡を流して湯船につかるぞ!!」

「え? いいの?」

「いいも何も、ここはお風呂なんだ。湯船につかるのはとうぜんだろう?」

「はぁい♥」


 俺は、どうにかこうにか理性を保つと、湯船から洗面器でお湯をすくって泡を洗い流してそのままザブンと湯船に身体をひたす。


 ふう、ヤレヤレ、危うくリコの胸を揉みしだくところだった。もうこれ以上のピンチはないだろう。

 そう思ったときだった。


「もう! おにぃ、そんなに足をのばしたら、アタシが入れないじゃない!!」


 怒られた俺はリコの方を向く。

 そこには……

 羽毛のように柔らかな金色の毛におおわれたリコの秘部が、俺の目と鼻の先にたたずんでいた。


■次回予告

 お風呂回、今回も終わりませんでしたぁ\(^o^)/

 次回は、リコとおにぃがおふろでちゃっぷん……お楽しみ!!


――――――――――――――――――――――――――――


 最後までお読みいただきありがとうございます。

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