第3話同郷者
『転生』それは生まれ変わること
転生者は正春だけ、そう思っていた、他にも転生者はいた、名は『河上友香』十年前の町田高校1年、女の子である、死亡理由は正春と同じ、交通事故によって死亡した。
正春と同じように、止まる気配はなしに突進をし、無差別殺人そう捉えられるような暴走をしていた。時間帯は十年間も違う、車によって町田市安村町の人間、二人が殺害された
事故、というより事件と捉えたほうが良いだろう
転生者は二人『河上友香』、『金村正春』どちらともまだ死にたくない、その思いを神様が受け取ったのかはわからない、だが情報が公開されていない地『ラルマニア』での兄妹とう関係で転生した、友香と正春、首相と副首相の立場だが、どちらとも元日本人、正春の第二の人生はどうなる
「日本に帰りたい」
俺は目が覚めたらこんなことをつぶやいていた、なんで、弱音吐いてんだ…まぁこんなところにいたら仕方ないよな…
朝食を食べ終えた俺は軍基地に仕事をしに行くことになった
「どうやってやるかわからんぞ」
前世では学生、バイトは出来るが、面倒くさくてやってなかった。仕事経験がない俺がどうやって仕事をするのか……
なぜかすらすらと、文字を書ける、神様が転生の時に何かしらの能力を与えたらしいがこれがその能力か?有り得そうだなあの神なら
日本語に聞こえるという能力も神様の仕業だろう、それは意外と便利だし言葉が分からないから、使えるだろうな
「失礼します」
「入れ…って何だよお前かよ」
そいつはこの姿での俺の妹兼副首相レイラ
「んで、なんの用?」
「単刀直入に問う、あなたは元日本人?それともラルマニア人?」
「なんでそんなことを聞くんだよ、ラルマニア人に決まって……」
「昨日の昼の昼食のとき手を合わせていただきます、ってつぶやいてたよね、それは日本の文化、なんでそれをした?癖?」
っておいおい話を遮んなよ……ってそれどころじゃねぇ!見られてたの?嘘だろ、終わったぞ
「見てたのかよ、いやぁ日本の事を知ろうと思って」
「へぇー前までは日本の事を嫌いとか言ってたのに」
「いやぁ気が変わって」
「正直にいいなよ、それに誰にも言わないから」
どうしよういつもの癖でばれるとは思ってなかったんだけど、大丈夫かな、他の人間にバレたら殺されないかな、
「誰にも言わないんだよな?信じて良いんだよな?」
「当たり前だよ、だってね…」
「あぁ、そうだよ元日本人だよ、んでそういうお前はなんでそんなことを急に聞いてきた?ラルマニア人ならそんなことは聞かないはずだし、なろう系じゃあるまいしそんなん聞かないだろう?」
「なんでね、そうだね私も日本人だから」
おいおい、妹が同郷の人間とか思うわけないだろ、転生した時点で、他の人も転生してるとは思ったけど、彼女がかよよりにもよって
「で、転生した理由は?俺は交通事故…まぁ狙って殺しに来ていたと思うけどな」
「奇遇だね私もだよ、十年前、後ろから車が狙ってかは知らないけど、殺しにかかってきた」
「十年前?名前は?」
「河上友香」
「河上…河上財閥の娘さんだったな、確かに十年前に交通事故で亡くなったってのはニュースで見たよ、町田高校1年の時、そうだよね?」
「君は?」
「俺は金村正春」
「金村ねぇ……へぇ…かの有名な俳優の息子さんか…」
え?俺の父親俳優だったの?初耳なんだけど…親父ずっと隠してたんだな…
「で、それを確認するためだけにここに来た…違うよね?」
「違うよ、ここに来た理由は、意見を通してほしいからだよ、その意見はこの国を変え、世界一平和な国にして欲しい。それだけだよ」
「そうだね俺もその意見に賛成するよ」
今までの国の現状を見て俺もそう思ってはいたさ、正直転生って言われたら、異世界とかに行くそう思っていた、でもこんな所に転生した、ならやることだけやって死のう。俺はそう思う。
「で、やることは決まってるのか?」
「うん、まずは…政治のやり方からだね」
「政府が腐っている、その場合は総入れ替えをしたほうがいいな、例えば…善良な一般市民とか」
「もとはといえばその姿の貴方がやり始めたことだけどね」
それはそうだがそんなこと言わないでくれない?俺もこんなやつの姿で、生活したくないし。
その後俺等は話し合った、まずやることは
政府の人間を総入れ替え、そしていらない施設をぶっ壊す、例えば、強制労働施設とか、あの処刑場とか、そして犯罪を減らす
そしてドミニクスが今までやっていたことをすべて辞める、そんなとこかな。
「よし、明日から始めるか!」
と意気込んでいたが
「仕事をしてからです」
ちなみに秘書は変えてもらった日本人の方にね
日本人の方には転生したことを話した。信じてもらえないと思っていたが、何故か信じてもらえた、理由は、前とは明らかに違って日本人みたいな態度を取っていたかららしい、分からん、
「仕事やだぁぁぁぁ」
「いいからやれ」
鋭い眼差しを向けられた
「はい、すみません、今すぐやります」
こんなことを言えるのはレイラか、秘書さんだけだろう………………
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