②紀元前10~5世紀まで

紀元前10~5世紀その1・メソポタミア以外

 続きまして、BC999年からBC500年までの5世紀に行きたいと思います。


 この時代も引き続きまして、メソポタミアとそれ以外という構図に分かれると思います。メソポタミアではアッシリアというスーパーパワーが健在、そこから四大国時代を経てアケメネス朝の時代へと移り変わっていきます。どうしてもこの面々が主役となるのは仕方ありません。

 ですので、まずはそれ以外地域から行きましょう。

 前回に引き続いてこの地域にはエジプトと中国が含まれますが、それ以外の中に後期にはローマ、ギリシャといった地域も入ってきます。インドもギリギリ入ってきますね。


 ということで、早速候補者を選定したいと思います。


(イスラエル)ダヴィデ、ソロモン

(エジプト)シェションク1世、ピアンキ、プサンメティコス1世、ネコ2世、アマシス2世

(ギリシャ)ホメロス、ヘシオドス、ピュタゴラス

(スパルタ)リュクルゴス

(アテナイ)ドラコン、ソロン、ペイシストラトス、クレイステネス

(ローマ)ロムルス

(マガダ)ビンビサーラ

(コーサラ)ガウタマ・シッダールタ

(中国)孔子、斉の桓公、管仲、晋の文公、楚の荘王、子産

(カルタゴ)ハンノ


 春秋戦国が好きな人以外と、ダヴィデ、ソロモンくらいでしょうか。

 あとはロムルスですかねぇ。ギリシャも文化人は有名ですが。


 ハンノという名前の人物はカルタゴに大勢いますが、ここでのハンノはジブラルタル海峡を越えてセネガルまで航海したハンノです。大航海の先駆けとも言える存在で興味深い人ではありますが、さすがにこの時代トップ10かと言われると、それは難しそうですね。


 ハンノ以上に評価に難しいのが、孔子とガウタマ・シッダールタ。見方によっては最盛期の王様とか皇帝よりも上と見ることもできますが……

 基本的にこういう人達の評価は死後百年以内の範囲にしておきます。なので、孔子は直接の弟子である孟子とか荀子くらいまで、ガウタマは仏典結集をやっていた時代くらいまでで。ここでは出てきませんがイエスはガンガン迫害食らっている時代です。

 つまりまあ、そこまでの影響力はないよ、ということで。


 さて、この世代ですが、中国は長江流域まで広がりましたが、分裂していてちょい弱い。殷・周時代も辛めでしたので、ちょい選びにくいです。三国志同様、均衡はしているので燃える人は燃えるのでしょうけれど、スケールは小さくイマイチ感が否めません。

 インドのビンビサーラは微妙なうえに終わりを全うしていないのがマイナスです。

 ローマのロムルスは知名度は高いものの伝説系ですのでトップ10は微妙な気はします。

 ギリシャもまあ、それぞれで争っている感じでちょっと弱い印象です。


 ということで、この時代からは、シェションク1世、ネコ2世、ソロモン、孔子、ガウタマ・シッダールタの5人とします。


 唯一確定的に凄いのはシェションク1世でしょう。混乱していたエジプトを数世紀ぶりにまとめてパレスティナ遠征をしたあたりは評価が高いです。

 次点は本来的にはアマシスなのでしょうけれど、個人的にはネブカドネザルにコテンパンにやられたけども、経済面では頑張って運河作ろうとしたとか、アフリカ半周させようとしたネコ2世の意欲を評価したいです。

 名前も選んでやらなければいけない感があります(尚、現地読みだとネカウ)。


 その次がソロモンと孔子、ガウタマ。まあ、この辺りは知名度高いですからね。他がこれといった感じではないので、選ぶこととしましょう。具体的な実績がありそうな順に並べました(ソロモンも言う程実績ないやんけというツッコミは来そうですが)。

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