第10話 私達以外の初めてのヒーロー
それは、真格の光を確認した次の日の放課後の事だった。
「おい!碧!
俺の研究してた事を!
何故!お前が先に発表するんだよ!
それも、真格だっけ?
それを言うだけてどういう事だ!」
と今日は碧さんと誰かが喧嘩していた。
「いや、大輝!私も分からないから・・・
あっ!キタキタ!
おぉーい!藍ちゃん!
こっち来て!」
と言われ、私は碧さんの元に向かうと、そこには凄い剣幕の男性がこちらを睨み付けていた。
「お前が、私の研究を全て台無しにした者か!」
と私につかみかかりそうだったので、目をつぶったが捕まれ無いし何も無くて目を開こうとした瞬間、
バゴーーーン!!
と言う音が響いた。
「おいコラ!
お前は私と言う者が有りながら、他の女に手を出そうなんて言ってんじゃねぇよな?」
とそこに現れたのはなんと、結実さんだった。
「えっ?結実さん?」
と言うと、結実さんは、こんな事を言った。
「あっ、藍ちゃん!
うちの旦那が迷惑をかけたね!
大丈夫だった?」
と聞いてきたので、私は
「私は大丈夫ですが・・・あの人は大丈夫ですか?」
と言うと、次の瞬間
「はぁ〜!アブねぇ!!
何するんだよ!結実!
俺は彼女に聞かないと行けないことがあんだよ!」
とキレていた。
それに対して、さらに結実さんが怒り出していた。
「オイ・・コラ・・お前は馬鹿なのか?」
と凄いすごみのあるゆっくりな口調で、心臓を握り潰すような声を発して、旦那さんに言っていた。
それに対して、旦那さんは
「俺が俺が・・・どんなに努力してきたのか分かってんのか!」
と突っかかって行ったが、次の瞬間、旦那さんの襟元を掴み
「それでもオマエは!オトコか!!」
と言う言葉と共に、彼を片手で持ち上げて、頭から地面に向かって投げていた。
しかし、彼は
「ハッハッハ!俺にそんな攻撃など・・グハッ!!」
と言った瞬間、さっきと同じように腹を蹴られて、また、壁にぶっ飛ばされていた。
「お前の癖は分かってんだよ!
頭を守ったら腹ががら空きになる!
それ知ってるから!
それを狙ってやってんだよ!
バァーカ!」
と言って、結実さんが滅茶苦茶圧していた。
「すっ凄い・・・」
するとそこに
「ああ、やっぱりこうなってたか!
おぉーい!碧!来たぞ!」
と知らない男性1人がやってきて、碧さんにそんな事を言うと
「はっ?何もんだ!テメェ!」
と今度はその男性に対して、結実さんがキレていた。
すると、いつから居たのかわからない天巌くんがやって来て、小さな声で
「ココは危ないからこっちこっち」
と言って私の腕を掴んで、私を隣の部屋へと連れ出してくれた。
次の瞬間
ドガン!ドゴーン!ガタガタガタ!ドカーン!バキバキバキ!
と言う、轟音が鳴り響いた。
それから、10分後
「はぁ〜、落ち着いたか!」
と言って、天巌くんは扉を開けて入ると
そこは瓦礫の山になっていたが、次の瞬間には綺麗になっていた。
「はぁ〜、いつもいつも、私の家を毎回毎回壊すね!」
と言って、碧さんはなんの技術を使ったのか一瞬で部屋を綺麗にしていたので、私は驚いた。
「それより、私今の瓦礫の山がどうして元通りになったんですか?」
と、私が質問すると結実さんの旦那さんと言う人が答えてくれた。
「それは俺が作り出した技術だから俺に説明させてもらおう!」
と少しカッコつけながら言い、そして説明なのだが
「まあ、凡人には理解出来ないと思うが、次元空間復元理論に基づく、物体多次元化実験に置ける副産物で、物体を構成する多次元を固定しておくことで、次元の歪みを直そうとする原理を利用した、超簡単お掃除術だ!」
と言ってきたので、今度は碧さんが
「まあ、簡単に言うと
怪我をしたら体はその怪我を治そうとするでしょ?
その体をこの部屋全体にしといて、それとは別で、手術とか、悪いモノを治すために切除とかする為にメスを使うでしょ、それを私利用して、私はモノを作ってるの!」
と言ってきたが、最終的に2人とも意味が分からないので、私は結実さんの方を見ると
「いや、碧!その説明じゃ伝わらないぽいわよ!」
と言って、今度は結実さんが説明してくれる事になった。
そして聞くと、
「コイツらが作ったヤバいものだから、よく考えず、便利だなぁ〜と聞き流した方が得するから、聞き流す事!
以上!」
と言ってくれたので、考えないことにした。
そして、よく見ると1人だけ完全に変身してるとしか思えない人がいた。
その格好は、今までいたヒーローとは違う格好をしていた。
「あの・・・その格好をされてる方は一体・・・」
と言うと、その人は
「あぁ〜!ヘッドパージ」
と言って顔を出した。
そしてよく見るとさっき来ただけで、喧嘩に勝手に巻き込まれていたような男性が居た。
「おい!シファ〜!早く行かね?」
と言う、結実さんの旦那さんに対し、シファーと呼ばれたその人は
「いや、一応自己紹介をしないと!」
と言って、名前を言ってきたが、それが滅茶苦茶可哀想だった。
「俺の名前は點凱堕天(てんがいるしふぁー)よろしくね!」
と言ってくれて、碧さんがトドメの
「まあ、コイツの家族、ご先祖さまも全員例外はコイツ以外全員、厨二病で、現在私の恋人の點凱堕天と言う厨二病ネームの可哀想な子なんだよ!」
と絶対に酷い事を言われているのに、ルシファーさんは
「いや、本当に厨二病じゃない人なんて、5歳まで余りいなかったから、本当に普通の人間?
まあ、カッコつけ無い人が居ることを5歳まで知らなかったからね!」
と言って来て、さらに可哀想になった。
すると、碧さんは
「まあ、そんなルシファーも昨日から?かな?厨二病の仲間入りだもんね!」
と言ってが、ルシファーさんは
「いや、やらされてるだけだけど?」
と言った瞬間
「おい!お主!
やらされているだけとは!
滅茶苦茶!我に、失礼でわないか!」
とキレるジュエラーが居た。
「と言うか、お前が
『お前以外に、我を使える者はおらん!』
とか言うからしゃあなしでやったんじゃん!」
と喧嘩するが、最後はジュエラーの方から
「では、変身するのを辞めさせてやろうかなのう?」
とそのジュエラーが言ってきたので、堕天が
「俺は別に良いけど、お前が絶対に嫌だろ?」
と言うと、何故か知らないけど、泣き出して
「じぇったいに!!いやじゃぁ〜!!」
と言った。
コレは言い方が悪いが、こんなのが自分の友達とか嫌だなぁ〜と思わせられるほど嫌な状態だった。
しかし、それとは別の所を見た碧さんが少し不機嫌だったのことにも驚いた。
「と言うか、お前!私の彼氏にいつまでもくっ付いてんな!」
と言って、何故か知らないがとあるアイテムを使い無理矢理変身を解除させる碧さんに対して、そのジュエラーは
「フッフッフ!我は、ルシファーと変身すれば、してる間は2人で1人!一心同体!であるが、碧は、一心同体所か実験室に篭もりぱなしではないか!
それでは、ルシファーに愛想つかされるのではないかの?」
と言った瞬間、私は初めて、碧さんの涙を流したのが見た気がしたが、次の瞬間
光を超えるスピードでありえない事に3人のジュエラーが碧さんを泣かしたジュエラーの近くに居た。
「おっ・・・お前達は・・何者だぁ!」
と言うと、彼女らは簡単に(1人は碧さんの涙を吹く)
「私達はこの家に仕えるメイド件契約ジュエラーです。」
と言ってきた。
そして、よく見ると
それは、ジャスパーとオニキスとアゲートだった。
「私とオニキスは、元々碧様の専属でしたが、ジャスパーが来た事で、変身アイテムを作る趣味に目覚められましたので、私共は、天巌様に仕える事になりました。
最近では、ダークマターも増えて、最近ではやる事が少し多くなった様に感じますが、お嬢様もご主人様も最近笑顔が多くなり、私供も嬉しく思っておりましたが・・・お嬢様を泣かせるとはどう言ったご要件で?」
と言ったので、私は少し気になっていた。
「あの、少し質問いいですか?」
「はい、どうなさいましたか?」
と聞く、凄むアゲートを他所に、オニキスは私の質問に答えてくれるようだった。
「いやぁ〜、さっき聞いた話だと、オニキスさんとアゲートさんは昔から仕えていたように聞こえていたんですが・・・」
と言うと、オニキスさんはこう言った。
「はい、それはそうです。
私たちは、瑪瑙家の家名の元となりましたから」
と私に言ってきた。
そして、私はスマホを取り出して、オニキスとアゲートを調べると、オニキスが白と黒の瑪瑙で、アゲートが普通の瑪瑙と書いてあった。
「あぁー!そう言う!」
と言うと、天巌くんが
「はい!喧嘩は辞めて!あっ!オニキス!アゲート!俺、お腹すいたんだけど!」
「では、わたくしが食事の準備を」
「では私は、お風呂を入れる時間なのでお風呂を」
「「行ってまいりますので、どうぞ、お嬢様を泣かしたクズども以外のお客様方、どうぞお寛ぎ下さい。」」
と言って、去っていくと、1人残ったジャスパーが
「お前、侮辱、コロス、いいか?」
と言いつつ、凄い形相の(さっきまで、碧さんの涙を拭いていた)ジャスパーがルシファーさんの契約ジュエラーの目の前に居た。
「はっはひぃー!!」
と言って、それがトドメになったのか、そのジュエラーは腰が抜けたのか震えて動けないで居た。
そこに、ルシファーさんが
「まあまあ、一応、ヒヒイロカネが悪かったけど、今回は、許してやってくれよ!」
と言ってなだめた瞬間、結実さんが
「ヒヒイロカネ!」
とめっちゃ反応した。
その時、この家の大きな時計が夜の7時を回った事を伝える鐘が鳴った為
私は強制的に、家に帰ることになり、その後携帯に、変身したルシファーさんの写真が沢山送られてきていた。
それを見た私はこう思った。
「何か、ルシファーさんメッチャ可哀想だったなぁ〜」
そして、私は眠りについた。
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