第4話 私と刀とジュエラー

そして、私はいつもの通りに起きたはずだったのだが


「えっ?まだ暗い?」


そして、私は知らなかった。

私の居たクロスジュエルワールドは普通のクロスジュエルワールドの10倍ほどの感覚で動いている事を


そのせいで


「あっ!藍!ほんのさっき寝るって言ってたけど、どうかしたの?」


「あっ!お母さん!」


寝ようとしてから30分位しか経ってないのに10時間も寝ていたとは言っても信じられないので、私は


「ちょ、ちょっと、トイレに行きたくなって、降りてきた!!」


と言って、騙したが多分なんかあるんだろうなぁ〜と思われたと思った。


そして、私はある意味あの3人の事が分かった。


「そうか!長い時間過ごして来たから、私達人間よりもゆっくりな時間を過ごして来たから、あれでも早い方なのか!」


そして、私は気が付いた事をまとめてみる事にしたが


「あっ、まだ暗い時間だった!

早く戻ろ!」


という事で私は寝直す事にし、ジュエルワールドに行くことにした。




ところ変わって、先程居たジュエルワールド


「あ〜の〜ぐ〜ら〜い〜の〜は〜な〜す〜すーぴーいーどーで〜よ〜か〜っ〜た〜か〜な〜」


と言う感じで話すダマスカスに対し、玉鋼は


「普通に話しな!我はもう慣れたぞ!」


という感じに強い口調だが玉鋼は慣れ、ダマスカスとオリハルコンの2人は


「ま〜だ〜な〜れ〜な〜い〜」


と言うオリハルコンと


『こっちの方が速いし楽じゃん!』


と言うダマスカス、それに対して、玉鋼は


「それだと、我らと藍以外のジュエラーが来る時意思疎通が難しいじゃろ!」


という事で、現代の言葉と話すスピードを調節する為に頑張っていた。


『と言うかさ、念話使えるんだから、みんな念話使えば良くね?』


と言うオリハルコンに対し、玉鋼は


「親しき仲にも礼儀あり!という事だ!

分かったら練習しな!」


と怒りながら言ってくるので仕方なく


『『はぁ〜い!』』


という感じで言う、ダマスカスとオリハルコンだが、意外とダマスカスとオリハルコンは言葉に慣れるのが早く


「「あ〜あ〜このスピードで大丈夫かな?」」


と言うと丁度良かったので、OKと玉鋼が答えると同時に


「あっ!みんな!ココどうなってるの?

外の時間30分しか経ってなかったんだけど!」


そして、ジュエラーとなった。

オリハルコンと玉鋼とダマスカスは忘れていた。


「「「あっ!少し加速させてたの忘れてた!」」」


という事で、時間を少し修正しようとしたが


「あっ!別に今のままで良いよ!

皆はゆっくりの方に慣れてるんでしょ?

なら、話し方もゆっくりで良いし、もし早く喋りたいなら、さっきの頭に直接伝えてくる奴でもいいし!」


と言われ、オリハルコンとダマスカスは玉鋼を向き


「「別に必要無かったじゃないか!」」


とキレられそれに玉鋼は


「ごめんなさい!」


と謝っており、滅茶苦茶面白かった。


そして、暇になった私、黒曜藍は、少し試してみたくなった。


「まだ外の世界は夜だから、実は私、もうドレティアになってみたいの!」


そう聞いたオリハルコンとダマスカスと玉鋼は


「「「それなら、最初はオリハルコン」玉鋼」ダマスカス」


とみんな一斉に言ったので私は


「刀としての皆とドレティアになりたいなぁ〜」


と答えるとさっきまで宝石みたいな見た目から、白髪高身長の美女系の女性が現れ


『では、この妾が今宵の御相手仕りましょう。』


と言って、私の手を取り、こう言った。


『ドレティア、ヒヅメノコヅチ』


その名前の理由は分からなかったが、私はドレティアになれた。


「コレは・・・」


『妾の名前はヒヅメノコヅチ

分かりやすく言うなら、妾のミネで大熊のヒヅメを叩き割ったと言う伝説から、その名が付いた刀でございます。』


と言ってきたので、へぇ〜そうなんだ!

と思ったが、特に刀の事を知らない私からしたら


「ただまあ、綺麗な刀だなぁ〜とは思うよ!」


と言って、私は手に持っている刀を見ていた。


『しかし、変身されたのに

まだ、その姿は確認されないのですね!』


と言われて気が付き


「そう言えば変身してたんだった!」


という事で、鏡をみると


白く透き通る白い髪に、陶器のような白い肌

そして、服装は和装よろしく、綺麗な着物姿だった。


『どうでしょう?藍様』


それに答えるように私は


「綺麗」


と一言だけつぶやき、それ以外の言葉が出なかった。


そして、私は少しの間だけ、外に出てみることにした。


それが私の全てを変える出来事だった。


「うわぁ〜!私飛んでる!」


それは私が外に出ようとした時


『藍様、玄関から外に出る必要は無いと思われますが?』


とヒヅメノコヅチに言われた事で、あぁ〜窓から出ればいいのか!


と思ってしまったが、よく考えると私の家は、マンションでそれも5階だった。


普通なら降りることは出来ないが


『妾がサポートさせて頂く故、大丈夫でございます』


と言うので、軽く外に向かって飛ぶと


「うわぁ〜!私飛んでる!」


と言う先程の状況になった。


それに対して、ヒヅメノコヅチは


『大丈夫でございますよ!藍様!ほら星をご覧下さいな!』


などとゆる〜い感じで話しながら、私は地上に落ちて行っていた。


「うわぁ〜あぶなぁ〜い!」


と言ったが、ヒヅメノコヅチは何事もないように


『大丈夫でございます。』


そう言って身体が少しだけ勝手に動いて、目の前に風の刃が生じた。


次の瞬間、私の知らない私の思い出が蘇った。


『ふっふ!私ならこの程度、余裕!余裕!』


と言って刀を振り、なんか黒い生物を切り倒しその度


『やはり、藍様は凄いお方です』


とヒヅメノコヅチに褒められるその光景を


「メノコ・・・」


その瞬間、無意識に発したメノコに、ヒヅメノコヅチは反応した。


『藍様!思い出されたのですね!』


次の瞬間、もう1つの刀がある事を思い出した。


「メノコ、私元々双剣使いだったらしいわね!」


と言われた瞬間、目を見開き

ヒヅメノコヅチはこう言った。


『もう出てきなさいな!メノオ』


それに反応して、出てきた刀が1本あった。


『我を忘れたと思ったぞ!主殿!』


そして、私はわかった。


「あぁ、ああ!」


それは、ヒヅメノコヅチとヒノメノオズと言う対でありながら、対とは呼べぬ双刀の刀だった。


「ヒヅメとヒノメと呼ばれていたけど、私がなんかメノコとメノオと区切るのをすっごく面白がってたの思い出したよ!」


そして、ヒヅメノコヅチとヒノメノオズを両手で持った。


それにより私は何故、ダマスカス鋼や、玉鋼や、オリハルコンと契約出来たかわかった。


実は、ヒノメノオズの方にはオリハルコンを使われており、ヒヅメノコヅチの方はダマスカス鋼を使われており、どちらも玉鋼は使われていた・・・


という事で、私は何故こんなにありえない事になっているのかを知った。


「私は1人で3人だ!」


その瞬間私は昔の忍びの姿に戻った。


なぜ、ヒヅメノコヅチやヒノメノオズが有るのか、さらに何故ヒノメノオズにオリハルコンが使われているのかを思い出した。


「そう言えば、当時私の産まれた日に流星群が降り注いで、私の家に2つの隕石が落ちてきて、その2つの隕石を使って2つの刀を作ったって・・・」


それを思い出した瞬間、ヒノメノオズが何故水を纏って、人を切った時血がつかないのかわかった。


「それなら、言ってよ!その時も話せたでしょ!」


そう言うが


『いや、話せたの私だけだから!』


とヒヅメノコヅチが言うと、あっ!ごめん!という感じになり


「あっ!ごめん!」


と伝えると


『・・・・謝らないで

なんか虚しくなるから・・・』


という事で、約2時間の散歩をして帰ろうとする時


「きゃ〜!助けて!!」


という悲鳴が聞こえた。


そこに居たのは黒い影がいた。


「コイツは・・・」


そして、私は思い出した。


私が昔倒していた生物をいや、世界の毒を


「斬る!」


次の瞬間、多分誰もが知ってる存在が現れた。


「私の名前は、ティアオニキス!

ココは危ないから逃げて!」


そして私はその瞬間


「あっ!すいません!

オニキスさん!もう」


サラサラサラと言う音と共に、その存在は消えていた。


「倒してしまっていて」


それに対して、ティアオニキスは


「はぁ〜、言わなくて良かったのか!

てか、お前何者だ?」


と男口調で言われたので、私は名前を言おうとすると


その時、闇がまた現れティアオニキスと私を襲ったが


『あっ!さらにゴメンだけどもう・・・』


「あっ!切っちゃったんだ!」


そして、地球上に居るその日出てくるはずだった闇の敵を全て倒してしまっていた。


それを知ったティアオニキスは


「それなら、私いる必要ないじゃん!」


と言って、帰って行った。




それから3日間何故か影がでずに、他のヒーロー達も休みにする事になったが、逆に言えばその3日間が過去最強の影が出てた日であったが、それを止めていたのはジュエラーの姫だったが、全ての影はたった1時間で自滅していた。


その理由は


『あっ!刀の残滓残し過ぎてしまってた!

どうしよう?

まあいいか!強い奴が現れたら勝手に発動するだろ!』


という事で放置してた残滓が次々に発動して、最強と言われた3日間の影を全て倒してしまい、結果的に


『元々、皆さんに救援を求めようとしていた案件がもう片付いており、こちらで残りの対応をするだけなので、大丈夫です。

本日は来ていただきありがとうございます。』


という形で終わってしまったのだがそれは置いておいて、私はその最強の3日間の間はある意味忙しい日々を過ごしていた。


「私と契約してくれるジュエラーは誰かな?」


と探す日々を過ごしていた。


まあ、普通ならすぐに相性の奴が出て来てやるのだが、私と相性がいいと言うのが


「あなたと相性のいいジュエラーは《鉄》です。」


「あなたと相性のいいジュエラーは《鋼》です。」


「あなたと相性のいいジュエラーは《》です。[エラー発生、エラー発生]」


という感じに分かりやすく言うと、私と契約している皆の反応が強いのかジュエラーが居ないためエラーと言われる鉄や鋼、そして例外の様に私にはエラーその物が発生した。


そして、私は結果的に2日間は相性のいいジュエラーがこの世界に存在しないとなったが、その日は3日目にやって来た。


私が何も関係ない所を歩いていると


『たすけて!』


という声が聞こえた。


私はそれに導かれるように走った。


そこには、今までの影よりまとまりがあり、強い感じの影がいた。


「お前!そこで何をしている!」


と私が言うと、影の中から『たすけて!』と言う声がしている事に気がついた。


そこで私は、諦めて変身することにした。


「今日はダマスカス!行くよ!」


「OK!藍!」


という事で、私達は変身した。


そして、変身した、ティアダマスカスはなんと綺麗なシルバーのドレスを身に纏う白麗な女性の姿になった。


「じゃあ、行くよ!」


という事で、蹴りを放つと、破邪の力で一時的に剥がれた影とそのジュエラーをオリハルコンが回収した。


次の瞬間

『ワタシノカラダヲカエセ!』


という声が聞こえた後、影が姿を変えて、獣の形になった。


「コレはヤバいかも!」


という事で、私達は


「変身!ヒヅメノコヅチ!」


という事で、白き光で照らされた様な白い和装のヒヅメノコヅチに変身して、その獣を切ろうとしたがその時


『コレ、もしかして倒さなくても大丈夫かも?』


と言い放つ、ヒヅメノコヅチに対して、私は


「いや、人を襲っていたんだよ!ダメだよ!それは!」


と言った瞬間、ヒヅメノコヅチは変身を解いた。


「危ないよ!ヒヅメノコヅチ!」


そう言うとヒヅメノコヅチ(人型)は


「大丈夫だよ!ダークマター!あなたは失敗作じゃない!」


と言って触れると、黒い煙玉のような模様をした透明な球体になった。


そして、ヒヅメノコヅチはこう言った。


「この子は、私達と同じ、ジュエラーになれないはずの子・・・」


そして、私は気がついた。


「そうなのね!じゃあ、私たちが保護しようよ!」


という事で、ダークマターとそのダークマターに襲われていたジュエラー2人を私達で保護することになった。


そして、襲われていた方のジュエラーは、ルビーで、色々あり、私と契約する事になった。


「よろしくね!ルビー!」


「ピヨ!」


ついでに、ジュエラーというのは、ミラージュエルから取られたらしく、生き物の姿を写し取り、生きる宝石の事を指すらしい


「とにかく、契約出来て良かったね!」


という、碧さんは、特殊なジュエラーとなったダークマターと一緒に暮らす事にしたらしく


碧さんはダークマターと契約したらしく、その日の夕方、いつものように、ファンクラブの集会所に行くと、黒い衣装を着た見知らぬ女性がおり


「あなたは!」


と言うと、彼女はたんたんと!


「私の名前はティアダークネス!

私の触れる物は何人たりとも感知できない!

てきな?」


と言ってきたので、私はすぐに


「何変身してるんですか!碧さん!」


と言うと、碧さんは普通に


「いや、ダークマターちゃんもジュエラーとして存在してるのだから変身できると思ってやってみたら出来たからさ!」


と言って来たので、私は一言


「もし、天嶽くんがドレティアだとバレたらどうする

「えっ!天嶽くんがドレティア」

えっ、あっ!その〜、今のことは聞かなかったことに」


「はぁ〜、もうめんどくちゃいなぁ〜!

ちみ!ちみも!ドレティアにおなりよ!」


というたんたんと言う碧さんに対して、彼女は


「なります!いや、ならせてもらいます!」


と答える彼女、彼女の名前は戸塚結衣ちゃんと言うらしく、彼女には契約ジュエラーが元々から居た。


それが

「エメラルド!おいで!」


と目の前に、綺麗な翡翠色のライオンが姿を現した。


「コラ!エメラルド!人を怖がらせたらダメでしょ!」


と結衣ちゃんが言うと、エメラルドが小さくなって行き、可愛らしい猫に変わった。


「という事で、私もドレディアになりたい!というか!ならせてください!」


という事で、碧さんがドレティアに変身するためのタクトを戸塚結衣さんにも渡し、コレで実質ドレディアに変身できるのは、4人となった。


「まあ、私が知らないドレティアは居ないから良いけど」


と私の方を見て言う、碧さんそれに対して


「今後、ドレティアとしての活動場所が必要になりそうね!腕がなるわ!」


という碧さん

実は、碧さんと言うか、瑪瑙家が凄いのだが、軽く2キロを越える長さの庭があり、その中に家が10ヶ所もあり、その1つをドレティアの変身グッズ作りの場所にしてたり、音楽スタジオだったり、色々するが、その中でもすごいのが、ジュエラーの力を無効化する、特殊物質を作り出すことに成功していた為、作られた部屋


その素材の名を取り、つけられた部屋の名前は、アンチマテリアフィールドだった。


まあ、マテリアが素材の名前なのだが、マテリアが凄いのは、完全なるジュエラーの無力化鉱石であると言う点である。


ジュエラーは鉱石が生物の真似をした形になるので、100%無力化は無理と思われていたが、マテリアは物理無効が常時発動しているのに、ジュエラーの宝石特有の攻撃も無力化すると言う能力を持っていた。


しかし、マテリアとマテリアが衝突した際、どんなに小さな強さでも、当たっただけでマテリアどうしが当たると壊れる性質を持っているため、部屋を作るのは100%無理と思われていたが、それをクリアしたのが碧さんだったりする。


そのクリアした方法は、企業秘密と言うより、ジュエラーに知られては、自分達人間が襲われた時に警戒されて、殺される可能性がある為政府でも知る人は少ししか居ない最重要極秘事項だったりする。


まあ、それは置いといて、そこで私達が過ごす場所にしようと色々している所らしかった。


「まあ、出来上がるのは、約1ヶ月後ぐらいかな?

また出来た時に声かけるから!

少し待っててね!チュ!」


と投げキッスをしてくるぐらいに物腰が柔らかい人だったりする。


「まあ、どうにかなるでしょ!」


という事で私は諦めて、家に帰り寝ることにした。

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