第2話 サムライのいる世界

夢を見た。


昔の日本で、丁稚の着物を着て、お使いに歩いていた帰り道。

ちょっと近道をしようとしたのがいけなかった。

細い路地を横切った時、丁度路地の奥でサムライが人を切り捨てたのが見えた。


心臓がドキドキバクバクしている。

平静を装って、何も気づかなかった風に。

大丈夫、バレてないバレてない。

何も見なかった。


人通りの少ない道を少し歩いたところで、

道端の柳の下に、何故かサムライが立っていた。

大丈夫、大丈夫、見た証拠なんかない。

しれっと通り過ぎようとした時、声をかけられた。


「おい」


目が合った。

ダメだった。苦笑い。


「この反物、⚪︎⚪︎屋に届けていただけませんか」

震える声で真っ先に出たのは、お使いの用事だった。

ああこの時代の命は反物よりも軽かったっけな、と思いつつ

諦めてそっと目を閉じた。



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寝る前にプレイしたゲーム: サムライ系格闘ゲーのスピンオフRPG

当時は一世を風靡した、懐かしのジェネレーション。

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