第3話
少し休んだらまた体を動かしたくなったので、ヨンは再び山を登り始めた。1時間ほど登り続けたら、また息が上がって足が止まりはじめた。今度はさっきより少し眺めの良い所を見つけることができた。少し平らな石を見つけ椅子の代わりにして座った。喉の乾きはそれほど感じられなかったので、水は飲まずもっぱら景色を眺めた。どれほど時間が流れたのかわからなかったけど、人の気配がしたので後ろを振り返ると黒の服装の男がこっちを見ていた。目には殺気が宿っていた。
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