第54話 明日は結婚式
本当は朝チェックアウトしないといけないんだけど……
そのまま延長して部屋を取る事にした。
結構お金が掛かるけど、普段お金を使わないからこの位良いよ。
しかし、ベッドも物凄く大きいな……美沙姉もまだ眠っているし、どうしようか?
折角だからお風呂でも入ろうか? こういう所のお風呂は大きいし気分が良さそうだ。
風呂場に来た。
美沙姉と一緒に入っても充分な大きさがある。
あれ、なんでこんな所にビニールマットがあるんだ。
それになんだこれ……ローションって書いてある。
説明書までご丁寧寧にパウチしてあって使い方まで書いてある。ローションプレイをする時は……こんな使い方するんだ。
凄い、流石はファッションホテル。こんな物まであるなんて。
これは流石にないな……過激すぎる。
コーヒーでも飲んで落ち着こう。
冷蔵庫にある缶コーヒーを取り出し、高級そうなソファーに座ってテレビをつけた。
大きなテレビでなかなか迫力がある。
『ああっあん、ああっ気持ちよい~』
うわぁ、テレビからアダルトな映像が流れてきた。
凄くお洒落だけど、此処はそういうホテルだもんな。
当たり前と言えば……あたり……
「へぇ~和也くんも男の子だね、そう言うの好きなんだ?」
不味い……最悪のタイミングだ。
「いや、そう言うんじゃなくて、偶々テレビをつけたらやっていただけだよ!」
「本当かなぁ? でもせっかくだからあ~お姉ちゃんと見ようか? もし和也くんが見てしたい事があったらお姉ちゃんがしてあげるからね」
お姉ちゃんモードになっているし……
まぁ良いか?
「それじゃ、一緒に見ようか?」
「うん……だけど、映像でも浮気しちゃ駄目だからね……」
「え~と」
「エッチな事したくなったらお姉ちゃんがしてあげるから、自分でするのは駄目だからね!映像でも他の女の子で抜いたら、浮気だからね!」
「解った……」
美沙姉がちょっと怖い。
だけど、一緒にエロ動画を見るなんて……少し恥ずかしい。
俺は、かなりドキドキしているんだけど、美沙姉は普通に見ている。
「終わっちゃったね」
「うっうん」
「だけど、全然大した事無かったね……これならお姉ちゃんと和也くんがしてきた事の方が余程過激だったよね」
言われてみればそうかも知れない。
俺と美沙姉がいつもしていた事は確かにもっと過激だった。
うん、納得だ。
「確かにそうだね」
「そういえば、お風呂も大きいんだよね! 一緒に入ろう!」
「そうだね、一緒に入ろうか?」
「うん、入ろう此処のお風呂はジャグジーがついていて凄く楽しそうだよ」
「凄いよね、他にもミストサウナにカラオケまであるんだから、それは兎も角、今はお風呂に入ろうよ」
「うん、そうだね」
「背中流しっこしようね」
ガウン姿に何もつけていない美沙姉とそのまま浴室へ……さっきお湯を張っておいたから直ぐに入れる。
「うん、美沙姉とのお風呂楽しみだ」
美沙姉はお姉ちゃんモードになっていると恥ずかしくないみたいだ。
俺は凄く嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。
「和也くん! マットがあるよ! ローションもある……これならさっき見たマットプレイも出来るね」
「あの美沙姉、まさかしてくれるの?」
「和也くんがしたいなら良いよ? お姉ちゃん頑張るから……」
美沙姉が、ガウンを脱いでローションを胸に垂らした。
「美沙姉……」
「和也くんはマットにうつ伏せに寝て、お姉ちゃんがしてあ.げ.る」
ローションを垂らした美沙姉は……凄かった。
◆◆◆
ようやく此処迄来た。
美沙姉とエッチな事をしていると偶にだけど顔が曇る事があった。
だけど、今の美沙姉からはその曇りが全く無い。
ちょっと、いやかなりエッチになったけど、昔の様に曇り一つ無い。
凄く可愛らしく素敵な笑顔でいつも笑っている。
今迄も美沙姉も素敵だったけど……
美味しい物を食べて肉付きも戻り、ようやく『本来の美沙姉』に戻った気がする。
結局、今日も食事以外、外に出なかった。
お昼に、じょじょじょ園の焼肉弁当をケータリングで頼んだんだけど、美沙姉が美味しいと言ったので夕飯はそこのお店に行った位だ。
その後は、プールを楽しみジャグジーやミストサウナを楽しんだ。
カラオケも楽しんだけど……二人とも古い歌ばかりで顔をあわせて笑ってしまった。
「楽しいね和也くん」
「美沙姉と一緒だからね」
どちらからともなく手を繋ぎ大きなベッドでそのまま眠りについた。
明日はいよいよ結婚式。
此処迄ようやく来た。
本当に楽しみだ……
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