第17話 追われるティアブレード追うクリスタリア

そして、その日から私は世界全てから追われる身になった。


さらに1つの重大な弱点があった。


それは、ティアルビーとティアサファイアが契約している相手がティアアイズということがバレたこと


そして、ティアルビーとティアサファイア(ティアアイズ)が合体してティアブレードになることだった。


「なんで、こんなのが出回るの!!」


そして、その日から世間はティアブレードの話で持ちきりになった。


「おい!見たか!

昨日の放送!

ティアルビーとティアサファイアが誰かと一緒に居た映像!」


「そうそう!誰だか知らないけど、ティアルビーとティアサファイアが合体してた!」


ほぼ私の事を言っていたので、私は詰んでいた。


『本当になんで私なのかな?』


そう思いながら、私はドレティアに変身できない生活を送っていた。


そして、家に帰ったら帰ったで、お母さんが


「もし、ティアブレード見つけられたら、大きな家が貰えるのよね!

欲しいわ!」


そう言ってきたので、私はどんどん肩身が狭くなった。


「もうイヤ!どうにかしてよ!」


そう言いながら、私は碧さんの元に向かった。


その結果


「そういえば、碧さん!

何か作ってましたよね!

それで私の変身のヤツ隠してくださいよ!」


と私が言ったのだが・・・


「えっ〜!

変身シーンは絶対必要だよ!

それに、作ってたのはコレ!」


と言って見せてきたのは、とある剣だった。


「これはね!前あったジュエラーシャドー化事件の時になったジュエラーの強制シャドー化症状を無くすために作ったアイテムで、これを付けると」


と言って、ジャスパーに付けて、シャドー化の原因である黒く染まった真核を当てると、すぐに真核の方が白くなり、ジャスパーはシャドー化しなかった。


「こう言う、エマージェンシータイプの真核と言う石に対抗するジュエラーが付けるタイプのアイテムだよ!」


そして、それは次の日に代々的に放送されたが・・・


「ジュエラーがシャドーの正体だったんだよな!」


「そうだ!そうだ!

こんな危険な存在と一緒に暮らせるか!」


と1部の人が、ジュエラーを悪く言った。


しかし、ここでとある事件が発生する


〖緊急速報!緊急速報!〗

『只今より、緊急速報をお送りします。

昨日未明、1人の男性がシャドーに襲われる事件が発生しました。


襲われた男性は命に別状はありませんが、元々無かったと言われる黒いホクロのようなモノがあり、襲ったシャドーも人間だと言う話です!


以上、ニュースを終わります。』


と言う報道が流れ、人々は恐怖したが、その前にジュエラーがシャドーにならない光を放つブレスレットがある事がニュースに挙げられていたことを誰もが知っていた。


そして、誰も彼もが、全員シャドーにならない為にそのブレスレットを付けるようになった。


「コレで私はシャドーにならないわね!」


と言う事を口々に聞いた。


その時、私は思ったのだが、人がシャドーになるなら動物もなるんじゃないか?


そう思っていると、空に飛んでいたカラスを急に黒い膜が覆い、影のような存在に変わっていた。


「やっ!やっぱり!」


そして、私はティアルビーに変身しようとしたが・・・


あの報道を思い出した。


『ティアブレードを見つけた人、または、ティアブレードの情報に関する情報を知ってる人はぜひ情報提供をお願いします。』


と言うニュースだった。


それを思い出して、私は返信出来ないでいると天巌くんが


「それだと誰も救えないだろ!」


そう言って、天巌くんはティアアゲートに変身した。


「私はティアアゲート!

私が居るから大丈夫!

皆、ここから避難して!」


それを聞き、皆逃げた。

そして、私は気がついた。


「シャドーが出たら人が居なくなる!

なら、シャドーの近くのどこかで変身すればいいんだ!」


そして、私は覚悟が決まった。


「私はドレティア!

どんな事があろうとも、何を犠牲にしても、みんなを守るんだ!」


そして、私はここでティアブレードに変身することにした。


「ごめん!ヒヅメノコズチ、ヒノメノオズ!2人とも力を貸して!」


そう言うと、メノコもメノオも頷き


「主様、我らは貴方と共に」

「我らは、貴方の剣なのですから!」


そう言って力を貸してくれた。


そして、私がメノコとメノオに触れた瞬間、私は有り得ないほどの光を放った。


キュイーーンと言う音がどこからでも聞こえそうなほどの光と力を持つそれは、ありえない事に全てのシャドーを元の姿に戻していた。


「こ、コレって・・・」


と言った瞬間ティアアゲートは


「・・・私要らなかったね・・・」


と言ってしょんぼりしていた。


それはそうだろう、私がメノコとメノオに触れただけで、浄化してしまったのだから・・・


そして、シャドーを倒し、去ろうとした瞬間・・・


「これが浄化の力ですか・・・ティアブレード

いえ、この姿の時は黒曜藍さんですね!」


そして、ソイツはさらにこう言った。


「私はデスティア王国黒剣騎士団所属先遣隊部門所属のレイズだ!

私はティアブレード、お前を」


と言って、黒い闇に染まったような剣を抜き私に向けこういってきた。


「殺しに来た。」


そして攻めてくるが、次の瞬間

私の体が勝手に動いて、メノコとメノオを握り対応した。


次の瞬間メノコとメノオが気になる事を言い出した。


『これって私たちと同じ・・・』

『それは思った。私達と同じ・・・』


そう言って耐えたのだが、レイズは


「やはり、その剣は・・・フフ

ハハッハハハハハハハ!

我らと同じ剣を使うとは!

なんとおかしな事だ!」


そう言って、レイズは剣を納め

「フフ、笑った笑った!

我らの計画を邪魔する者達がどんなモノ達だと思ったが、こう言う事であったか!


これは報告しなければ!」


と言い、レイズが逃げようとした所をティアアゲートが


「おい!戦いはまだ終わってないぞ!」


と攻撃するが


「ふぅ、お前なんぞの攻撃など食らうか!

じゃあな!ドレティア!」


と言って去っていった。


そして、ティアアゲートは変身を解除して、天巌くんは


「はぁ、何だったんだ!

今回の敵は・・・」


それに対して私は・・・


「これ知ってる・・・

私達が来る・・・」


そう言って私は意識を失った。

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