第3話 マンドラゴラのいる世界
夢を見た。
体は土に埋まっていて、温かくていい気持ち。
何だかポカポカうとうと。
お日さまを浴びて、ゆっくり寝たら、早く大きくなるかなぁ。
ポカポカうとうと。
これだよこれ!
徹夜でゲームしてコンビニに行った帰りにトラック転生するかもしれない世の中、
スローライフなゲームも嗜んでおかなきゃね。
ちょっと今までの異世界転生はハードすぎたんや…。
とか思っていたら、ふわっと体が宙に舞った。引っこ抜かれた。
抜かれたら叫ぶのが様式美なのに寝ぼけていて失敗してしまった。
とりあえず体が動かされる方へ、ふわふわり。
磁石に寄ってく砂鉄のように、何だか体が矢印に引っ張られる感じ。
同じ体が沢山あるけど、綿毛のようにみんなでふわふわり。
ぶつかったりはねかえったりもしながら、流されるままにふわふわり。
何だか楽しくなってきた。
みんなと自分が一つの生き物みたい。
スイミーのような、細胞のような。
僕らはバラバラだけど、みんなで一つ。
色々大きなこともできるようになりそう。
あ、でかい口。
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寝る前にプレイしたゲーム: マンドラゴラ育成ゲー? ピク三ンとも言う。
実はプレイしていない。CM見ただけ。
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