第9話 コンセプトは一行で
コンセプトとは、その作品が面白い、他とは違うと言える要素をいう。
コンセプト主導の作品をハイコンセプト(な作品)という。
コンセプトは明確でなければならない。1行か2行で書けるものがよい。
例
例えば漫画「Back Street Girls」 (ゴクドルズ)。
暴力団員が不始末の落とし前として、性転換し、美少女アイドルグループとして働かされるというブラックコメディ
アニメ「ゾンビランドサガ」
ゾンビとして生き返った少女たちがご当地アイドルとして活動するブラックコメディ
漫画「パリピ公明」
諸葛亮孔明が現代に転生し、駆け出しのシンガーソングライターの夢を叶える軍師として活躍する感動コメディ。
コンセプトの機能は
①読者の需要を明確化する
②類似作品との差別化である
ハイコンセプトでない作品でも、コンセプトは重要だ。
「シャーロック・ホームズ」のドラマ化の差別化の例をみてみよう
英国ドラマ「SHERLOCK」(主演: ベネディクト・カンバーバッチ)
舞台を21世紀のイギリスに置き換え、スマートフォンやインターネットといった最新機器を駆使して事件を解決する。推理過程を映像化する点が斬新だった。
米国ドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY」
舞台は現代、薬物依存のリハビリのためにニューヨークに滞在するホームズが、元麻薬依存者の回復をサポートする「付添人」である女性のワトソンと事件を解決する。
突飛な行動に出るホームズと、それに根気強く向き合う人格者のワトソンのやりとりが物語の柱になっている。
映画「シャーロック・ホームズ」(主演:ロバート・ダウニー・Jr)
ホームズものなのに、アクション映画というのが斬新。
日本ドラマ「ミス・シャーロック」
ホームズとワトソンが現代の東京にいて、2人とも日本人女性だったら。
どちらかというとテーマが作者のため、コンセプトは読者のための要素。
2つは車の両輪であり、かっちりハマるペアが見つかったとき、それを作品にする動機が生まれる。
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