法則性と性質

2話連続で魔法の話題だが、思いついてしまったので仕方ない。

今回は法則性と性質という話題だが、これは魔法ではなくてもと考えてほしい。

魔法の発動方法については前回触れただろう。入力、出力、制御。今回は入力と制御、主に入力について筆者?の考えを書く。

まずおさらいだが、魔法は入力、出力、制御の3ステップが存在する。入力では何の魔法を発動するかを決める段階で、詠唱もこれに入る。これを踏まえて今回のお話(?)に入っていこう。

魔法とは何なのだろうか。それは一種の法則をなぞった効果の発動、ではないだろうか。例えば水が落下するのも、重力という一種の法則になぞった出来事である。そのため現実にも法則になぞった出来事は存在している。世界が違えば法則も違う。そのため、魔法という法則が成り立っているのもおかしい話ではないのだ。しかし発動までのやり方を説明できないと、発動方法がわからなくなり法則性の再現が難しくなる。そのため不自然な魔法に見えてしまうだろう。強い魔法には何らかの制約を与えるのもその一種だ。魔法の原理の説明をどれだけできるかが、魔法をよりリアルなものにしてくれるだろう。

では原理をどう説明するのか、ここで出てくるのが性質だ。

例えば水は液体なので、網の間をすり抜けられる。これと同じように、マナは3.5次元に存在しているので物質を通り抜けられる。このような説明なら、マナが体に宿ることに説明がつくだろう。今のはかなり無理やりだが、このようになぜ?という疑問が出たらそれに対する回答をできる限り用意するのが性質の準備である。性質が多ければ多いほど、法則性の再現もしやすくなる。しかし多すぎると性質の見落としから法則性の再現ができなくなる場合があるので注意が必要だ。

詠唱破棄も法則の一つであると思っている。詠唱破棄は次出る魔法を宣言しないことでその魔法に対する対策をとれなくする。つまり不意打ちだ。単純に発動時間も短くなるので普通に強い。そのため威力が落ちるなどの制限が必要だ。

そして魔法陣これも一つの方法だ。あらかじめ書いているなら詠唱破棄を疑似的にすることができる。そして詳細に魔法の内容を調整できるのもいい点だ。

つまり性質や法則性は時に変わることがある。しかしできるだけアンサーを用意しておくことも、魔法という存在するかわからない概念を存在しているかのように思わせることができる。それは一種の魔法なのかもしれない。

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異世界について考えてみる しば_1632 @shiba_shibazaki

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