第8話 テーマに良し悪しはない、深さだけがある
企画段階の3本柱
テーマ
コンセプト
モチーフ
テーマとは作者のメッセージだ。作品を通して読者に伝えたいことだ。
テーマのない作品はないし、テーマに良し悪しはない。
ただしテーマの描き方に深さがあるし、テーマがブレている作品もある。
そこが作品の評価の分かれ目になる。
テーマとは何か。「プロテスタントの世俗内禁欲が資本主義の『精神』に適合性を持っていたのだ!」等という大それたものを書けば、良い作品になるわけではない。
ギャグ漫画ならば、「笑いとは何か」それ自体がテーマかもしれない。
笑いにだって「色」はある。そこに哲学がある。
夢路 いとし・喜味 こいしの漫才とダウンタウンのコントと桂米朝の落語とジム・キャリーのコメディを変わり変わり演じる男は面白いだろうか(例が古い!?)
おそらくそれほど評価はされない。
テーマの世界にパクリという概念はない。
同じテーマが何度となく繰り返し語られている。
むしろ、類似のテーマを扱った作品を知っておいた方がいい。
既にある「答え」をなぞるだけでは、読者は退屈する。
いや、それ以上にありきたりの「答え」に満足できないから、キミは小説を書くんじゃないか?
すでに語られたテーマに反論し、新たな視点から答えを出して見せる
それが「テーマに対する深さ」だ。
少年漫画で繰り返し語られるテーマの一つには「強さとは何か?」がある。
「無欲で純粋な心」であったり、「守るべきもの」、「我欲」であったり。
過去に積み上げられたものをどう利用するかは自由だが、それをうまく利用できれば傑作を生むチャンスになると思う
また作者自身テーマを理解できていないことも多い。
いや、理解できていないというより、作品を書いていく中でより深い何かを掘り当ててしまうことがある。
その「深い何か」をうまく言語化し、作品に反映できれば傑作が生まれるチャンスだ。
逆にその何かが分からないまま翻弄されてしまうこともある。
テーマに対する嗅覚を磨くしかない
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