目が覚めたら独裁国家のトップだったのでこの国の現状を変えようと思います

luki

第1話事故そして転生そして決意

「俺は死んだのか?」


視界がぼやけて意識が朦朧としてきている

徐々に音が聞こえなくなってくる

車の運転手が俺目掛けて突進をした結果、事故をおこした、被害者は俺「金村正春17歳町田高校2年E組、クラスではもの静かだか勇敢な奴って言われていた。いじめられたりはしなかった、空手が段を取っていることが分かって逆に恐れられていた、でも人間関係は適度な距離感でやっていた。恨まれるようなことはしていない、友達もいる、不良にも適度な距離感で接していた」

突っ込んできたスピードは明らかに殺しに来ていた、殺されるようなことはしていないはずだ

打ちどころが悪かったから死んだらしい

短い人生だった享年は17歳

俺にもやり残していたことはある死ぬのはまだ早かった

そう思ったとき俺の体の奥深くにちょっとした温もりを感じた


「転生…か?」


転生―それは、運命の歯車が再び回り始める瞬間だった。彼は静寂に包まれた部屋で目を閉じ、深い呼吸を続ける。時間はゆっくりと流れ、周囲の騒がしさも忘れ去られる。そして、彼の意識が徐々に遠ざかっていく


何かが違う、違う空気感に包まれている―そう感じた瞬間、彼の目が再び開かれた。白い雲が広がる未知の世界が目に飛び込んできた。空気は無垢な香りを帯び、風は冷たく彼の頬を撫でる。彼は確かに、ここが別の世界、もしくは国、新たなる旅立ちの舞台となった場所であることを悟った


次なる人生の扉が開かれたその瞬間、彼は意気込みと決意で胸を膨らませる。前世の記憶と経験を背負いながら、彼は新たな道を歩むために―そしてこの世界に自身の足跡を刻むために―再び転生していたのだ。果たして、彼の運命の歯車は今、どのような物語を紡ぎ出すのか、興味津々であった

鏡を見たとき俺は最悪だと感じた

「なんだよ…これ…」

鏡にいたのは世間を騒がせている独裁国家のドップの名は「ドミニウス・レクサ」

この国ラルマニアのトップってことはテレビで見たから分かる、だが国の情報は全然明かされていない、ただ危険な国ってことは分かる

「そんなわけないよな、そうだ!さっきまでのは全部夢だ!事故にあって死ぬのも!全て!」

ほっぺを摘まむとちゃんと痛かった。現実とは思いたくなかった

「もう一回試そう次は叩こう…」

ちゃんと痛かった、最悪だ。多分神様がやったんだろう、そうとしか思えない

「なんで俺がこんな目に…まぁいい気晴らしに外に空気を吸いに行こう」

空気を吸いに行くというより散歩をしに行くのほうがあっているだろう

「なんだよ…これ」

目に広がったのは白い雲が広がる都会、水は濁って汚くなっていた。

ここは都会、田舎は綺麗な空気で、川の水もきれいかもしれない

「とりあえず散歩しよう…」

今は俺の意識がこのトップに移っているが、仮にも外見はトップの人間、恨まれいるかもしれないし、殺されてもおかしくない、だけど、転生してすぐ死ぬのは嫌だ。できるだけ国の秘密とかをしりたい、だから、警備をつけないといけなくなる、一人でしたいがその時に殺されるかもしれない恨まれててもおかしくはない

この国の文字は分からない。

でも話は分かる。日本語に聞こえるようになっている。なんでだよ

「神様が何かしたのか?」

今は車に乗って街を見ている。だが空気はやはり汚い。

「おい、ここはなんだ?」

そう部下に聞いた

「ここは強制労働収容施設です」

「強制労働収容施設?」

「はい、重罪を犯した人間を強制労働させ、収容する場所です」

「なんだ…これ」

噂では聞いていたが、強制労働収容施設というらしい

国では重罪と言われる、国からの脱出を試みた人間が失敗し、ここに送られる。部下はそう言っていた。まぁ他の罪でいる人間もいるらしいが

見たところ。収容されている人間は汚く、ガリガリで怪我は当たり前みたいな状況だった。やはり収容されている人間は俺のことをよく思わないらしい。だろうなここに収容の命令を下したのは多分俺だ、よく思わないのは当たり前だろう

だがいい気分ではないな、自分がこんなことをしていることになっているんだから

「ちょっといいか?クラウス」

クラウスとは俺の部下の名前らしいドミニウス直属の部下だ。今は俺だけど

「昨日までの記憶がなくてな、できればどんな国で、他の建造物はどんなのが建っているのか教えてくれないか?」

まぁトップの命令だ、流石に教えてくれるだろう、逆らったら最悪死刑になるかもしれないし、前までのドミニウスなら気に食わなかったらすぐに殺しているだろう

「了解しました」

だろうな予想通りだ

「とりあえず街名を教えてもらおう」

「街の名はクラウラニア」

クラウラニア…ここまではデレビでの情報は首都まで、他は何もわからない

「これは…川か?」

川は濁っており、汚く、謎の匂いを出していた、俺は化学が好きだから実験はたくさんしてきたから分かると思うが、これは有毒物質の匂いと同じだ、危険すぎる、落ちるだけでも死ぬ

「ん?なんだこれは………おいおい…嘘だろ……人骨………だよな?」

もしかして人が落ちたのか?それとも落とされた?自殺?なんなんだ一体自殺はありえるこの国の現状に耐えれなかった人間が自殺したとしたならありえる。殺人はないと思いたい

「もしかして…処刑か?死体処理をこんなところでするのか…?いや違うここで殺したんだ、有毒物質とは別の匂いがするとは思ったが、これは腐敗臭だったのか、嗅いだことがないから分からなかった、だが血の匂いとほぼ同じ匂い、自分から死んだんだよな…?」

やっぱりこの国は危険だ今すぐに逃げ出したい気持ちはある、だが今はここの国のトップドミニウスになっている、正直怖くて、関わりたくもなかった人間だった、でも今は本人になっている。前の俺の性格もそうだが人が苦しんでいるのを見るのは嫌だ

「変えよう…この国は腐ってる…俺が1から作り直して、国民の信頼を得てやる、そして

今までやっていたことをすべて終わらせて、世界一最高で、平和な国にしてやる!」

待ってろ………腐れ切ったクズども…

「その前に国の全体を見るところからだな………」

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