紀元前10世紀以前その2・メソポタミア

 続いてメソポタミアに入ります。


 エジプトと異なり、メソポタミアは都市国家の盛衰がありますので、「この勢力がこの人の時強かった」というようなことが多々あります。

 ですので、単純に勢力が強かっただけでは選抜の理由にしづらいかもしれません。


 とりあえず、候補者となりそうなのは以下の面々でしょうか。


(アッカド)サルゴン

(ラガシュ)グデア

(ウル)ウル・ナンム、シュルギ

(バビロン)スム・アヒブ、ハムラビ、アンミ・ツァドゥカ

(ミタンニ)サウシュタタル

(エラム)ウンタシュ・ナピリシャ、シュトルク・ナフンテ

(ヒッタイト)ラバルナ1世、ムルシリ1世、シュッピルリウマ1世、ムワタリ2世

(アッシリア)シャムシ・アダト1世、アッシュル・ウバリト、シャルマネセル1世、トゥクルティ・ニヌルタ1世、ティグラト・ピレセル1世


 呪文の羅列ではありません。人名の羅列です。

 というか、これに優劣をつけるのは相当な難事です(笑)


 それでもやってみまして、この中からはハムラビ、サルゴン、トゥクルティ・ニヌルタ1世、シュッピルリウマ1世、ウル・ナンムを選ぶこととしました。


 ハムラビ王は有名なハムラビ法典がありますし、メソポタミアを二番目に統一した存在ということで、抜けていると言って良いのではないでしょうか。


 事績が具体的ではなく、伝承による部分も多いですが、最初にメソポタミアを統一したサルゴンも(他の人もはっかり分からんので)ポイントが高いと言えるでしょう。


 次の時代はほぼアッシリアの時代です。アッシリアがメソポタミアに侵攻するきっかけ……世界帝国になる先駆けとなったのがトゥクルティ・ニヌルタ1世。暗殺されて終わりを全うしなかったとはいいますが、その影響は大きかったと見るべきでしょう。


 世界史でもまず倣うだろうヒッタイト、鉄を最初に使うようになったと言われるヒッタイト。その国の最盛期の大王であったのがシュッピルリウマ1世です。

 世界最古の法典を残したとされるウル・ナンムとともに残りの面々よりは一歩抜け出しているのではないかと思いました。


 まあ、あくまでそんな気がする、というだけですが……(笑)

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