第6話 額縁と母校

-田辺学園-


山崎辰巳: 「承太郎?お前ずっと上の空だが?」

「もしかして京子ちゃん探してんのか?」

立花承太郎:「まさか…。」

「でもあいつには本当の事言えてないし…」


重たい空気を悟った辰巳


山崎辰巳:「おい!見ろよこれ!」


そこには当時甲子園に出場した時の写真が飾られており、その横には野球部と吹奏楽部が一緒に撮った集合写真も飾られていた。


立花承太郎:「懐かしいよ。全く…」

山崎辰巳:「この時の俺…絶好調だったなー」

立花承太郎:「お前補欠だったろ笑」

山崎辰巳:「おい!笑うな!」


写真を眺めていると驚くスピードで過去が

フラッシュバックした。

場面は3年生夏の県大会初戦…


スタンドからは大きな歓声が鳴り響く


-4番 ピッチャー 立花くん-


ウグイス嬢までを味方にしたかように歓声が鳴り止まない。


立花承太郎:「よし。集中集中…」

綾咲麻衣:「承太郎ーかっ飛ばせー!」


スタンドで人一倍応援していた子が居た。

彼女の名前は?同い年?

俺は打席に集中が出来ず相手ピッチャーからの

ボールは既にそこまで来ていた。


次回

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