第3話 私の契約

ドレティアになるには、私もジュエラーと契約しないといけないのだが、よーく考えてみると・・・


「私、天嶽くんより先にジュエラーとキ、キスを・・・

きゃぁ〜♡やだぁ!恥ずかしい♡」


まあ、この照れてる理由を分かりやすく言うなら、ジュエラーと契約の時にキスをする人が多く、それを天嶽にしてる風に勘違いした結果こうなった。




その日の夜、私は変な夢を見た。


『君は変身したいのかい?』


「あなたは誰?」


『君は変身したいのかい?』


それはこう繰り返し、何度あなたは誰?と聞いても答えてくれないので、コレはBOTか!と思い、質問に答えてみた。


『君は変身したいのかい?』


「まあ、天嶽くんと今まで以上に仲良くなれるなら変身するよ!」


『では、私と契約を行わないか?』


ソレは、契約をしないか?と言ってきたが、私は名前の分からないその存在に契約を行えるか?と言うと無理だと思ったので、私は


「自分の名前も言えないジュエラーと契約なんて出来無い!」


そう言うと、その姿が少し明確になり、名前を発した。


『私の名前はオリハルコン混合ダマスカス鋼混合玉鋼の特殊素材で、分かりやすく言うなら、魔法世界の最強の刀の素材です。


色々失伝されており、存在が明確ではありませんがあなたを絶対に助けます。


私と契約しますか?』


という声が聞こえたが、私はこう言った。


「私、あまり目立ち過ぎるのは好きじゃないので!

お断りします!」


すると、その声は!


『そこをなんとか!』


と焦った感じに言ってきたので、私はこう言った。


「ならさぁ、天嶽くんと同じくあなたともう1人のジュエラーと契約していい?」


と私が聞くと、すぐに頷き


『実質3人との契約容量になりますがお受け致します。』


そう言うと、その存在は消えた。



そして、私が目を覚ますと、目の前にドレティアに変身する為のコンパクトが宙に浮いていた。


「コレはどう言う・・・」


と次の瞬間、私はジュエルワールドに飛んでいた。


「えっ?ココって、昨日の夢の・・・」


そこには沢山の剣が周りをぐるぐると回っている円形のベンチがあり、そこには、1人?の女性がいた。


「ここは何?」


と私が聞くと彼女は


『ココはあなた達の言う、クロスジュエルワールドとは少し違うタイプのジュエルワールド!』


と言ってきたので、どう言う意味?と思って聞こうとすると、こう言ってきた。


〖ファイヤーボール〗


それは急にあられて、目の前を通って行った。


『コラ!オリハルコンを勝手に使わない!ダマスカス!』


そして、目の前に2人目の存在が現れ


『コイツ、私達の事忘れてたんだぜ!少しお灸を据えても良いだろ!』


そう言うと、もう人が現れ、周りにあった剣が消えた。


『おい、それを言うなら我らの方が悪くなるぞ!ダマスカス!』


そして現れたのが玉鋼だった。


『まあ、結果的にみんな揃ったけど、私達について軽く話すと、私達はあなたと大昔に契約した刀であり、ジュエラーであり、神刀だったりする少し凄い刀なんだけど・・・


聞いてる?』


『まあ、面倒臭いから、玉鋼の話は端折るが

『端折らないで!!』

分かりやすく言うと、前世の貴方が持ってた刀が具現化した様な形だよ!


よろしくね!』


という事らしく、私そんな刀持ってたんだ・・・


としか思えなかった。


しかし、これが凄いことだとは当時の私は知らなかった。


これからが私と刀とジュエラーの物語になる事を


そして、天嶽との未来がこの時大きく変わった事を私はまだ知らなかった。




《とある世界のとある国》


「姫様!あの者らがまた世界に現れたそうです。」


その言葉を聞いたその者は


「なんだと!

妾が通れないようにしたはず!」


と言うと、部下の者は


「いえ、姫様が通れなくしたのはコチラのみ、あちらの世界では通る事が可能でしょう」


そう言うと、その姫は


「では、皆の者!

戦闘準備をなさい!

これから、大戦(おおいくさ)が始まるわよ!」


それに呼応するかのように、1部のジュエラーを除いた全ての存在が反応した。


そして、これからジュエラー対人間と契約したジュエラーの大きな大戦が始まろうとしていた。

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