第6話 事実&評価とキャラクター設定
事実&評価の続き
キャラクター設定は事実を書けという話。
妹、極度のブラコン。
これは評価である。しかし、この記載は設定として全く意味がないので無駄である。
妹、部屋中に兄の写真を飾っている。
これは事実である。そして、ブラコンだと一目瞭然である(いや、もっとヤバいナニカかもしれないけど)
他の回でも述べたけれど、「評価」は人によって異なる。
ブラコンとは何かについても人によってズレがある。
まず第一に、あなたの中でもブラコンとは何か、その根拠となる事実を書くことが大事だ。
(さらに次のステップで、それが他人に伝わるか、共通認識があっているかの確認は必要だろう。いや、それはブラコンではなくて何かの憑りつかれてるよと言われたら困ってしまう)
「評価」を書けば、なんとなく意味を理解してもらえるだろうと、作家でない人は考えるかもしれない。しかし、自分の中のイメージを忠実に伝えたいのであれば「評価」表現に頼りすぎるのは良くないのである。
さて、ここで簡単なキャラ作成論①
私が必ず考える作業はこれ
「そのキャラクターは絶対にしない行動とは何?」
「そのキャラクタがその行動をとるとすればなぜ?」
この問いだ。これでキャラクタの軸が分かる。
もちろん答えが出ないときもある。その時は宿題。
5why?
5回なぜと問え理論。物事を深く理解したければ5回なぜと問えという。
なぜなぜ分析ともいうらしい。
その応用
私が物語を作るときは
第1の問い そのキャラクタの役割は何か
主人公であり〇〇をする、友人であり主人公に協力する、友人であり主人公の行動を辞めさせようとする、敵であり主人公に立ちはだかる、こんな感じで良い
第2の問い それはなぜか。物語上の目的
友人であり主人公の行動を辞めさせようとする
→主人公が傷つくところを見たくない
第3の問い それはなぜか。人格的特徴
過保護、身内に対する臆病さ
第4の問い それはなぜか。原体験
兄の死
第5の問い それはなぜか。体験によって得た価値観
家族友人の健康
「友人であり主人公の行動を辞めさせようとするのは兄の死の体験が原因だ」
とざっくりでもよいのではないか?と思う人もいるかもしれない
しかし、問題を区切ることで「別解答」が浮かぶことがあるかもしれない。
人は同じ体験から異なる価値観を持つこともある。
正反対の体験が同じ価値観に結び付くこともある
そういったレパートリーをストックするためにも、細かい問いを繰り返す方が良いと思う
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