第23話 最強フォームに危機

そして、私はエターナルに変身できたが、やはり、結衣ちゃんはそれに影響してこんな事を言い出した。


「私もエターナルになりたい!」


色々あって無理だと分かっているはずなのに言い出して、エターナルに変身したいと言い出したのだ。


エターナルに変身するには最低条件で相手であるオリハルコンとの変身を成功させてオリジンにならないといけないのだが、それを行うのだが


「我は主である黒曜藍としか変身しないぞ!」


という事で、難色を示し、結果諦めなければならないのだが


「嫌だ!私も変身したい!」


と駄々をこね出して、結果ダークマターと一旦変身することで気分を落ち着かせることにした。


「まあ、言うなれば・・・

ダークマターも宝石以外のジュエラーだし・・・

変身してみれば何か掴めるかもしれないよ?」


と碧さんが言うと、結衣ちゃんは


「それはそうかもだけど・・・」


と強いフォームが良いのか少しどころかメッチャ難色を示していた。


その結果、変身したのだが


《ドレスチェンジ!ダークマター!》


そして、変身したのだが


《危険!危険!このままでは、変身者戸塚結衣がシャドーになってしまいます。

推奨、変身解除を提案します。》


と言う音声が流れたが、結衣ちゃんはそのまま変身してしまい、結果


《ティアダークネス》


それは変身してはいけない闇のドレティアだった。


「私はティアダークネス

この身体の使い手であるぞ!

私に勝てる者など居ないのだ!」


そして近くにある全てのジュエラーを急激にシャドー化させようとした。


しかし、全ジュエラー全てにシャドー化しないように付けたブレスレットが反応しシャドー化を抑制したが


「邪魔だ!

壊れろ!」


と言った瞬間、全てのブレスレットが壊れ、ヒヅメノコズチとヒノメノオズ以外の全てのジュエラーがシャドーと化した。


「コレは危ない!」


と言い、私はティアブレードに変身する事にした。


その瞬間


「お前は危険なのはわかっている!

お前に変身させるわけないだろ!」


と言い攻撃しようとして来たが、それを抑えようとヒノメノオズが抑え


「主は我が守る!」


それにより、一時の猶予があったが、変身手段としての方法が、一旦、ダマスカスと玉鋼、もしくは、ヒヅメノコズチのみとなった。


「仕方ない!メノコ行くよ!」


という事で変身したが、いつもが二刀流な為、バランスが取りにくく、戦いにくかった。


しかし、どうにか周りに居るシャドー達を無力化には成功し、倒す手段が無いまま私はティアダークネスと戦っていた。


「コレ、どうすればいいの?」


それから約2時間ほど膠着状態のまま戦闘が続き、もうダメかと言う時


「うっ!うがーぁぁぁぁ!!」


と急にティアダークネスが叫び出した。


「こっ・・・コレはどういう事だ?」


すると次の瞬間、今まで拮抗していたティアダークネスが力を弱めた。


そこですかさず


《ドレスチェンジ!ティアエターナル!》


咄嗟の判断だが、ティアエターナルに変身して、形成を逆転させる方向になったが


『おい!時間制限大丈夫か?』


それはティアエターナルの変身時間だった。


元々ティアエターナルは、心を通わせ、心を繋げ、相互に感情をやり取りするため、制限時間を設けないと、藍の魂と2本の刀の魂が混ざり、最悪の場合、藍が植物人間になる可能性があった。


しかし・・・ここで結衣ちゃんを助けない訳にはいかなかった。


「絶対に私が結衣ちゃんを助ける!」


そして、振るった剣は、何かを切った。


それは、結衣ちゃんとダークマターとの繋がりだった。


「これで!」


すると次の瞬間、結衣ちゃんとダークマターは別れそれぞれ倒れていた。


私は変身を解いて、結衣ちゃんの元へと急いだが、少し遅かったのか、結衣ちゃんの体は半分黒ずんでいた。


「コレは危ない!」


という碧さんは特急で作ったシャドー対策のペンダントを結衣ちゃんに掛けて対処したが、なかなか消えなかった。


「コレはどう言う・・・」


そして、碧さんはこう言った。


「もしかしたら、結衣ちゃんはダークマターとの変身に成功する確率が高くて、失敗しなかったからティアダークネスになって、シャドー化させる力を持ったのかも・・・」


と言う碧さんに、天巌君は


「そうかも知れないが・・・

この後、どうするかだよなぁ〜・・・」


と言って、結衣ちゃんを見ていた。


すると


「うぅーん!ココは・・・」


それは結衣ちゃんの声だった。


「結衣ちゃん!」


私は結衣ちゃんに抱き着いて、抱き留めたが、結衣ちゃんはこの状況を上手く認識出来ていない状況だったため、私は結衣ちゃんに今までの状況を説明すると


「そうだったんだ・・・

私がシャドーに・・・」


そして、体を見るとまだ黒い部分が有り、少し戸惑いながらも、結衣ちゃんはこう言い出した。


「私、ここで諦めきれない!」


と言うと、結衣ちゃんは変身タクトを取り出して


「藍ちゃん!今度はティアブレードに変身してて!」


と言って、結衣ちゃんはまた変身し始めた。


《ドレスアップ!ダークマター!》


するとまたしても


《危険!危険!このままでは、変身者戸塚結衣がシャドーになってしまいます。

推奨、変身解除を提案します。》


と言う音声がなったが、結衣ちゃんは


「今度は大丈夫!

あの子と話してくる!」


と言うと、結衣ちゃんは、変身した。


そして、ティアダークネスに変身すると


「クソ!今度こそ!」


と言って、ティアダークネスが私に向かって来たが


「止まって!」


その声は結衣ちゃんの声だった。


「大丈夫だから、貴方は失敗作なんかじゃない!

私は貴方を絶対に失敗作なんかにさせないから!」


と次の瞬間、ティアダークネスは光出した。


それは、誰も見た事が無い光だった。


「こっ!これは!」


と言う碧さんに、天巌君と私は何が何だか分からなかったが、それはまるで全てが浄化されたような光だった。


そして、次に現れたダークネスは色が変わっていた。


《ティアミスリル》


それは、白いドレスを着た可愛らしいドレティアだった。


「私は、ティアミスリル

私は絶対に失敗作なんかにさせない!」


と言った瞬間、ティアダークネスの元になったダークマターが現れた。


「初めまして、もう1人の私」


それは初めての声だった。


「ダ!ダークマターちゃんが喋った!!」


と驚く碧さんに私はもう、この人1人で芸人してるんじゃないか?と思ったがそれは言わずに


「コレはどういうこと?」


と私が聞くと、ダークマターちゃんはこう言い始めた。


「私は元々、アダマンタイトやオリハルコン、ヒヒイロカネ等の上位存在を除いたミスリル以下の存在が混ざりあった不完全で不安定な状態でした。


しかし、私の中にあったミスリルは可能にする能力を持っていた。


だから、元々失敗作として生まれた私が、最初に碧さんと変身できたのは、ミスリルの成功する可能性が少しでもあったから成功出来た偶然の産物だったの!


でも、結衣ちゃんは、ミスリルへの適性が高くて、私と変身する際にその反応が強く出たのか、成功率が高くて、変身に失敗したの!


だけど、結衣ちゃんはその事に気が付いたらしくて、私ではなく、ミスリルに話しかけたの!

そしたら、それに反応したミスリルが、私とミスリルを分離した結果私、ダークマターは失敗する可能性だけの存在になれた。


それによって、私は失敗しない失敗作になれた!


だから結衣ちゃんは、私とミスリルの恩人なの!」


と言い出した。

それを聞いた碧さんは


「なら、もしかして・・・」


と言うと、ダークマターは頷き


「私は瑪瑙碧、貴方のジュエラーに正式になりました!

後、瑪瑙天巌くんには、多分数日後にアダマンタイトが会いに来るから待っててね!


という事で、碧!

変身してみて!」


と言うと、ダークマターは変身パクトを碧に渡した。


そして、碧さんは変身してみると


《ドレスチェンジ!ダークマター!》


次の瞬間、碧さんは黒い光に包まれて、見た事のある姿に変わっていた。


《ドレスアップ!ティアダークネス!》


それは先程まで暴走していたダークネスの姿だった。


「コレは・・・」


と碧さんが言うと、ダークマターは


「この姿は、失敗を成功に導く貴方の変身の姿


この状態なら、どんなに失敗しても私が貴方に受けるはずの攻撃を失敗させられる!


これからよろしくね!碧!


いや、ダークネス!」


と言うと、変身を強制的に解除した。


これにより、1回の変身で2人分の強化フォームが出来上がった。


ついでに、ティアミスリルは、ティアエターナルと同じくジュエラーの力を合わせられるらしく、エメラルドの力を受け取り、変身した姿


《ティアミス・エメラルド》


と言う新たな姿にもなる事が出来た。


分かりやすく言うなら、ミスリルのドレスに緑のスカーフで天女のようなフォームになった。


それにより、攻撃手段や攻撃に対抗する防御手段が増えた他、ミスリルの攻撃は当たると今まで居たシャドーなら、浄化されて通常のジュエラーに戻す事が可能になった。

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