第2話 国内観光

「ここが処刑場です」

「え?」

今まで養豚場、養鶏場、牧場、船乗り場と割とふざけているところを回ったが、とうとう来たか。

「処刑場」

独裁国家では付き物の処刑場、周りには血が吹き出したあとが大量にある、吐き気がする、三時間前ぐらいに見た川の腐敗臭とは比べ物にならない匂い。

生臭い?というより腐っていて気持ち悪い、それに蝿が飛び回っていて嫌な気持ち。死体が転がっている所の前で思うのもあまり良くないとは思うだが、事実なのが悲しい

「意外と広い」

処刑場事態は割と広くて監獄的な場所もある

でも、処刑台というものが機能してない、処刑台じゃないところでも処刑行われてるんですけど、てかなんで死体を放置してんねん。そう思ったいたときに、ゲージが開く音がした。そこにいたのは『犬』

「犬?」

犬なんで犬?犬ってことは分かるが、明らかに様子が違う、猛獣みたいな雰囲気出してるし飛び掛かって来そう。

「ん?あぁ」

高い柵があるのって猛獣に喰われないためってことか…それしか考えれんな正直犬が人間を食べるシーンなんて見たくなかった、アニメでもないだろこんなん

ゲージが閉まるときには犬はゲージの中に帰っていった。

「ん?あれは兵士か?」

そこにいたのはラルマニア、ドミニクス直属の兵士『ランス』

兵士ってことはここの管理人は俺?最悪なんだが処刑とかするの辞めさせる事できねぇかな

「処刑って辞めることできる?」

馬鹿みたいな質問しちゃった。さぁ返事は?

「了解でーす。」

了解されちゃったよ、こういうのってさ普通反論されるか、逆に襲われて死ぬやつだよね?了解されることってある?

「ドミニクス様の仰せのままに」

えっと、なになに、兵士って言うより奴隷に近いような気がするんですが、まぁ辞めるならええか。

「日本に帰りてぇぇぇぇぇぇぇ!」

なんでこんな所のトップの首相になるんだよ

おかしいだろ。まじで、だるいんだけど、仕事だるいんですけど、あんなこと決意しなければよかったぁぁぁ…と弱音を吐いていたのだが、もう後戻りは出来ない。

あの時に転生するのやめればよかったぁぁ

あの時、それは天界?多分そこだよね、神秘的で周りを見ていて、聞いてなくて、はいはいはいはい、言ったせいで能力とかも何も知らん、話を聞いてなかったせいでなんの能力とかも何も分からん、転生する時に能力ってなろう系かよ。

そうえば今から昼飯を食べるらしい、別荘じゃなく、実家?で食べるらしい、

「いただきます」

あっやべいつもの癖でやってしまった、この国ではそんな文化は無く、勝手に食べるのが当たり前らしい

その行動を誰かに見られてなければ良いんだがと思っていた。

「あれって日本の文化だよね…」

見られていたことを…あんなことが起こるとはまだ正春は知らない

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