紀元前10~5世紀その2・トップ10決定

 続いてはメソポタミア地域となります。

 繰り返しになりますが、この地域はまずアッシリア新王朝時代の隆盛に始まり、四大国時代を経て、アケメネス朝最盛期と全ての時代で他地域を圧倒している印象です。

 ということで、候補者ですが。


(アッシリア)アッシュル・ナシルバル2世、シャルマネセル3世、アダド・ニラリ3世(セミラミス)、アッシュル・ニラリ5世、ティグラト・ピレセル3世、シャルマネセル5世、サルゴン2世、センナケリブ、エサルハドン、アッシュル・バニパル


(ウラルトゥ)メヌア王、サルドゥリ2世


(メディア)キュアクサレス2世


(イラン地域)ザラシュストラ・スピターマ


(新バビロニア)ナボポラッサル、ネブカドネザル2世


(リュディア)アリュアッテス、クロイソス


(アケメネス朝)キュロス2世、カンビュセス2世、ダレイオス1世


 その他地域側が明らかに弱いイメージですので、メソポタミア側から候補を出すというより、このままトップ10を決めてしまいましょう。


 ということで、独断と偏見で選出しました紀元前499~200年までのトップは以下の10人となります。


① ダレイオス1世(アケメネス朝)

② キュロス2世(アケメネス朝)

③ ティグラト・ピレセル3世(アッシリア)

④ クロイソス(リュディア)

⑤ シェションク1世(エジプト第22王朝)

⑥ シャルマネセル3世(アッシリア)

⑦ キュアクサレス2世(メディア)

⑧ ネブカドネザル2世(新バビロニア)

⑨ アッシュル・バニパル(アッシリア)

⑩ ネコ2世(エジプト第26王朝)


 トップはやはりダレイオス1世でしょう。最近の説では本流筋ではなく、簒奪者ではないかと言われていますが、西はトルコから東はインドに至るまでの大帝国を築きあげたというのは半端ではありません。西ユーラシアの帝国は基本的にはダレイオスの帝国の亜流と言っても差し支えないかと思います。


 2位はアケメネス朝の創始者であるキュロス2世です。バビロン捕囚のユダヤ人達を解放したことで善人ともされていますね。


 3位はアッシリアでも一番強かったんじゃないかと思われるティグラト・ピレセル3世です。この時代の最強はこの人ではないでしょうか。


 4位のクロイソスは初めて貨幣を作ったといわれており、これだけでも十分この位置に値すると言えるでしょう。


 5位はシェションク1世。この人から8位まではほぼ横一線くらいのイメージですが、他地域トップですので、このあたりには。


 6位のシャルマネセル3世の時代にアッシリアの通信網が発展したと言われています。何でも、19世紀にオスマン帝国が電信設備を敷き詰めるまで、どの帝国もアッシリアと同じくらいだったそうで、たいしたものです。


 7位のキュアクサレス2世はイランにメディア王国を打ち立てた存在です。目立った功績としては、アッシリアを新バビロニアとともに滅亡させたことですが、より主体的だったのでこちらをネブカドネザルより上としました。


 バビロン捕囚で有名なネブカドネザルはこの順位。ただ、イスラエルよりもエジプトとアッシリアに勝ったことを評価すべきでしょう。


 9位のアッシュル・バニパルは、どちらかというと弱体化させた印象もありますが、一応オリエント統一を果たしたのでランキング入りしました。


 最後は、かなり個人の趣味が入ってネコ2世です。

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